柳原三佳のブログ

交通事故・死因究明問題などを追及する柳原三佳からの情報発信。あるときはジャーナリスト、あるときはノンフィクション作家、でも、1日の大半はお料理と芝刈りが大好きな「主婦」してま~す!

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サチコさん(夏の章 『パジャマ』のご遺族)からのメッセージ

  8月3日に発売予定の新刊『遺品~あなたを失った代わりに』の見本誌が、この本にご協力くださったご遺族の元に届き始めました。
 早速読んでくださった方から、ありがたいメッセージが次々と寄せられています。

 昨夜、『パジャマ』という物語の中に登場してくださった、お料理上手のサチコさんから、こんなうれしいメッセージが届きました。
 この本をきっかけに、新しい絆が生まれたら、なんて素敵なんでしょう!
 ご本人の了解を得て、ここに転記させていただきます。

 サチコさん、ありがとうございます。
 ぜひまたヒカルさんの大好きなお料理を、いっぱいいっぱい作ってくださいね!

***********************************

(サチコさんからのメールです!)

本だ! 本だ! ヒカルが本に載って帰ってきた~!
右の目から涙、左の目から涙、左右からの鼻水が身体全体をお掃除してくれたみたい。

ミカさんありがとうございます。
素敵な沢山のご家族に出逢え、私もヒカルも幸せです!

ドン底だった沢山の家族の力になり、どれだけご苦労して下さったか、感謝感謝の気持ちでいっぱいです!
まだ見たことのないご家族の多いなかですが、 一人一人の思いは皆さん同じです。
共通する事が重なり、まるで昔から知ってる家族の様に思えてなりません。

春夏秋冬、一年通し皆家族ですね!
素敵な家族に恵まれ、ヒカルは寂しくなんかないですね!

いつかヒカルが家族を全員連れて遊びに来てくれる様な気がしてなりません。
その時は何を食べてもらおうかしら…ドキドキです!

ミカさんお仏壇のヒカルが微笑んでいるように見えま。
宝物の本を見て……。
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  1. 2011/07/31(日) 14:55:47|
  2. ミカの日記

「シンマイクリエーターズプロジェクト」

 新刊『遺品~あなたを失った代わりに』の最終章に、『観音像』という物語を書きました。
 主人公は、20歳で美しい観音様になった江角真理子さんです。
 彼女の弟さんが書かれたという文章を、お母さまから送っていただきました。
 なんて素敵なメッセージなんでしょう。

 この文章を書かれた、江角泰俊さんは、今、若手デザイナーとして大活躍をされています。
http://www.jfw.jp/jp/brands/views/Yasutoshi%20Ezumi/vol12_11-12aw/0

 繊細で優しい感性が、素敵なお洋服をどんどん生み出して……。

 今、伊勢丹新宿店で開催されている「シンマイクリエーターズプロジェクト」にも、江角さんが登場されています。
http://www.isetan.co.jp/icm2/jsp/store/shinjuku/event/1107shinmai/index.html

 夢の途中で天国に行ってしまったお姉さんの分まで、いっぱい、いっぱい、羽ばたいてくださいね!

**********************************************

真理子元気にしてるかな?
この言葉をいつも心の中で思う。

いつも喧嘩ばかりしていた姉の真理子、きれい好きで細かくてしっ かり者で。
喧嘩しても一緒に遊んで、話をしていた。
生まれたときからずっと一緒だった。

俺は二人の姉の下で生まれた。
父親がいて母親がいて3人兄弟があたりまえだったし、ずっとずっ とそうだと思い込んでいた。

真理子は実家を出て鳥取の大学に行きに、俺は島根の実家で高校3年生だった。

12月26日 
その日は家でいつも通り寝ていた。
朝方、何気なく電話の音が聞こえて、母親が電話をとるのが聞こえた。
するとバタバタと騒がしく部屋に向かって来る音がした。
「真理子が、真理子が交通事故にあった」
その時の母親の剣幕は今でも覚えている、頭が何も考えれず、思考ができない父親は真理子を迎えに行くと飛び出し鳥取に向かった。
うちで母親と帰りを待つ。
今思い出そうとしてもこの間、自分が何をして、何を考えていたか 思い出せない。
次の記憶があるのは、父親が冷たくなってしまった真理子を連れて 帰って来た時だった。
泣きながら、真理子を家の中に運ぶ、信じられなかった。
この人は別の人で真理子は別にいて...
真理子はどこにいるのかわからなくなった。 
ただ泣いて泣いて、涙が止まらず、なにがどうなってるのかもわか らなかった。
葬儀がありその間もずっとずっと泣いて泣いて、頭は混乱して、 ずっと悲しい、ただただ悲しい、何をしているのかわからない。
真理子の事を想う、想うけど真理子はここにいない、体はあるのに ここにいない。
なんで? なんでいない? どうしてこうなった? 
俺が真理子にその夜電話をしていれば真理子は死なずにすんだ?

