柳原三佳のブログ

交通事故・死因究明問題などを追及する柳原三佳からの情報発信。あるときはジャーナリスト、あるときはノンフィクション作家、でも、1日の大半はお料理と芝刈りが大好きな「主婦」してま~す!

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今週の『週刊文春』(2010.11.4号)に、高知白バイ事件調書ねつ造疑惑を書きました

 本日発売の『週刊文春』に、高知白バイ事件の調書ねつ造疑惑について書いた記事が掲載されています。
 新聞広告に一番大きな見出しで出ていたのでびっくり! 
 いや、でもこの事件はそれくらい大きな問題なのだと思います。こうした扱いにしてくださった週刊文春の編集部には感謝です。
 今週は、『週刊朝日』でも、同じく検察に杜撰な捜査をされた交通事故遺族の訴えを書きました。
 死人に口なし的な処理をされ、亡くなった方の名誉が傷つけられているケースが山のようにある一方、何らかの理由で一方の当事者を守るため、真実を捻じ曲げてでも『罪人』を作り上げようとする捜査機関の現実は、取材していて本当に恐ろしいと感じました。
 特に、高知白バイ事件の場合は、白バイと衝突したスクールバスの中に、22人の生徒と、3名の引率者が乗っていました。
 警察や検察は、なぜこの人たちの証言を、全員から、正確に聴取しなかったのでしょうか?
 記事を読んでいただければわかりますが、検察はたった2名の生徒の供述調書しか作成していません。しかも、バス運転手の片岡さんを起訴した後に……。
 しかし、起訴した後に話を聞いてどうなるのでしょう?
 再審請求を担当されている弁護士さんもこの件については記事の中で厳しく指摘されていますが、さらに、生徒たちが供述した内容そのものが異なっているとなれば、いったい何を信じればよいのでしょうか。

 私はこの事件においては、白バイ隊員のご遺族も大変な二次被害、三次被害を負った被害者だと思っています。
 幼い子供さんを残して、一家の主が命を失うということが、家族にとってどれほどの苦しみであるか……。
 それは、今週の『週刊朝日』の中でも書いたとおりです。
 こうした報道が出るたびに、ご遺族がどれほど心を痛めておられるかと思うと、辛くなるのも事実ですが、それだけに、警察や検察には、誠実に対応していただきたいと願うばかりです。 

  実は、あのときバスの乗っていた中学生たちは、私の娘と同い年です。
 この事件を知ったときから、私も生徒たちの『保護者』のような感覚で、推移を見守ってきた部分もあります。
 バスに乗っていた少年は、私にこう語ってくれました。

「事故までは警察官や検察官は絶対に信じられると思っていましたが、あの事故以来、警察官を見ると、”くそっ”と思ってしまうんです……」

 こんな思いを彼らが引きずってよいはずがありません。
 再審請求の中で、真実を明らかにし、子供たちに与えた不信感や心の傷を取り除かなければなりません。
 
 限られた行数の中では、カットせざるを得ない原稿も多々ありました。
 ここでその部分を追記しておきたいと思います。

******************************************

 私はこの事件を〇七年三月から取材し続けてきた。
 そのよりどころとなったのは、バスに乗っていた当時の中学生たちが、素直なまなざしで語ってくれた数々の証言だった。

「衝突のとき、バスは間違いなく止まっていました」

「急ブレーキのショックはまったくなく、荷物が座席から落ちることもありませんでした」

「ハルさんに手錠がかけられたとき、何も悪いことしてないのになぜ……? と泣きだす子がいました」
 
 
 当時の彼らは未成年だったこともあり、検察への不信感を記事化することはあえて控えてきた。
 しかし、今年成人になる彼らは、今回、勇気を出して名前を出し、私の取材に真摯な態度で応じてくれた。

 先日、検察トップは、大阪地検特捜部の証拠改ざん事件に絡んだ謝罪会見で、「前代未聞」という言葉を使った。が、本当にそうだろうか。善意の捜査協力者、しかも少年を相手にした調書ねつ造疑惑は、検察という組織の存在意義を根底から覆しかねない異常事態と言えるだろう。
 再審請求が起こされた今、高知地検は、掛水君と井上さんの調書の原本を開示し、まずは彼らの疑念に真正面から答えるべきだ。

