柳原三佳のブログ

交通事故・死因究明問題などを追及する柳原三佳からの情報発信。あるときはジャーナリスト、あるときはノンフィクション作家、でも、1日の大半はお料理と芝刈りが大好きな「主婦」してま~す!

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愛媛白バイ事件・裁判官の現場検証を終えて

 昨日、愛媛白バイ事件の高裁裁判官が、松山市の現場に出張し、異例の現場検証を行いました。
 ■愛媛新聞報道

 早速、被害少年のお母さん・山本純子さんからメッセージが届きました。
 純子さんはいつも前向きですね! こちらも勇気づけられます。
 みなさまにもご紹介いたします!


愛媛の山本です

昨日、裁判官が事故現場に来ました

前々回の裁判で裁判長が「事故現場の検証をします。具体的に検証についての意見書を提出して下さい」と言われ、飛び上がるくらい喜びました
そして次の裁判で検証内容が協議されるものだと思っていたら裁判長は「検証は行いません・・・現場を見るだけにします」と・・・傍聴席からはどよめきが・・・相手側の弁護士、検察、県警はうすら笑いで何度もうなずいていました・・・
「え~~~~~~~何度も何度も弁護士と打ち合わせをして考えた意見書が・・・」無視されてしまったのです
とてもショックでした
しかし私はとことん落ち込むとすぐに気持ちを切り替えて良い方に考えるので、「現場に来てもらえるだけだも有りがたい、道路の形状を裁判官の目で直接見て頂き分かってもらえるだけでも大きな進歩!!」
落ち込むたびに、柳原さんに電話をして泣き言を聞いて頂きましたね
すると不思議な事に力が湧いてきて、がんばるモードのスイッチがONされるのです^-^
(昨日)「進行協議」の当日も気遣って頂き、早朝にお電話でエールを送ってくれましたね
とても心強かったです

裁判官が見るだけの進行協議は、天候にも恵まれとても温かな春の様な陽気の中進んで行きました

思っていたよりも沢山見て頂く事が出来ました

・双方の言い分、事故状況を裁判官・書記官で道路上で確認
・近くの2F建てマンション屋上より道路形態、車の走行を確認

〔水口弁護士の申し出〕
・目撃者の目撃位置の確認
・スクーターの倒れていた場所の確認
・白バイの走行・サイレンを手動に切り替えた位置

報道関係・支援者の方々
沢山の目に見守られながら粛々と進んで行きいました

後は、分かって頂ける事を祈るだけです

香川県から愛媛県まで、わざわざ出向いて来て頂いたのだから・・・

柳原さん!!思いは伝わりますよね^-^


これからも宜しくお願いします=☆
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  1. 2011/02/23(水) 21:42:18|
  2. ミカの日記

愛媛白バイ事件、今日、裁判官による現場検証!

 少しずつ春の気配が漂ってきましたね。
 我が家の庭には、ヒヨドリがやってきて、『何かフルーツをちょ~だい』とおねだりしています。
 庭のあちこちに植えておいたチューリップの球根も、3センチくらい芽を出して、毎日どんどん成長しています。
 これから色とりどりの花を咲かせるのが楽しみです!!

 さて、長屋門の移築計画や取材などで慌ただしく過ごす毎日ですが、全国各地からはあいかわらず裁判の結果報告や進捗情報がたくさん寄せられています。
 連絡をくださっているみなさん、すぐに対応できず申し訳ありません。

 今日は、テレビで何度も報じてきた「愛媛白バイ事件」に動きがあります。
 *テレビの特集動画は下記でご覧ください。
http://www.mika-y.com/info/joho.html
 なんと、高松高裁の裁判官が松山の事故現場まで出張し、現場検証を行ってくれるというのです。

 あの現場は、くねっと曲がった三叉路で、現場へ行けばその特殊な形状がよくわかります。
 私も写真だけで説明を受けていたときにはよくわからなかったのですが、現場へ行って、なぜ、白バイと少年のバイクがあのような形で衝突したのかがよく理解できました。
 裁判官が、現場で、白バイ隊員の供述の不自然さをしっかりと検証してくれることに期待したいと思います。
  1. 2011/02/22(火) 11:32:22|
  2. ミカの日記