どうしようもない思いばかりが募る。

数日後、鳥取の事故現場まで行き、事故車も見た。
ひどかった、前はぺしゃんこにつぶれて原型もない。

交通事故の原因は飲酒運転による車が車線をはみだし、正面衝突だった。
飲酒運転をしていた運転手は生き残った、なぜ飲酒運転をしていた運転手が生き残り、真理子達が亡くならな
ければならないのか、許せない   
その運転手は今も生きて、生活をしている。 
軽はずみな行動で3人の命を奪い今も生きている。 

残された者もそれでも生きている。

月日は流れるけど、傷は深くなるばかりだった。
子を亡くした親、姉を亡くした弟、妹を亡くした姉、友達を亡くし た友達。

それでも歳月はながれる、
いつも真理子は心の中にある、体はここにないけど、心の中で真理 子と話す。
夢の中で真理子に会う。

20歳になった。 
弟が姉の歳に追いついて追い抜く、永遠に20歳の真理子。

今でも俺は3人兄弟だと思ってる、親父がいておかんがいて悠子が
いて俺がいて真理子がいる。
それが俺の家族だと思う。

真理子は今どこにいるのかな? 

真理子はいた。 

どこにいた? ずっと家族と一緒にいた。 

真理子は生まれる前はどこにいたんだろ?

今いるとこにいたのかな?

あの日、生まれる前のとこに帰っていったのかな?


真理子元気にしてるかな? 

Yasutoshi Ezumi
  1. 2011/07/30(土) 13:42:44|
  2. ミカの日記

8月5日、インターネットライブ放送開始します!

 8月5日、インターネットライブ放送を開始します!

ustream-info[1]

 ご視聴は下記のHPからどうぞ!

■交通事故被害者家族ネットワーク



  1. 2011/07/30(土) 10:53:34|
  2. ミカの日記

新刊が刷り上ってきました!

 先ほど、新刊『遺品~あなたを失った代わりに』(晶文社)の見本誌が送られてきて、初めて手に取りました!
●晶文社のHP
 数年前から、ずっとかたちにしたいと思っていた本……。
 編集者の方々のお力で、優しいカラーのイラストの入った、絵本風エッセイという感じに仕上がりました。

img_20110713141610.jpg

 本の中には、18の、ちょっと切ないけれど心が温かくなるストーリーが収録されています。

 ぜひ、読んでみてくださいね。


目次

■「春」の章

 餃子
 洗濯物
 吸殻
 マダムの腕時計

■「夏」の章

 金魚
 納経帳
 弁当箱
 パジャマ
 最北端からの手紙

■「秋」の章

 秋桜
 ランドセルの中のカード
 封筒
 口紅
 最後の写真

■「冬」の章

 エンゲージリング
 ベニヤ板の落書き
 アラーム
 観音像
  1. 2011/07/28(木) 12:07:10|
  2. ミカの日記

;">「解剖率20%」へ新制度 死因究明改善を本格検討 犯罪見逃し防止で政府

ようやくここまで来ました!
 千葉大学法医学教室の岩瀬教授にインタビューをして『週刊文春』に記事を書いたのは、2004年6月のことでした。
http://www.mika-y.com/shiin/shiin_20040617.html
 あれから苦節7年、少しずつ国が動いています!

 今日のニュース、ぜひご覧ください。

「解剖率20%」へ新制度 死因究明改善を本格検討 犯罪見逃し防止で政府
2011年7月26日 提供:共同通信社


 政府は26日、犯罪対策閣僚会議を開き、警察が取り扱う遺体のうち約11%にとどまっている解剖率を、5年後には20%まで引き上げることを目指し、警察庁や厚生労働省などの局長クラスによるワーキングチーム(WT)を設置した。解剖率が低く、犯罪による死亡を見逃す可能性が指摘されてきた死因究明制度の改善を本格検討する。

 これまで司法解剖や行政解剖の対象から漏れてきた、犯罪によるものか不明の遺体も解剖する新たな制度をつくる方針。警察庁や厚労省は今後、新制度を導入するため法案の具体的な検討作業に入る。

 閣僚会議で菅直人首相は「関係省庁が緊密に連携し、犯罪死を見逃すことがないようにしっかり取り組んでほしい」と指示した。

 死因究明制度をめぐっては、警察庁の有識者研究会が今年4月、解剖率の低さや、地域間格差を解消するため、犯罪による死亡か分からない遺体を遺族の承諾なしに解剖できる「法医解剖制度」(仮称)の創設を提言。解剖を担う組織として、厚労省と共に「法医学研究所」(同)を都道府県ごとにつくることも盛り込んだ。

 WTはこの提言を受け、全国どこでも平等に解剖ができる制度を目標とし、現在司法解剖などを実施している大学の法医学教室や監察医務院をベースに、段階的に広げる。全国に約170人しかいない解剖医を増やす対策や、薬物、毒物の検査拡充、歯型やDNA型のデータベース整備も協議する。

 警察庁は解剖関連の現在の法律の改正にとどめるか、新たな法律をつくるかを厚労省などと協議する。法案提出は来年1月から始まる次期通常国会を目指す。

 WTの議長には仙谷由人官房副長官が就任。メンバーは警察庁や厚労、文部科学、法務各省の局長や海上保安庁次長など。
  1. 2011/07/26(火) 19:27:55|
  2. ミカの日記