 これから再審に臨む片岡さんは、こう語った。

「あのときバスに乗っていた二十二人の子供たち、彼らが嘘つきと言われないためにも、私はこのまま死ぬわけにはいかんのです。最後まで闘うつもりです」

101104[1]
■『週刊文春』(2010.11.04号)
■片岡さんのブログ「雑草魂」
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  1. 2010/10/28(木) 11:47:22|
  2. 柳原三佳の執筆記事
  3. | コメント:22

ニュースを見ていたら、北海道に雪が降っていたので驚きました。
 千葉も少しずつ秋が深まってきました。明日はこたつ布団を出して、お部屋を冬モードに変えようかなあと思っています。
 
 今日は、昨日のブログでもご紹介した『週刊朝日』が発売になりました。
 今週は、週末に発売される『週刊文春』にも、検察の問題を書きましたので、締め切りがダブルできたためけっこう多忙でした。
 しかし、交通事故捜査の現実を多くの方に知っていただき、何か改善の道につながっていければと願うばかりです。
『週刊朝日』の記事については、さっそくいろんな方から感想が届いていますが、今夜は、先週の『東洋経済』を読んでくださった読者の方の感想文をアップします。
 損保会社のによる「払い渋り」という名の兵糧攻めで、生活を破壊された方は数多く、先日も私の自宅まで遠く沖縄からお話に来られた方もいらっしゃいました。
 この問題にも、引き続き取り組んでいきたいと思っています。

 感想文をお寄せくださったNさん、どうもありがとうございました。

***********************************************

■『週刊東洋経済』の保険特集を読んで

 私の事故のケースも、誰もが口をそろえて加害者の過失100%という。
加害者自らも過失100%を認めるけれど、損保会社及び顧問弁護士は認めない。
認めないというか、「ん~」とうなりわからないという。
都合が悪くなると黙ってしまう損保会社と顧問弁護士。
裁判では、黙っていると相手の言うことを認めたことになるという。
そんなことを指摘しても、黙ったまま。無視したまま。
被害者の人権無視といってもいいのではないだろうか。

 その後、黄信号で停止した私の車に後続トラックが追突。
加害車両は、黄信号で停止するとは思わなかったという。
加害車両加入の損保会社は、黄信号で停止した被害者が悪いという。
道交法を無視した発言。法律を無視するような損保会社には、モラルも何も無い。
結果、加害者が自己負担で車両修理費を全額被害者に支払った。
その後は当然に、損保会社が保険加入者(加害者)に支払ったであろう。
加害車両所有者は運送会社だったので、全ての車両の保険を他社に変更されたことと推察する。

 損保会社も利益を上げるのが目的の企業であることはわかる。
支出は一円でも少ないほうがいいに決まっている。しかし、非を非と認めないのはいかがなものか。

 記事内容で、「控訴しない。遅延損害金がもったいないので。」そんな言い草があるのであろうか。
損保会社とは、「言葉の選択も出来ない。人を人として認め、対応することができない幼稚集団。」であることに間違いない。

 私の場合は、事故後7年経過した後の訴訟である。
弁護士が表へ出てきてから、決定権の無い弁護士はのらりくらり。
損保会社は弁護士に言ってくれ、弁護士が間にいる以上、直接話は出来ない。
結局被害者は、相手にされなくなってしまうのである。
その後地、弁護士から賠償金を提示する文書が届いた。しかし、その内容はお話にならない内容であった。
賠償項目も不足している。金額も非常識といわざるを得ない内容であった。
それ以上に笑ってしまったのは、賠償金提示の四則計算がでたらめであったことである。
そのことを直接弁護士に尋ねると、決まり文句で「知らない。」「わからない。」という。
自分が発行した文書内容でさえ、「知らない。」「わからない。」という。
挙句には、「被害者と話すことはない。話す必要はない。話す義務はない。」という。
こんなことがまかり通っていいのであろうか。

 私は、退職を迫られることが無かったから路頭に迷うことも無かった。
退職ということになっていたら、損保会社の言いなりの金額で示談せざるを得なかったでろう。
そして、再就職も出来ず、惨めな生活を送っているに違いない。

 大半の交通被害者は、なくなく示談しているのだろうと思う。
このあたりの仕組みを変えない限り被害者救済ということにはならないのではないだろうか。
  1. 2010/10/26(火) 20:17:45|
  2. ミカの日記

今週の「週刊朝日」(2010.11.5号)に検察問題を執筆しました

 今週発売の『週刊朝日』に、以下の記事を執筆しました。
 交通事故における初動捜査のずさんさについては、これまでも数多くの記事を書いてきましたが、検察の捜査(捜査、ともいえないかも……)に不満を持っている方も相当多いのが現実です。
 今回の記事では、これまでにも何度か取り上げた、東京の「鈴村事件」、愛知の「阿部事件」、広島の「亥下事件」を紹介しながら、情報開示の必要性を訴えました。
 みなさん、ぜひ読んでみてくださいね!
 