危険運転致死傷罪ほう助・判決を受けて/被害者家族からのメッセージ

 昨日のブログでお伝えした、「危険運転致死傷罪ほう助 懲役2年」の判決。
 下記の新聞記事にもあるように、飲酒事故を起こした車の同乗者を同罪で起訴し、裁判員裁判で審理されたのは全国で初めてのことでした。
 
 そもそも、この裁判が起こされたのは、被害者遺族による、告訴・告発がきっかけでした。
 小澤さんご一家は、飲酒運転が後を絶たないこの国に、なんとか一石を投じ、二度とこのような事故のないよう訴えていきたいという強い思いで、ここまで頑張ってこられたのです。

 懲役二年という量刑が重いのか、軽いのか……。
 議論は引き続き高裁に持ち込まれることになりそうですが、辛い日々の中、こうして大きな風穴を開けてくださったことに、心から敬意を表したいという思いです。
 今朝、生命のメッセージ展の仲間でもあるご遺族から届いたメールを、ここに転記します。
 
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埼玉の小沢克則・樹里です


昨日の判決で「危険運転致死傷罪ほう助  懲役2年」との事でした。

懲役刑がでたのはいいけど、2年というのは、求刑から考えるとあまりにも低すぎます。

ですが、「懲役刑」と取れた事だけは、本当に良かった。

皆さんにたっくさんたっくさん応援してもらいました。

何より、いつも胸につけているハートのメッセンジャーからの想いがきっと「市民感覚」での裁判員裁判にしっかりと刻めたんだと思いました。

裁判員の方をきっとメッセンジャーが後押ししてくれたんじゃないかと思いました。

ありがとうございます。


本当に長いながい3年間

でもすでに控訴の準備が始まっています。

相手側は控訴をするようです。

私達も量刑不十分で検察側にも控訴を申し立ててきました。


皆さん応援ありがとうございます。

~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

小沢 克則・樹里

ブログ:『飲酒運転をさせない環境を目指して』
http://blogs.yahoo.co.jp/kbpnx111

HP:『家族の光の中へ』
http://kazoku7724.com/

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■全国初!酒酔い運転「了解与えた」と同乗者に実刑

 埼玉県熊谷市で08年、酒酔い運転の男が夫婦らを死傷させた事故をめぐり、同乗者として危険運転致死傷ほう助の罪に問われた飲食店手伝い大島巧被告(48)と無職関口淳一被告(46)の裁判員裁判で、さいたま地裁は14日、ともに懲役2年(求刑懲役8年)の判決を言い渡した。さいたま地検によると、飲酒事故を起こした車の同乗者を同罪で起訴し、裁判員裁判で審理されたのは全国で初めて。

 両被告のうち、大島被告側は即日控訴し、関口被告側は検討中としている。

 判決後、記者会見した被害者遺族の小沢克則さん(34)、樹里さん(30)夫妻は「同乗者に対する厳罰化が進む」と実刑を評価しながらも「求刑と量刑に開きがある」と不満を表明。控訴するよう地検に申し立てたという。一方、裁判員を務めた女性は会見で、懲役2年の量刑について「初犯で、本人が運転していなかったことを考慮した」と話した。

 田村真裁判長は判決理由で、職場の後輩だった男(35)=危険運転致死傷罪で懲役16年確定=に「一回りしてきましょうか」と誘われた両被告が、うなずいたり「そうしようか」と答えたりして飲酒運転を了解、制止する義務がありながら黙認し「男の犯行が容易になった」と指摘した。

 一方で「被害結果は重大だが、悪質性は高くなく検察側の求刑は重い」と量刑の理由を述べた。
[ 2011年2月15日 06:00
  1. 2011/02/15(火) 13:15:12|
  2. ミカの日記

危険運転致死傷幇助で2被告に懲役2年の実刑判決 幇助罪では初めて

 飲酒運転のほう助罪で、初の実刑判決が下されました。
 取り急ぎ、ニュース速報です!