祇園祭の思い出

 実は先週末、京都に行っていました。
 古都は祇園祭で華やいでいました。
 学生時代は毎年必ず足を運んでいた大好きなお祭り!!
 宵山の夜、大阪に住む甥っ子と姪っ子(二人とも高校生)を京都に呼んで、汗だくになりながら一緒にたくさんの山鉾を見て回りました。
 ちょっと遅くなりましたが、祇園祭の写真をどうぞご覧くださいませ~。

P1090945.jpg
 これは北観音山ですね。提灯の灯りが素敵でしょう? この夜は45万人の人出で、なかなか前へ進めないほどの混雑でした。おまけに熱帯夜でしたが、祇園ばやしを聞くと、気分は涼やかに。

P1090948_20110726132333.jpg
向井理似の(?)甥っ子のカンタくんと、部活で焼け焦げた(?)小麦色の肌がまぶしい姪っ子のスズコちゃんです!(私の妹・りかちゃんの子供たちです) 真ん中のおばちゃんは汗で顔がテカってます~~(涙)

P1090965.jpg
翌朝、四条河原町で山鉾巡行を見学。

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 京都の夏といえば、先斗町の川床料理。美味しいお料理を楽しみました。

P1090932.jpg
 特に、生麩の田楽は美味でした~。

P1090974.jpg
 花見小路から東山へ抜ける街並み。陸上選手として頑張っている、かわいいスズコちゃんと。
  1. 2011/07/26(火) 14:12:27|
  2. ミカの日記

新刊に寄せて……

 8月に発売予定の新刊『遺品~あなたを失った代わりに』(柳原三佳著/晶文社)を待ってくださっている方々から、いろいろなメッセージをいただいています!

 早速、ブログでご紹介くださった方も……。
 
 ご遺族のブログを読ませていただいているだけで、胸がじ~~~んとなりますね。

 本当にありがとうございます。


http://ameblo.jp/foroneslife-bule33/entry-10953001807.html

(このブログのコメント欄、必読です! 一人ひとりの心の中に、こんな思い出のモノが遺されているんですよね……)

http://soradeauhini.blog36.fc2.com/blog-entry-217.html
  1. 2011/07/22(金) 20:50:04|
  2. ミカの日記

インターネットライブ放送のお知らせ

 今日は涼しかったですね。
 久しぶりに、汗をかかずに、快適に過ごすことができました~~。

 さて、今日はお知らせです。

 8月5日(金)、19:00より、交通事故被害者家族ネットワーク・水天宮スタジオから、インターネットライブ座談会を放送することになりました。

●コーディネーター:柳原三佳

●出演:歩車分離信号普及全国連絡会 会長 長谷智喜氏
http://bunri.org/


 長谷さんには、間もなく発売予定の新刊『遺品~あなたを失った代わりに』(柳原三佳著)の中の<ランドセルの中のカード>というエッセイにもご登場いただいています。

 ゲンキくんという大切な息子さんが遺した、ランドセルの中のカード……。
 そのカードをきっかけに、長谷さんが歩んでこられた20年間の取り組みを語っていただく予定です。
 
 ご覧になりたい方は、交通事故被害者家族ネットワークhttp://www.jiko-kazoku.com/から、放送サイトへお入りください。

 なお、録画をしますので、ご覧になれなかった方は、後日同サイトで録画をご覧いただけます。

 当日は皆様からのメールでのご質問等も受け付けますので、ご参加くださいね。
 メールでの質問は交通事故被害者家族ネットワークのお問い合わせ窓口をご利用ください。皆様から頂いたメールは番組中に紹介させていただきます。
 双方向でのライブです! お楽しみに~。
  1. 2011/07/21(木) 19:37:57|
  2. ミカの日記

速報! 滋賀のひき逃げ事件、加害者に逆転有罪

 今日、大阪高裁で下記の判決が言い渡されました。
 今年1月、「スーパーJチャンネル」(テレビ朝日)で取り上げた事件です。
 ご遺族からは、早速メールが届きました。

「お世話になっております。懲役6か月の有罪でした。求刑が一年だったので量刑は納得行きませんが、有罪だったので1年8ヶ月にしてようやくです。
 長かったです。しんどかったです。上告すると思うので確定ではないですがやっと父に報告出来ます。
 本当は罪認めて欲しかったですが……、当然の裁きをうけさせるのにこんなに労力がいるのもおかしすぎます。 長い間ご支援有り難うございました」

 大人二人に衝突し、フロントガラスをクモの巣状に損傷させておきながら、「人と気付かなかった」という言い訳をして、停止もせずに現場から立ち去ることが許のでしょうか。
 仮に人と気付かなくても、人かもしれないのだから確認するのがドライバーの義務です。
 すぐに救護していれば助かったかもしれない命------。11月の冷え込みの中、2時間以上現場に放置された被害者の苦しみはいかばかりだったことでしょうか。
 今回、高裁の裁判官は真っ当な判断を下してくれたと思います。