●『週刊朝日』(2010.11.5号)

<交通事故でも続出>
検察の証拠改ざん、ずさんな取扱い
色が変わって戻ってきた、証拠のフロッピー

(リード)
検事が証拠のフロッピーを改ざんした事件を「やっぱり」という思いで見る人たちがいる。
証拠のフロッピーを紛失されたり、証拠を改ざんされた疑惑があったり、ずさんな事件処理をされたり……。
検察官のひどい対応に苦しめられている交通事故の被害者たちは数多い。
ジャーナリスト・柳原三佳


**********************************************

 以下は、以前ブログでも紹介した、阿部さんのお母様からいただいたメールです。

阿部浩次さん
(故・阿部浩次さん。自動車関連のエンジニアで、モトクロスの有能な選手でもありました)

 この度、息子の事故で、悩みぬいた末に、柳原さんにすがる思いで相談させて頂き「ミスターバイク」に掲載させて頂き、皆さんに事故の概要を知って頂く事が出来まして本当に嬉しく思います。

又、柳原さんのホームページの中で、署名活動をさせて頂き、大勢の方々に署名して頂き、一万六千二百七十四筆もの署名を頂きました。本当に有難うございました。

 2001年10月16日に、事故。豊田警察での「信号は確かに青」の説明。その後の検察庁の「不起訴」決定。
 悲しみの中、頭の中は混乱しました。
 しかし、大学教授、友人、後輩から、「阿部はとても厳しい人だった。僕は百回ぐらい叱られた。阿部には絶対非はない。事故を起こす事は考えられないし,事故に巻き込まれる事も考えられない。相手が阿部のすぐ直前に出て来なければ、少しの余裕があれば阿部だったらかわせる。」と、教授を始め多くの友人から嘆願書を頂きました。
 又、浩次の遺品からは愛知県警から「表彰状」 安全運転センターから「無事故無違反の証」が出てきました。

 不起訴決定後、仕事を抜け出し弁護士さん捜しをした。
 しかし、不起訴の通知を見ると「豊田は遠いから・・。僕は病気持ちだから・・・今とても忙しく出来ない。」とか言われ何人もの弁護士さんに断られました。
 不起訴になった事件には、弁護士さんは冷たい・・・・・と強く感じました。
 今まで何人もの弁護士さんを渡りあるいたでしょう。
 しかし、刑事不起訴、民亊は敗訴となりました。

 どうしても納得出来なく、最高検察庁に岡崎支部の不起訴決定の根拠は何か・・、検事は事実と異なる説明をしたのは何故か・・・
 被疑者は始めは信号の事は言っていないのに、「始めから赤だと言った」と説明・・・・。
 目撃者は、赤信号で信号待ちをしていた時事故が起きた。それから加害者の行動全てを見てから青に気がついた。と言っているのに、「事故が起きてすぐ信号を見たら青だった。」との説明・・・・。

 私が何回も不起訴の理由は何ですかと尋ねると、あの節は本当に申し訳御座いません。この事故は難しく判らないとなっています。ただ、被疑者が赤になったから出たと言っていましたので・・・。しかし、不起訴理由は「赤信号で進入,スピード71キロ」になっていた。

 検事は、全く根拠が無いまま,加害者の供述にもとずいて決定しているのではないか。
 又、名古屋高検では、検事か「信号は青ですね。」とはっきり言っているの「不服申立に理由はない。」何故だ。どうしても納得出来ない。