 事件の概要については、ご遺族のHPをご覧ください。
 http://blogs.yahoo.co.jp/kbpnx111
 悲惨な飲酒運転事故を二度と繰り返さぬようにという、強い思いが伝わってきます。

■危険運転致死傷幇助で2被告に懲役2年の実刑判決 幇助罪では初めて

2011.2.14 13:00

 飲酒運転と知りながら知人が運転する車に同乗、対向車と衝突して6人を死傷させたとして、危険運転致死傷の幇助(ほうじょ)罪に問われた埼玉県熊谷市、飲食店手伝い、大島巧被告(48)と同県深谷市、無職、関口淳一被告(46)の裁判員裁判の判決公判が14日、さいたま地裁で開かれた。田村眞裁判長は「安易かつ無責任な了解で重大な事故を招いた」として、いずれも懲役2年(求刑懲役8年)を言い渡した。

 田村裁判長は「犯行は幇助にとどまり、求刑は重すぎる」とも述べた。遺族側代理人によると、幇助罪の判決は初めて。

 判決によると、大島、関口両被告は平成20年2月17日夜、熊谷市内の県道で、玉川清受刑者(35)=危険運転致死傷罪で懲役16年が確定=が酒に酔った状態で乗用車を運転することを了解し、同乗。運転を制止せず、犯行を助けた。

 弁護側は「了解や黙認をした事実はない」として無罪を主張していたが、田村裁判長は「玉川受刑者の職場の先輩である両被告の了解なくして車が発進したとは考えにくい」と退けた。

 量刑理由については、「安易かつ無責任な了解で事故を招き反省も見られないが、犯行は幇助にとどまり、高度な悪質性があるとはいえず求刑は重すぎる」と述べた。
  1. 2011/02/14(月) 16:33:47|
  2. ミカの日記

東京医大被害者遺族ネットのHP

 ふと気付くと、ずいぶんブログをおさぼりしてしまいました。
 2月に入ってから、なんだかいろいろあって、時間的にも、精神的にもゆとりがありませんでした。
 まず、とっても寂しいこと……。それは、結婚するまで過ごした奈良の実家を解体することになってしまったことです。
 老朽化も進み、仕方がないこととはいえ、亡き父が一生懸命働いて家族のために建ててくれた、思い出がいっぱい詰まった「家が」消えてしまうというのは、想像するだけで涙が出るほど辛いものですね。
 でも、この思い、きっと多くの人が、いろいろな場面で体験されてきたのでしょうね。
 人生の中で、よほどのことがない限り、避けては通れないことなのかもしれません。

 でも、一方で、わくわくすることも同時進行しています!
 奈良で一人暮らしをしていた母を千葉に迎えるにあたり、家の増築計画を進めていたのですが、なんと、ひょんな出会いから、江戸時代の『長屋門』を移築し、中身をリノベーションすることになったのです。
 いわゆる「古民家移築」っていうスタイルですね。
 立派な梁に、太い柱を生かし、さて、どんな空間が生まれることやら!??

 思い出いっぱいの実家が取り壊される悲しみを、古民家移築という壮大な(?)計画が埋めてくれるかしら??
 今からとっても楽しみです。
 長屋門建築の模様は、HPでも随時アップしていく予定ですので、またご覧くださいね。

 さて、話は変わって、「東京医大被害者遺族ネット」のブログに、私の投稿文が掲載されています。
http://iryoujikonet.dtiblog.com/
 ここにも書きましたが、不幸な事故を無駄にせず、医療者と被害者が手を取り合って前に進んでいくことができれば、こんなに素晴らしいことはないと思います。
 
「東京医大被害者遺族ネット」の設立については、以下の記事をご覧ください。
http://sankei.jp.msn.com/affairs/trial/110110/trl1101102354002-n1.htm