 取り急ぎ、ニュースの速報をお伝えします。

■<ひき逃げ裁判>32歳被告に逆転有罪判決 大阪高裁毎日新聞 7月19日(火)12時14分配信

 滋賀県草津市で夫婦2人が車にはねられ死傷した事故で、道路交通法違反(ひき逃げ)罪で不起訴となった後に一転起訴された古島美和被告(32)=自動車運転過失致死傷罪で服役中=の控訴審判決が19日、大阪高裁であった。上垣猛裁判長は「未必的にせよ、人をはねたと認識したのに逃走し、負傷した被害者は寒空にさらされた。誠に無責任で、悪質な犯行」として、無罪とした1審・大津地裁判決(昨年12月)を破棄し、懲役6月を言い渡した。

 この事件では、大津地検が、2人を死傷させた自動車運転過失致死傷罪でのみ古島被告を起訴(禁錮2年の実刑が確定)、ひき逃げについては不起訴処分(容疑不十分)とした。しかし、遺族の陳情を受け再捜査後、ひき逃げでも起訴し、両罪の審理が別々に進行する異例の展開をたどっていた。

 判決によると、古島被告は09年11月、草津市道で軽乗用車を運転中、路側帯を歩く同市の総三保二(そうざ・やすじ)さん(当時69歳)と妻重美さん(65)を後ろからはね、救護せずに逃走した。保二さんは死亡、重美さんも重傷を負った。弁護側は「人だと思わず、ひき逃げには当たらない」と主張していたが、上垣裁判長は、「衝突で車が前にのめりフロントガラスも大きくひび割れた。近くに障害物もなく、事故後の言動からも人をはねた認識があったと認められる」と判断した。【林田七恵】



■1審の無罪判決を破棄…夫婦死傷ひき逃げ32歳女に実刑 
    産経新聞 7月19日(火)13時5分配信

 滋賀県草津市で平成21年11月、歩行中の夫婦2人を軽乗用車ではねて死傷させたまま逃走したとして、道交法違反(ひき逃げ)の罪に問われたパート従業員、古島美和被告(32)の控訴審判決公判が19日、大阪高裁であった。上垣猛裁判長は「人をはねたかもしれないとは認識していた」として、古島被告を無罪(求刑懲役1年)とした1審大津地裁判決を破棄、懲役6月の実刑を言い渡した。

 大津地検は当初、古島被告を自動車運転過失致死傷罪のみで起訴し、禁錮2年の実刑が確定。一方で不起訴処分(嫌疑不十分)としていた道交法違反の罪については遺族の陳情などを受けて、昨年7月に一転起訴したが、大津地裁は同12月「被害者を認識していたとはいえない」として無罪を言い渡していた。

 判決によると、古島被告は21年11月、草津市の市道を歩いていた総三保二さん=当時(69)=夫婦を車ではね、救護せずに立ち去った。

 判決後、遺族は「今日まで長い戦いだったが、実刑になったことはよかった」と話した。
  1. 2011/07/19(火) 14:46:35|
  2. ミカの日記

新刊『遺品~あなたを失った代わりに』の表紙が出来上がりました!

 昨夜、主人を駅まで迎えに行った帰り道、ガソリンが空っぽだったのでスタンドに寄りました。
 すると、給油機の前で何か黒いものがうごめいています……。
 よ~く見ると、なんと、カブトムシ(オス)がひっくり返って、手足をばたつかせているではありませんか。
 カブトムシが大好きな私は、すぐに救出を兼ねてゲット!
 で、給油を終えて、隣の給油機のほうを見ると、またしてもカブトムシ(オス)が、ひっくり返ってバタバタ。
「わ~い、2匹も捕まえちゃった~」
 私は大喜びで、家に連れて帰り、クワガタムシを買っている飼育箱に入れました。
 虫があまり好きではない主人は、
「へんなやっちゃなあ~」と苦笑いしていましたが、私は今夜もガソリンスタンドにカブトムシを捕まえに行く気満々です(笑)。
 家の近所でカブトムシが捕れるなんて、サイコ~!!

 さて、8月上旬に出版予定の新刊の表紙が上がってきました。
 これまで取材させていただいた皆様のご協力のおかげで、とっても素敵な本に仕上がりました! 

img_20110713141610.jpg

 以下は、出版社のチラシより、抜粋です。

**************************************

柳原三佳著 『遺品~あなたを失った代わりに』(本体1400円/晶文社)


  大切な人をなくしたあなたに、今、読んでほしい……


『遺品----。それは高価なものでも珍しいものでもないけれど、かけがえのない、大切なもの。流れていた時間は止まってしまっても、あなたが遺してくれた「もの」の思い出は、ずっとずっと生き続けています。』
これは、ジャーナリストの著者が長年取材を続ける中で出会った、“不慮の死”によって亡くなった方の、最期に遺した「家族のストーリー」です。著者が実際に触れた数々のエピソードを「もの」をテーマにしたエッセイとしてまとめ、いのちの尊さ、親子・夫婦の絆、本当に大切なものとは何かを問いかけます。