 私は、高検に出す前に岡崎支部に相談、資料を見てもらう様、強引に置いてきた。
 この時検事は「私達は、被疑者有利に検討します。」と言われた。しかし、数日経って検事から電話があり、
「私達は、上司と相談した結果、高検から指示が出ればすぐ再捜査します。時効が近いのですぐ高検に出して下さい。今すぐ電話だけでもして下さい。」
 と、その後も緊迫した電話やり取りの中で、起訴を確信している様に私には伝わってきました。
 しかし、高検では、再捜査の指示も、目撃者の実況見分も行わず「不服申立に理由はない」で終わってしまった。

 私は、これらの事柄についての回答をどうしても欲しいのです。

 皆さん、検察庁のした事について、どの様に思われますか。
 率直なご意見を頂き、検察庁に提出したいと思っております。
 私は息子を信じています。このままでは終わらせたくないのです。
 どうか、多くの皆さんからご意見を頂けます様、御願い申し上げます。

( その他、保険会社の事など、まだまだ聞いて頂きたい事沢山ありますが、書ききれません。)

                                                  阿部 智恵
  1. 2010/10/25(月) 15:44:22|
  2. 柳原三佳の執筆記事

10月22日の「北日本新聞」に『巻子の言霊』の松尾さんご夫妻が紹介されます!

 今日の千葉はず~っと雨でした。
 出張続きで書類の山になっていた部屋を片付けながら、来週発売の週刊誌の記事を書き、愛犬のシャンプーなどをしたりしているうちに、あっという間に夜になってしまいました。

 先日、富山で取材を受けた新聞記者さんからさきほど電話があったのですが、明日、10月22日の「北日本新聞」朝刊で、『巻子の言霊』の松尾さんご夫妻が紹介されるそうです。
 北日本新聞のエリアのみなさん、ぜひご覧くださいね!
  1. 2010/10/21(木) 22:31:11|
  2. ミカの日記

今週の「東洋経済」(32010.10.23号)で、保険特集

 今週発売の「東洋経済」(2010.10.23号)は、保険の大特集です。
 その中に「保険金払い渋りの実態~余命を短く見積もり、その分しか払わない」というページがあります。
 記事の中では、『巻子の言霊』(講談社)で取材させていただいた、富山の松尾さん夫妻が取り上げられ、私・柳原三佳のコメントも掲載されています。
 損保の払い渋りで悔しい思いをされている方、ぜひお読みになって見てください。

 そんな中、『巻子の言霊』を読んでくださった方から。下記のような感想文が届きました。
 この方も、巻子さんと同じく不可抗力の交通事故に遭い、足を切断するという大変なけがを負われました。
 被害者の苦しみが伝わってきます。
 Nさん、感想文をありがとうございました。

*********************************************

●「巻子の言霊」読ませていただきました。

 私自身が障害者になる前、テレビ等でいろんな映像を見るたびに、「かわいそうに」とか「辛いだろう」とか「頑張れ」などと、わかったような顔をして、家族で話していました。障害者になってどのくらいのときが経過したときでしょう。それは、うわべだけのことだったことに気づかされました。本当に、理解しようという気持ちは微塵も無かったのです。そのきっかけとなった言葉は、家内の一言でした。「辛いでしょう。辛いのはわかる。でもどのくらい辛いのか、私にはわからない。」それまで何かにつけ、愚痴を言っていた私です。「疲れた。」だの、「辛い。」だの、聞かされる人もたまったものではなかったのです。家内もどれだけ辛かったことか。それ以来、「疲れた。」だの、「辛い。」だの言わないようになりました。
 障害者となってわかったことは、「誰も私の辛さがわからない。」そして、「人の辛さは私にはわからない。」ということです。やはり経験した本人にしかわからない。

 健常なときとは違い、少しは理解しているつもりです。しかし、巻子さんご本人のつらさ、ご主人のつらさ、御家族のつらさを計り知ることはできません。私よりも格段に、辛く、悔しいことだけはわかります。適切な言葉かどうかわかりませんが、頑張ってください。

『巻子の言霊』の中で共感したところ、全くそうだと思うところを書かせていただきます。

●加害者の弁護士、正確に言えば加害者が加入していた損害保険会社の顧問弁護士が好き勝手なこと、非人道的なことを発言する。
 現在裁判中の私ですが、全く同感です。民事訴訟手続では、日常生活・日常会話とは違った訴訟手続独特のルールが存在し、言葉の意味も、訴訟手続独特のものがある。加害者の単なる代理人である弁護士の発言は、加害者の発言とはイコールではないという。人の心を持たない怪物であるように感じます。