 医療過誤に関しては、私自身が遺族であり、被害者自身であるため、こうした意義のある取り組みには、当事者として大いに賛同しているところです。
 
 
  1. 2011/02/10(木) 19:44:13|
  2. ミカの日記

意志伝達装置『レッツ・チャット』が新聞で取り上げられました

『巻子の言霊 ~愛と命を紡いだある夫婦の物語』(柳原三佳著・講談社)で、全身麻痺となった交通事故被害者の松尾巻子さんが使用しておられた『レッツ・チャット』という意思伝達装置。昨年、この機械は一時生産中止となり、ユーザーを中心に復活を望む大規模な署名運動が展開されました。
 その中心となられた奈良市の池原さんという方が、『奈良新聞』で取り上げられました。記事中には、『巻子の言霊』にも触れていただいています。

 障害者向けの福祉機器は、不況の中、採算が取れず、生産中止や縮小という荒波を受けています。
 今回、パナソニックさんが、ユーザーの声を受け、後継機種の販売を決定されたことは、本当に素晴らしい決断だと思います。本当に必要としている方々がおられる以上、なんとか他のメーカーさんにも頑張っていただきたいと思います。

■伝える喜び これからも - 奈良発署名10万人・障害者の意思伝達装置
(2011年1月30日 奈良新聞)

http://www.nara-np.co.jp/20110130104406.html

 レッツ・チャットを操作する池原久豊さん(手前)と母の恵子さん=奈良市内
 意思伝達装置という福祉機器がある。さまざまな障害のため、思いや考えを伝えることができない人が言葉を紡ぐための装置だ。だが、販売台数は一般の電気製品に比べて少なく、採算ベースには乗りにくい。昨年、この装置の一つである「レッツ・チャット」が生産中止の危機に陥ったが、継続が決定。企業に「思いを伝える装置」の重要性を伝えたのは、脳性まひの息子を持つ奈良市の母親が始めた10万人を超す署名だった。

 「ぼくをうんでくれてありがとうネ」。

 県立奈良養護学校高等部の卒業直前に「レッツ・チャット」と出合った池原久豊さん(25)=奈良市=は、装置を使いこなせるようになったある日、母恵子さん(58)に向けてこうつづった。

 「こんなことを思ってくれていたんだ、とびっくりして涙が出ました」と恵子さん。「レッツ・チャットがなければ、息子の心の中の言葉を聞くことはできなかった」

 久豊さんは今、この装置で家族や福祉作業所のスタッフらと会話。レッツ・チャットは久豊さんにとって、かけがえのないものになっている。

 レッツ・チャットは50音表から、ユーザーが自分で動かせる部分でスイッチを操作して文字を選び、言葉をつづる装置。音声ガイドもあり、視覚障害の人も使える。

 パナソニック(大阪府門真市)の社内ベンチャー会社「ファンコム」の松尾光晴社長(当時)が開発し、平成15年に発売。これまでに約2200台が売れた。現行機種は1台12万円。状況に応じて行政からの補助も出る。

 同種の装置はほかにもあるがレッツ・チャットは、スイッチを入れるとすぐ使える▽パソコンではないのでフリーズしない─などの扱いやすさと、購入時の調整や故障時の対応など、きめ細かいユーザー支援体制で多くの支持を得てきた。

 会話機能に特化したシンプルさはまた、障害の重い人の意思伝達も画期的に広げた。奈良市出身のジャーナリスト、柳原三佳さんは、著書「巻子の言霊」(講談社)で、交通事故で全身まひとなった妻のかすかなまばたきを夫が読み取ってスイッチを操作し、一時は不可能と思われたコミュニケーションを取り戻した夫婦の姿を紹介している。