とりこめない洗濯物、息子のランドセル、最北端からの手紙、冷凍庫の餃子、ダッシュボードに残された吸殻、携帯電話のアラーム……
心のよりどころとなるのは、日常に残されたさりげない「もの」たちだった
  1. 2011/07/13(水) 14:24:59|
  2. ミカの日記

オレンジのパラソルと今日のワンコ

 今日もモ~レツな暑さですね。
 我が家の庭は、すっかり南国モード。
 今年は直径3メートルの巨大なオレンジのパラソルをネットで購入し、大きな傘を広げています。

P1090860.jpg

 後ろのフェニックスによく似合うでしょう? 
 でも、せっかくパラソルを広げても、日中は暑過ぎて、庭でくつろぐ気にはとてもなれません……(泣)。

 我が家のワンコ達も、クーラーのきいた部屋の中で、このとおりです~。
 手前で足を大の字に広げているのは、娘の愛犬「メルト」ちゃん。
「も~、あついよ~」という声が聞こえてきそうです。

P1090855.jpg

 緑のカーテンとして育てているゴーヤは、もう、こんなに大きな実をつけています。
 今夜はこれを収穫して、娘がゴーヤ料理を作ってくれるそうです。

P1090858.jpg
  
 そうそう、嬉しいことがありました!
 先月、頑張って受験した書道の昇段試験に無事合格の通知が届たのです!
 (おかげさまで準師範に昇段することができました~)
 今回は無理かな? と思っていたので、すっごく嬉しいです。
 楷書、行書、臨書の三作品を仕上げることが、今回の課題でした。
 これは練習の途中の作品ですが、6月の終盤は、こんな感じでず~っと書き続けていたんです。

P1090734.jpg

 でも、あきらめないで挑戦して、よかった~! 
 なんでも挑戦あるのみですね。
  1. 2011/07/12(火) 16:19:58|
  2. ミカの日記

昨日の講演会

 昨日は、猛暑の中にもかかわらず、『医療の良心を守る市民の会』にたくさんの方が来てくださいました。

 第1部は、先月お亡くなりになった会の副代表・清水陽一新葛飾病院長を追悼する時間が持たれました。
 清水先生は、「嘘をつかない医療」を実践された方で、昨年は私も、国際医療福祉大学の授業でご一緒し、講演も聴講し、何度か懇親会でも同席させていただきました。
 その信念には、私自身医療過誤の被害者として、また遺族として、本当に救われる思いがしました。62歳という若さでお亡くなりになったこと、本当に残念でなりません。

 第2部は、追悼セミナー&鼎談でした。
 まず、千葉県立東金病院の平井愛山院長が、「医療安全体制の構築に向けて-開かれた医療をめざして-」と題した講演を行われ、続いて、私、柳原三佳が、「患者と医療者が手をつなぐためにすべきこと」と題した講演を行いました。
 そして、休憩の後は、隈本邦彦さん(左)をコーディネーターに。平井先生と私とで鼎談を行いました。

DSC00884.jpg

「嘘をつかずに正直に真実を話した医療者が、刑事責任に問われる可能性が高まること、逆に嘘をつくことで刑事責任を逃れるケースもあるのでは?」
 という会場からの問いかけに、『なるほど、正直者が不利になるようでは本末転倒だ……』と、改めてこの問題の難しさを感じました。

 交通事故も同じですね。事故を起こしたくて起こす人はいませんが、事故の後に嘘をつくことは過失ではなく「故意」です。その行為が、被害者や遺族をいかに苦しめるかという構図は、医療過誤も同じです。
 正直に事実を認め、誠心誠意対応することで、被害者の多くは救われるはずなのですが……。

DSC00891.jpg
 
私の左におられるのが、東金病院の平井愛山院長です。
 嘘をつかない医療を実践されている先生に、医療不信のどん底にいた私は救われたのです。
 私自身が、それを体験した生き証人みたいなものですね!!
  1. 2011/07/11(月) 23:07:35|
  2. ミカの日記

猛暑ですね……。
 私の住んでいるところにはほとんど雨が降らないので、植物も、人間も、枯れ気味です……。

 さて、明日は都内で「医療の良心を守る市民の会」が主催するシンポジウムが開かれます。
 私も講演を行う予定です。

 数日前にブログにアップした文面をサイドコピーしますね。
 明日は皆さまにお会いできること、楽しみにしております!

*****************************************

 ご存知の方もいらっしゃると思いますが、私は17年前に実父を医療過誤で亡くし、その後、なんと自分自身も手術時のガーゼ残留という医療過誤被害に遭いました。
 ガーゼは10年間もお腹の中に置き去りにされ、2005年、またしても開腹手術を受けてそれを取り除かなければならなかったのです。

 私の医療不信は、ピークに達しましたが、そのとき対応してくださった加害病院の院長(千葉県立東金病院の平井愛山氏)の素晴らしい対応により、今ではこのように、一緒に講演させていただくまでになりました。
 まさに、患者と医療者が手をつなぐためにすべきことの大切さを痛感するこの頃です!!