●加害者は無制限に加入しているから、加害者が思う保証が可能だと感じていること。
 私の加害者も無制限に加入しているということ、私が過大な要求をしているとは思えない。要求通り支払う必要があるということを言われましたが、損保会社が支払いを拒否しているだけ。被害者を救済することが出来るという大前提で、保険が存在しているにもかかわらず、損保会社は、一円も払わないという姿勢。やっぱりおかしいと感じるのは私だけではないことと思う。損保会社や弁護士が表へ顔を出したら、当事者間での和解案は意味を成さないらしい。そんなことを知らない加害者と被害者は、第三者の損保会社が波風立たないように話を進めてくれると思っている。これが、最大の問題点かもしれません。

●裁判制度の問題、アメリカでは認められるけれど日本では認められない。
 私はかろうじて死なずにすんだ。何かをしようとするとき健常時の3倍近くのエネルギーを使い、3倍以上の時間が必要となる。平均寿命を生きたとしても、健常時の1/3の事柄しか出来ない。残りの2/3を返して欲しい。そう訴えようとしたが、日本の法律では全く相手にされない、訴訟にならないという。人間はただ働いて、食事して寝るだけではない。8時間働き、8時間眠り、残りの8時間を自分のため家族のために有意義に使う。これがあるから、頑張れることに間違いないはずなのに、このことには損保会社の人間も納得する。しかし、残りの8時間を返せと言っても、法律が返してくれない。法律からするとお話にならない屁理屈になってしまう。弱者を向いていない法律。何もかもが弱肉強食の世界なのか。
 どこかのホームページで読んだ言葉だけれど、まさに「加害者王国ニッポン」だと感じる。

●自分の今の状況をどうやって断ち切るのか、どうしたら断ち切れるのか、どう癒すのか。
 時間経過は、被害者の心の負担を和らげることは無い。むしろ、辛さ、無念さを重ねているだけ。反面加害者は、時間に経過が罪の意識を薄らげる。痛くも痒くもないのである。私は、自分の犯した不法行為を忘れては困るという思いから、たびたび訪問するように依頼した。定期的ではないが、何度か訪問を受けた。顔を合わせるたびに、加害者が何をどう考えているか知るところではないが、被害者を忘れてもらっては困る。

 自分に全く非が無く、何が原因で今があるのかわからない。この理不尽さ。なんと表現したらいいのか、私も未だに許容することが出来ない。被害者には苦悩だけが残り、加害者は何事も無かったかのように今まで通りの生活を続けている。続けることが出来る。この無念さは、いつまでもなくなることはない。
 訴訟で一応の終結という形を作るけれど、お金ではない。謝罪でもない。
元に戻りさえすれば、何もいらない。しかし、かなわない。どう、決着をつけたらいいのか、先の見えないトンネルにいることだけは間違いない。被害者は、救われることは無い。いつまでも引きずっていられないことは理解できるのだが、・・・。
  1. 2010/10/20(水) 22:21:39|
  2. 柳原三佳の執筆記事

高知から帰ってきました

 昨夜、高知から戻ってきました。
 高知白バイ事件で有罪となった片岡さんは、昨日、無罪を訴え再審請求を出されました。

 前日の夜に開かれた「冤罪を語る高知集会」、本当に、すごい迫力でした。
 無実の罪を着せられ、何十年も刑務所に収監された方々……。
 日本の警察、検察、裁判所が、ここまでひどいとは。
 シンポジウムの後の懇親会で、冤罪被害に遭った当事者の方々からあまりに壮絶な話を聞き、私は涙が出ました。

 昨日の模様は、明日10月20日(水)の「スーパーモーニング」で放映される予定だそうです。
 ちなみに、片岡さんは裁判所に入るとき、「真実」「雑草魂」と書かれたプラカードを持たれました。
 実は、あれを書いたのは私で~す!(映るかな??)
 自宅から筆と紙を持参し、当日の朝、ホテルのロビーで、魂を込めて書かせていただきました!!