 ところが昨年6月末、ファンコムが解散。これを知った恵子さんは昨年8月末、製造・販売と支援体制の継続を求める署名を開始した。

 口コミで始めた署名活動は特別支援学校教員で多くの著書のある山元加津子さん(石川県)のブログなどを通じて全国に広がり、約1カ月で10万1244人分が集まった。

 そして、恵子さんが署名をパナソニック社長あてに送付する直前の9月21日、同社は愛媛県にある別の子会社に開発を引き継ぎ、今春、後継機種を発売することを発表した。

 懸案の支援体制についても昨年末、この子会社から恵子さんに「これまで以上の体制を構築したい」との連絡があったが、新体制の本格始動はこれから。

 多様な条件のユーザーが今後も思いを伝え続けるには、1人1人と向き合う支援が欠かせない。「これまで通りの支援体制の継続を」。恵子さんらユーザーの心からの願いだ。


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 以下は、昨年9月30日の私のブログでご紹介した、『巻子の言霊』に登場される巻子さんのご主人・松尾幸郎さんがパナソニックの社長に出されたお手紙です。

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パナソニック株式会社           

社長 大坪文雄 様

前略

はじめてお手紙を差し上げます。

私の女房、巻子は一年半前から御社のVenture Business ファンコム社のLet’s Chatを使って、ようやく夫婦でCommunicationすることが出来るようになりました。

このような恩恵を受けている方々は全国で何百人とおられることと存じますが、(そしてその数は今後さらに増えるとおもいますが)特に私共の場合は、女房には、自分でSwitchを押す部位が無いので、女房がまぶたをぱちっと閉じるのを信号に、私が代わりにSwitchを押すという、二人三脚でやっております。

これが無ければ、女房には伝達する術が全く無く最悪に、辛い、苦しい状況になります。そして毎日傍にいる私もその辛さが、鏡のごとく反映しますので、生き続けることの辛さに、胸が張りさけるような気持ちになります。

そのような大事なLet’s Chatが製造廃止、会社解散と一度は決定されていたところ、再考され復活することになったと知らされ、本当にうれしく思い、そのお礼が言いたくて一筆した次第です。

私共の事例の背景、経緯を簡単に説明させていただきます。

2006年7月1日私の女房(その時点で62歳)が、19歳の青年が、免許を取って一ヶ月半後に、友達とGame Centerで待ち合わせるために、親に買ってもらった自動車で居眠り運転をして、Center Lineを超えて対向車の女房の車に衝突、女房は脳挫傷、頚髄損傷、外傷性クモ膜下出血等々の重篤な傷害を受けました。

もしうまくいっても、植物状態だろうと言われましたが、奇跡も奇跡、今も生きております。然も意識も鮮明、知的能力も明晰であります。

人工呼吸器、横隔膜Pacemakerを装着、経管栄養(胃ろう)ですので、正に器械によって生かされている状態です。

最初の2年9ヶ月間は、本人の意識や知的能力がどの程度であるのか、医者も含めて誰にもわかりませんでした。
それが、御社のLet’s Chatのお蔭で、本人が言葉を綴ることが出来、意識も鮮明、知的能力も明晰であることがわかりました。
この驚きと感激は、容易に言葉で表現できるものではありません。

この事故は100%、相手に責任のある事故でありましたので、刑事裁判、民事裁判を通して、この面でも、当事者でなければ、わからないような辛いことを多々体験してまいりました。

それらも全て含めて、この4年間の、私共の苦闘の記録を(本)にして頂きました。

題名: 巻子の言霊
著者: 柳原三佳
出版社:講談社

今年、運命的にも、女房の事故の日と同じ7月1日(ファンコム解散の直後)に全国発売されました。
茲に同封いたしましたので、どうぞお読みください。そして出来るだけ多くの方々にも読んでいただけるようにお勧め願いたいと思います。

私の実家は富山県滑川市にあり、戦前より(松電社)という屋号で楽器、レコード、音響機器、家庭用電器製品を扱ってきました。
松下電器の特約店でした。

創業した父は戦争中に亡くなりました(34歳〕。
その後は祖母と母がほそぼそと引き継ぎ、私の兄が大人になってからは、2代目として引継ぎ、更に事業を発展させました。
最盛期には富山県に4件店舗を張っておりました。