 医療事故も交通事故も、本当に突然我が身に襲い掛かります。しかし、嘘をつかない正直な対応は、お互いのトラブルを最小限にし、ときとして信頼関係にも発展しうるのですね。

 そんなお話ができたらいいなあと思っています。 ご興味ある方は、ぜひ聴きにいらしてくださいね!


<講演会のお知らせ>

『患者と医療者が手をつなぐためにすべきこと』

●講 師(敬称略)

  平井 愛山 (千葉県立東金病院 院長)

  柳原 三佳 (ジャーナリスト・医療事故被害者&遺族)

● 日 時:平成23年7月10日(日)13:30~16:45

● 会 場:全労連会館 (2F ホール) 文京区湯島2丁目4-4
〔JR〕 総武線 御茶ノ水駅から徒歩8分.
〔地下鉄〕 東京メトロ丸ノ内線 御茶ノ 水駅から 徒歩7分  東京メトロ千代田線・都営新宿線 新御茶ノ水駅から徒歩10分

● 参加費:無料 

● 定 員:200名 (事前登録優先)

●交流会:17:30~

●展示会開催予定 ・医療事故などの歴史パネル展 主催:医療の良心を守る市民の会 

●問い合わせ先は以下のリンクをどうぞ(シンポジウムのチラシです)
http://www.mika-y.com/2011-7-10zenrou.pdf

*「東京医大被害者遺族ネット」のブログでも紹介されています!
http://iryoujikonet.dtiblog.com/
  1. 2011/07/09(土) 20:12:45|
  2. ミカの日記

今日、「軽度外傷性脳損傷友の会」の方より、下記のメールが届きました。
 来週、裁判で判決が下されるとのことです。
 判決の速報は、またぜひお伝えしたいと思います。
 取り急ぎ、メールをご紹介いたします!

********************************************


 お世話になります。いよいよMTBIの国(交付労働基準監督署)を被告とする、はじめての判決です。画像に見えない外傷性脳損傷を認めよ、という裁判です。労災の労働能力喪失への給付をちゃんとおこなえ、と。

7/11(月)13:10 東京地裁5F 527 臼井弘明原告 望月浩一郎弁護士 地裁民事19部(労働部)青野裁判長

 画像偏重の現行基準改正のための、専門検討会の座長に石橋医師を!(神経泌尿器科ほか、各科の専門家も入り)
ーーという、友の会の基本要求を、厚生労働省・労働基準局に求めます(社会援護局でも・国土交通省でもなく)

■最新の医療ルネサンス・医療解説

シリーズ
続・見えない脳外傷(2)労災判定で軽症者扱い
 
 CT(コンピューター断層撮影法)などの画像検査には映らない軽度外傷性脳損傷を、仕事や通勤中の事故で負っても、身体障害の等級を軽く判定され、十分な労災補償を受けられないことが多い。判定を不服とする東京都八王子市の臼井弘明さん(55)は、2008年に国を相手取り訴訟を起こした。
 事故は、醸造酒開発の技術者として山梨県の地ビール工場で働いていた1997年に起きた。車を運転して帰宅中、高速道路でスリップして側壁に激突した。約3か月入院。首の骨を折る大けがだったが、頭部のCTには異常は見つからなかった。
 ところが退院後、左半身まひや右半身の痛み、歩行時のふらつきなどの症状に襲われた。仕事柄、日本酒の銘柄をぴたりと当てるほど味覚や嗅覚には自信があったが、事故後は香りの違いが分からなくなった。
 何度か職場復帰を試みたが、数分の立ち仕事で激しく疲労した。約3年間休職しても治らず、退職した。
 その後も体調は悪化し、電車に乗ると意識を失い、目的の駅を何駅も過ぎることがたびたび起きた。めまいも頻繁になり、ほかの仕事にも就けなくなった。

 労災保険の休業給付は受けたが、障害等級(重い方から1~14級)は、事故との因果関係が断定できないなどとして11級と判定された。このため8~14級の人に支払われる障害一時金は受けられたが、重症者(7級以上)が補償を長く受けられる障害年金の対象にはならなかった。
 臼井さんの裁判を支援する、湖南病院(茨城県下妻市)院長の石橋徹さんは「医療は『まず画像ありき』ではなく、患者を診察して訴えを聞くことから始まる。脳外傷との因果関係は十分解明できる」と訴える。
 一方、国は昨年、画像に映らない脳損傷についての見解として、「近代医学は検証できる明確な根拠をもって判断する。(中略)従って今は不可知の問題である」などとする医師の意見書を提出し、争っている。

 患者らでつくる「軽度外傷性脳損傷友の会」の調べでは、患者側が労災の障害等級などを不服とし国を提訴する民事訴訟が近年相次ぎ、臼井さんを含め全国で7件起こされている。その最初のケースとなる臼井さんの裁判は7月、東京地裁で判決が言い渡される。
身体障害の等級
 身体障害者手帳の等級、国民年金や厚生年金の障害年金を受けるための等級、労災保険を受けるための等級があり、それぞれ独自に審査され、等級が異なる場合がある。軽度外傷性脳損傷の患者は、特に労災保険の等級で低く判定されやすいという。
(2011年6月21日 読売新聞)
  1. 2011/07/07(木) 11:39:37|
  2. ミカの日記