P1080592.jpg
(左・高知白バイ事件の片岡晴彦さん、右・足利事件で17年間収監された後、無罪を勝ち取った菅家利和さん)

 真実が明らかになること、お祈りしています。

■片岡さんのブログhttp://blogs.yahoo.co.jp/zassou1954/62869374.html

取り調べ可視化:「えん罪被害者」ら、高知で集会 /高知毎日新聞 10月19日(火)16時42分配信

 えん罪被害を考える集会が17日夜、高知市であり、足利事件(90年)の菅家利和さん▽布川事件(67年)の桜井昌司さん、杉山卓男さん▽志布志事件(03年)の川畑幸夫さんの4人の「えん罪被害者」が出席した。
 春野町(現高知市)で06年に白バイと衝突事故を起こし、県警交通機動隊員を死なせたとして、業務上過失致死の罪で服役した元スクールバス運転手、片岡晴彦さん(56)=仁淀川町=を支援する団体が主催。片岡さんは最高裁の上告棄却で禁固1年4月の判決が確定して服役し、今年2月に出所。県警による証拠ねつ造を主張し、この日の集会にも参加した。
 集会はジャーナリストの大谷昭宏さんが司会を務めた。警察や検察の捜査手法について、桜井さんと杉山さんは「(アリバイを証明する証言など)無実の証拠を35年隠し続けた」などと指摘した。
 「ひどさを助長させているのは何も見破れない裁判官」。大谷さんの提起で、議論は裁判所へ。桜井さんは、「推定無罪ではなく、今の裁判は推定有罪だ」と主張し、片岡さんは「罪を逃れるためうそを言っていると禁固刑を言い渡された」と語気を強めた。
 取り調べの可視化は、全員が「必要」との立場で一致した。任意同行時から犯人扱いされたという菅家さんは「可視化は任意同行からするべきだ。(取り調べ時は)横に弁護士を置いてほしい」。川畑さんも「警察、検察は密室だから何でもやる。全面可視化が必要だ」と訴えた。【千脇康平】

 ◇「事実明らかに」 地裁に再審請求--白バイと衝突事故
 片岡さんは18日、確定判決の取り消しを求め、高知地裁に再審請求した。会見で、片岡さんは「どうしても事実だけは明らかにしたい。生きている限り闘う」とコメントした。
 請求では、1審判決に白バイとバスの位置関係の認定がなく、過失犯の構成要件の体をなしていない▽一般市民の証言・証拠を廃し、警察官の証言・証拠からのみ認定した▽証拠写真を変造し、実況検分時にブレーキ痕が存在したようにした--などと主張している。

10月19日朝刊

  1. 2010/10/19(火) 19:43:21|
  2. ミカの日記

「鈴村事件」のテレビ放映、HPにアップしました!

 11日にスーパーJチャンネルで放映された「鈴村事件」の特集を、柳原三佳のHPにアップしました。
 放送地域外で見られなかった方、また、当日見逃した方、ぜひご覧くださいませ。

★柳原三佳のHP(「鈴村事件」動画)

 私は明日からまた取材で遠方へ出かけます。
 17日は、高知で下記の集会が開かれる予定です。
 どの事件でも最後は、調書開示の必要性につきあたります。
 この問題、徹底的に声を上げていかなければいけませんね。
 当日は私も高知で取材の予定です。

***************************************************

10月17日(日)
高知商工会館 4F光の間 18:00開場、18:30開演

                      
シンポジウム
                   
「冤罪を語る」高知集会
            
高知白バイ事件~再審の壁をやぶるために

主催   片岡晴彦を支援する会


メインイベント    パネルディスカッション
            時間 60分~90分
            パネリスト
             足利事件    菅家利和氏
             布川事件    桜井昌司氏:杉山卓男氏
            志布志事件   川畑幸男氏
         高知白バイ事件    片岡晴彦

コーディネーター
         ジャーナリスト    大谷昭宏氏

パネルディスカッションコンセプト(案)
「再審請求の壁をやぶるために~証拠の科学的鑑定と全ての証拠の開示」
  1. 2010/10/15(金) 23:38:46|
  2. ミカの日記

紫蘇の実の佃煮

 我が家の庭では、今、紫蘇の実が採り頃を迎えています。
 ゴム手袋をして、紫蘇の実をしごくようにとって、ボールいっぱいにたまったら、塩水であく抜きをし、その後湯通ししてから味をつけます。
 今回は、しょうゆ、みりん、砂糖で佃煮風に煮たんですが、紫蘇の実のプチプチと香りが口に広がり、サイコ~に美味しい一品が出来上がりましたヨ~!