今はその兄(79歳)も引退し、事業は閉鎖いたしました。

創業時の店は、旧滑川町の中心である中町にあり、家の前面が店になっており、奥と2階が自宅になっておりました。
私(74歳)は中学校までこの実家で育ちました。

店には、(National)Brandの松下電器製品がたくさん陳列され、レコードも松下の子会社であった日本Victorも含めた、多くの会社のレコードを扱っておりました。

私自身、米国留学から帰ってきてから、社会人としての最初の就職は日本Victorの貿易部でした。
その当時の日本Victorは松下電器の子会社でした。社長は住友銀行の出身、専務は松下生え抜きの方でした。

自宅の店には、壁に松下幸之助の自筆の(商道)の額が飾ってあり、店の前には日本Victorの大きな犬、(It’s Master’s Voice)でしたか? 
この犬が耳をすまして蓄音機の音を聴いている......あの有名なセルロイドで作られた大きな犬が置いてありました。

私は、正に松下電器に囲まれて育ったといっても過言ではありません。

私の年代の人であれば、その当時、中町の松尾さんと人は呼びませんでした。松電社のあんちゃん(兄のこと)、松電社のおっちゃん(弟-私のこと)と言ったほうが通じるほど、ひろく知られた店でした。

私は1936年生まれですから、まだ大東亜戦争前です。その頃、既に松下幸之助の偉大さに父は敬意を抱き、私の名前、幸郎の(幸)は松下幸之助から頂いた(幸)であると母から聞かされてきました。

私どもは、今回 又、御社のLet’s Chatに救われました。
不思議なご縁といいましょうか、御社は私にとっては、非常に身近な、親しみのあるものであると同時に、父が松下幸之助にあやかって名付けるほど、尊敬する存在でした。

私は50年以上柔道を続けてきました。創始者の嘉納治五郎は、それまでの柔術を選別編成して(柔道)を創設しました。柔道は単なる(術=技)だけの修得ではない。(道)人間の生き方、であるとして、(精力善用)(自他共栄)を唱えました。

松下幸之助は(商い)は儲けるだけではない、社会に奉仕する、(生き方)であるとして(商道)を唱えました。いずれも究極を同じくする哲学であります。

Let’ Chatの復活は、企業としては、大変な決意であったと思います。
利益を追求するだけでは、復活できません。

私は、松下幸之助の哲学は未だに継承されているな、と感じました。
私は松下幸之助の(幸)を頂いたことを(誇り)にしております。

終わりに、改めて感謝の意を表し、御社の更なる発展を祈念して、閉じたいと思います。

ありがとうございました。
       
草々

     松尾幸郎
  1. 2011/02/01(火) 11:28:34|
  2. ミカの日記

プロフィール

柳原三佳

Author:柳原三佳
<ジャーナリスト・ノンフィクション作家>
交通事故、司法問題等をテーマに執筆や講演活動を行う。「週刊朝日」などに連載した告発ルポをきっかけに自賠責制度の大改定につながったことも。2004年からは死因究明問題の取材にも力を入れ、犯罪捜査の根幹に一石を投じてきた。著書に「家族のもとへ、あなたを帰す ~東日本大震災 歯科医師たちの身元究明」「遺品~あなたを失った代わりに」「巻子の言霊~愛と命を紡いだある夫婦の物語」「交通事故被害者は二度泣かされる」「自動車保険の落とし穴」「死因究明~葬られた真実」「焼かれる前に語れ」「交通事故鑑定人」「示談交渉人裏ファイル」「裁判官を信じるな」など多数。」「巻子の言霊~愛と命を紡いだある夫婦の物語」は、NHKでドキュメンタリードラマ化された。「実父を医療過誤で亡くし、自らも医療過誤被害を受けた経験があり、現在は医療問題にも精力的に取り組んでいる。千葉県在住。自宅の裏庭に、「古民家(長屋門)」を移築し、スローライフも楽しんでいる。
■柳原三佳のHP http://www.mika-y.com/

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