普通の人の「戦死」を追って

「カズナリさん、帰ってきてよかったね~~」
 娘と胸をなでおろしました。
 えっ、カズナリさんって、誰?? 
 そうです、NHKの朝ドラを見ている人ならわかりますよね!
 このドラマを見ながら、私のおじさんは帰らぬ人だったことを、あらためて思いました。
 
 そういえば、私が30歳の頃、こんな記事が朝日新聞で紹介されたことがあります。
 このとき、朝鮮半島で撮られたという1枚の写真が掲載されたのですが、記事が出た後、その写真に叔父と一緒に写っていた兵隊さんの遺族から、お手紙が来たという信じられない出会いがありました。
 戦争から半世紀が経ち、1枚の写真が二人の遺族を結び付けてくれる……。
 遺族の思いというのは、何年経っても変わらないのだということが、胸にじんと伝わってきました。


■普通の人の「戦死」を追って 50回忌、伯父の記録を小冊子に  

 戦争で多くの人が亡くなってから約五十年。これを機に体験を本にまとめたり、慰霊碑や文集を作ったりする戦争体験者、遺族も少なくない。千葉県大網白里町のフリーライター柳原三佳さん(三〇)は、「戦死」した伯父の五十回忌に、彼の記録をまとめた小冊子を作った。ごく普通の人がどう戦争に駆り出され、どう死んでいったのか。「戦後世代にとっては驚くことばかり」という。
  
 柳原さんがまとめたのは、兵庫県出身の母親の一番上の兄、佐野徹夫さんの出征後の記録。戦争に行って死んだ、ということしか知らない伯父だった。
 徹夫さんは一九四四年(昭和十九年)一月に二十一歳で出征した。その年の一月二十日消印で同じ兵庫県内に無事入隊したことを知らせるはがきから、その年の七月二十四日消印までのはがき六通と封書一通が残っていた。途中で差し出し地が朝鮮半島の大邱に変わり、封書には写真が同封されていた。どれにも検閲の印が残っている。
 はがきの文面では、場所も生活ぶりも分からない。徹夫さんの弟たちが戦記などで調べた結果、朝鮮半島を出た徹夫さんの部隊は下関、台湾を経て四四年十二月、フィリピン・ルソン島に上陸。砂浜に整列したところを爆撃され、食料や武器を満載した輸送船もその場で撃沈された。部隊はほとんどゲリラ以下の装備で戦いながら山の中に入り、四百五十人がほぼ全滅した。徹夫さんは、その少し前にマラリアで野戦病院に収容され、そこで死んだらしい。
 家族が戦死を知ったのは終戦から九カ月以上もたった四六年五月末。びんせんを縦半分にした程度の薄い死亡告知書によってだった。陸軍上等兵佐野徹夫は「比島呂宋島山岳州方面ニ於テ戦病死セラレ候條此段通知候也」と書かれている。死亡の日付は昭和二十年七月二日。
 「みんなが少しずつ断片を積み重ねてやっとこれだけわかった。でも、本当にマラリアだったのか、そこで死んだのか」と柳原さん。「遺骨も遺品もなし。当時の家族はたった一片の通知で納得せざるを得なかったのか」とショックを受けたという。
 独身だった徹夫さんには、どんな人だったか語り伝える子孫もいない。「伯父は同じような何万人もの中の一人。同じようなことがあったはずだが、掘り起こされないまま忘れられようとしているのではないか。たった五十年前のことなのに」と柳原さんは話している。
  
 【写真説明】
 佐野さんから届いたはがきや死亡告知書
 戦地から送られてきた最後の写真。左が佐野徹夫さん。昭和19年2月11日に大邱で、と書かれていた


1994年6月29日 朝日新聞朝刊
  1. 2011/07/07(木) 01:09:02|
  2. ミカの日記

明日からスタート! ドラマ「ブルドクター」

 先日、ある方から下記のメールをいただきました。

<三佳さんが監修に加わっているのでしょうか?
 7月6日から始まるTVドラマ「ブルドクター」の番宣で、「あっ」と思った言葉がありました。
 主演は江角マキコさんで・・・法医学者なのかな
「焼かれたら お終いなのよ!!」って叫んでいました。
 あれっ 「焼かれる前に語れ」のパクリかな・・・なんて思いつつ……
 これって、三佳さんの本が下地になっているのでは? と
 ピィーーーンと来たのです。
 このドラマを見なくちゃ・・・なんてチェックしています!!>