 早速、新米で炊いたご飯に混ぜておにぎりにしてみたのですが、まあ、これがなんと美味しいこと。
 夜遅く帰ってきた主人も、お酒の後に『うまい!』を連発しながら、パクパク食べてくれました。
 まだまだ紫蘇の実がいっぱいあるので、今日もこれからもう一回庭に出て収穫しようかなあと思っています。
 

 さて、月曜日に放映されたスーパーJチャンネルの「鈴村事件」には、大きな反響が寄せられています。
 放映されていなかった地域の方にも見ていただけるよう、今、動画アップの作業中ですが、しばらくお待ちくださいね。

 取り急ぎ、以前書いた記事をアップしましたので、読んでみてください。
 どれほど酷い対応をされた事件か、ご遺族がどれほど苦しんでこられたかが、お分かりいただけると思います。

■「鈴村事件」の記事が掲載されています→「冤罪ファイル」2009年12月号
  1. 2010/10/13(水) 16:50:58|
  2. ミカの日記

「鈴村事件」テレビで放映

 今日の夕方、スーパーJチャンネル(テレビ朝日)で、東京の鈴村事件が特集されました。
 関東エリアでの放送でしたが、ご覧になったでしょうか?
 この事件は、私も過去に「週刊現代」や「冤罪ファイル」でも記事にさせていただいたのですが、放送されなかった地域の方々のために、後日、今日の放送と記事を私のホームページにアップしたいと思いますので、その際にぜひご覧いただければと思います。

 今日の放送を見て警察や検察のあまりにひどい捜査に、憤りを感じられた方も多いと思います。
 私も最後にコメントさせていただきましたが、交通事故捜査においては、こうしたことが日常的に行われていると言っても過言ではありません。
 目撃者の証言を捻じ曲げて、偽の調書を作るなど、言語道断! フロッピーの改ざんで大阪地検の検事が逮捕されたのなら、鈴村事件の調書を作った警察や、それを捜査もせずに通した検察官だって、同様の処分をされるべきではないでしょうか。

 今日の放送で、小学校に入学したばかりの、とってもかわいい幸子ちゃん(当時7歳)の姿がたくさん映し出されました。
 実は、幸子ちゃんが亡くなってからもうすぐ6年になりますが、ご両親は事故以来、幸子ちゃんのビデオを一度もご覧になったことがなかったのです。
 でも、今回のテレビ放映のために、その大切な思い出のビデオを提供されました。
 そして、今日、テレビの中で、事故以来初めて幸子ちゃんの元気な姿をご覧になったのです。

 事故当時まだ赤ちゃんだった弟さんも、今日、初めて動いているお姉ちゃんの姿を見ることになりました。
 弟さんは真剣にテレビを見ながら、「あ、お姉ちゃんだ!」と声を上げたそうです。
 彼にとっても、きっと今日は特別な日になったのでしょうね……。

 放送終了後から、メールがいくつも寄せられています。
 その中から1通、ご紹介したいと思います。
 
『さきほど、Jチャンネルでしょうか、鈴村事件の事をやっていて、はじめて、この事件の事を知りました。
私でさえ、なくなった女の子の写真を見て、とても胸が締め付けられる思いをしたのに、ご両親は、どれだけつらい思いをされたことか・・・。 
 テレビで、すでに時効になったと言っていましたが、それでも、今後も、追求していくことは、できないのでしょうか?今日のJチャンネルのように、もっと、もっと、メディアなどに訴えてほしいです。
 もし、このまま、この事件が終わってしまうのなら、この先、怖くて、日本に住めなくなってしまいます。』
  1. 2010/10/11(月) 19:59:00|
  2. ミカの日記

今日は銀婚式!

 今日、10月10日は、私たち夫婦の銀婚式です。
 今から25年前、奈良の春日大社で式を挙げました。
 昨夜、主人に、
「明日は何の日か知ってる?」
 と尋ねたら、
「俺が表彰される日」
 ですって~~。
 まあ、憎まれ口を叩きながらも、なんとか4半世紀を共に歩むことができ、感無量!
 でも、本当に、あっという間の25年間でした。

 で、一人娘はいつの間にか二十歳に……。
 先月末発売された「ガレージビルダー」(八重洲出版)では、2度目の表紙モデルをつとめています!
 1回目は、黒いつなぎで生コンをこね、2回目の今回は、赤いつなぎでフォークリフトを操縦!??
 はてさて、いつになったら、女の子らしい衣装で登場できるのやら??

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 ちなみに、後ろのコンテナにはしごで登っているのは、この雑誌の編集長をつとめるわが夫(娘にとってはパパ)。
 このコンテナを”男の隠れ家”にすべく、大改造中です。

 下の表紙で背後霊のように写っている青いつなぎのおじさんも同じくパパです。
 趣味人にはたまらない企画が目白押し! 新刊の定価は1300円だったかな? 
 みなさま、ぜひ読んでみてくださいね。
(銀婚式の記念に、主人の雑誌の大宣伝でした~~!!)

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  1. 2010/10/10(日) 20:39:12|
  2. ミカの日記

スーパーJチャンネル、放送延期→11日に

 昨夜、無事の富山から戻ってきました。
 
 移動中だったので、お知らせが遅くなってしまい申し訳ありません。
 7日に放送予定だった、「鈴村事件」の特集ですが、11日(月)に放送が延期になったとのことです。
 大変申し訳ありません。
 急なニュースが飛び込んできた場合は、また予定が変わるかもしれませんので、ご了承くださいませ。

 取り急ぎ、お伝えしておきますね!
  1. 2010/10/08(金) 14:55:33|
  2. ミカの日記

明日のスーパーJチャンネル(テレビ朝日)で鈴村事件放映の予定

今、私は富山にいます。
 今日は、久しぶりに『巻子の言霊』の主人公である、松尾さんご夫妻にお会いしてきました。
 そして、読者の方から託されたメッセージや心のこもったプレゼントをお渡ししました。
 巻子さんはパナソニックの会話補助機『レッツ・チャット』を使って、
「ありがとうございます」
 私にそう言って、声なき声をかけてくださいました。
 事故から4年3ヶ月が経過した今も、出口の見えない闘病生活を続けている巻子さん。
 今日も、なんと声をおかけしてよいのか、心は複雑でした。

 この1週間、さまざまな場所でお話したり、取材をさせていただきました。
 10月1日の京都府立医大での講演には、320人を越える医師や看護師さんにご来場いただき、私自身が驚いてしまいました。
 5日には三重の犯罪被害者支援センターで、これまでに取材させていただいたさまざまなケースをご紹介しながらお話させていただきました。
 移動の途中で、複数の被害者やご遺族ともお会いしたのですが、相変わらず全国各地で理不尽な事件が起こっていることを痛感しました。

 さて、明日の「スーパーJチャンネル」(テレビ朝日・午後5時~)では、以前、『週刊現代』や『冤罪ファイル』で取り上げた鈴村事件が特集される予定です。
 関東エリアでの放映ですが、見られ方はぜひご覧ください。
 今、話題になっている検察官の不祥事が、決して前代未聞でもレアケースでもないことがよくおわかりいただけると思います。
 
 
  1. 2010/10/07(木) 00:19:08|
  2. ミカの日記

プロフィール

柳原三佳

Author:柳原三佳
<ジャーナリスト・ノンフィクション作家>
交通事故、司法問題等をテーマに執筆や講演活動を行う。「週刊朝日」などに連載した告発ルポをきっかけに自賠責制度の大改定につながったことも。2004年からは死因究明問題の取材にも力を入れ、犯罪捜査の根幹に一石を投じてきた。著書に「家族のもとへ、あなたを帰す ~東日本大震災 歯科医師たちの身元究明」「遺品~あなたを失った代わりに」「巻子の言霊~愛と命を紡いだある夫婦の物語」「交通事故被害者は二度泣かされる」「自動車保険の落とし穴」「死因究明~葬られた真実」「焼かれる前に語れ」「交通事故鑑定人」「示談交渉人裏ファイル」「裁判官を信じるな」など多数。」「巻子の言霊~愛と命を紡いだある夫婦の物語」は、NHKでドキュメンタリードラマ化された。「実父を医療過誤で亡くし、自らも医療過誤被害を受けた経験があり、現在は医療問題にも精力的に取り組んでいる。千葉県在住。自宅の裏庭に、「古民家(長屋門)」を移築し、スローライフも楽しんでいる。
■柳原三佳のHP http://www.mika-y.com/

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