 明日から始まる、日本テレビの水曜ドラマですね。
 いえいえ、パクリなんかではありません(笑)。

 そうなんです、実はこのドラマの原案は、私と千葉大学法医学の岩瀬博太郎教授の共著『焼かれる前に語れ』(WAVE出版)、そして岩瀬教授の著書『法医学者死者と語る』(WAVE出版)が原案となっています。
 岩瀬教授はこのドラマを監修されていて、撮影現場にも足を運ばれ、解剖室や解剖シーンなど、とてもリアルに表現されているようですよ~。
 明日から始まる連続ドラマ、ぜひご覧くださいね。
 そして、本のほうも、ぜひ読んでみてくださいね。

■「ブルドクター」の公式ホームページ
http://www.ntv.co.jp/bull/
  1. 2011/07/05(火) 19:25:07|
  2. ミカの日記

7月10日の講演会のお知らせ

 次の日曜日は、「医療の良心を守る市民の会」が主催するシンポジウムで、講演を行う予定です。
 ご存知の方もいらっしゃると思いますが、私は17年前に実父を医療過誤で亡くし、その後、なんと自分自身も手術時のガーゼ残留という医療過誤被害に遭いました。
 ガーゼは10年間もお腹の中に置き去りにされ、2005年、またしても開腹手術を受けてそれを取り除かなければならなかったのです。

 私の医療不信は、ピークに達しましたが、そのとき対応してくださった加害病院の院長(千葉県立東金病院の平井愛山氏)の素晴らしい対応により、今ではこのように、一緒に講演させていただくまでになりました。
 まさに、患者と医療者が手をつなぐためにすべきことの大切さを痛感するこの頃です!!

 医療事故も交通事故も、本当に突然我が身に襲い掛かります。しかし、嘘をつかない正直な対応は、お互いのトラブルを最小限にし、ときとして信頼関係にも発展しうるのですね。

 そんなお話ができたらいいなあと思っています。
 ご興味ある方は、ぜひ聴きにいらしてくださいね!


<講演会のお知らせ>

『患者と医療者が手をつなぐためにすべきこと』

●講 師(敬称略)

  平井 愛山 (千葉県立東金病院 院長)

  柳原 三佳 (ジャーナリスト・医療事故被害者&遺族)

● 日 時:平成23年7月10日(日)13:30~16:45

● 会 場:全労連会館 (2F ホール) 文京区湯島2丁目4-4
〔JR〕 総武線 御茶ノ水駅から徒歩8分.
〔地下鉄〕 東京メトロ丸ノ内線 御茶ノ 水駅から 徒歩7分  東京メトロ千代田線・都営新宿線 新御茶ノ水駅から徒歩10分

● 参加費:無料 

● 定 員:200名 (事前登録優先)

●交流会:17:30~

●展示会開催予定 ・医療事故などの歴史パネル展 主催:医療の良心を守る市民の会 

●問い合わせ先は以下のリンクをどうぞ(シンポジウムのチラシです)
http://www.mika-y.com/2011-7-10zenrou.pdf


*「東京医大被害者遺族ネット」のブログでも紹介されています!
http://iryoujikonet.dtiblog.com/
  1. 2011/07/04(月) 15:53:32|
  2. ミカの日記

今日の「毎日新聞」夕刊

 今日の「毎日新聞」夕刊(関西エリア)で、『巻子の言霊』の主人公である松尾さんご夫妻が取り上げられました。
 富山県では、明日の朝刊に掲載されるそうです。
 ぜひ読んでみてくださいね。

http://mainichi.jp/kansai/news/20110702ddf041040006000c.html

■全身不随:まばたき、語らう愛 妻と介護の夫 
 「2人の体験」講演活動開始--富山


 ゆきおさんをにほんいちあいしています--。交通事故で全身不随となった富山市の松尾巻子さん(67)が、唯一動くまぶたを使って夫の幸郎(ゆきお)さん(75)と「会話」をしている。短いやりとりでも10分以上かかり、根気と集中力がいるが、2人はこの方法で愛情を育んできた。今月1日で事故から5年。幸郎さんは「2人の体験を話すことで、同じような被害で悩む人へのヒントや事故抑止になれば」と語り部活動を始めた。【大森治幸】

 商社マンだった幸郎さんが巻子さんと結婚したのは1972年。お見合いだった。色白で小柄な子ども好きの巻子さんにひかれた。よくしゃべる巻子さんは、口数の少ない幸郎さんの分を補って余りあるほど家庭を明るくし、子どもとの4人家族に笑顔は絶えなかった。しかし06年7月、富山市で車を運転中、居眠りでセンターラインを越えてきた対向車と衝突。しゃべることができないばかりか全身不随にもなり、喉に付けた人工呼吸器も放せなくなった。

 聴力と思考能力は残されたが、意思をどうくみ取るか。妻の伝えたいことが分からず、幸郎さんの試行錯誤が続いた。1人でダメでも2人なら……。モニター画面に平仮名の文字盤を点灯させる機器を購入し、幸郎さんが操作して表示した文字と巻子さんのまぶたの合図から1文字ずつ確定させた。事故から2年9カ月。夫婦の会話が復活した。

 「そばにいると女房のつらさが幾分でも俺に移ってくる」。幸郎さんは巻子さんのいる市内の病院に毎日のように通う。巻子さんは「あなたのねんれいでまいにちよゆうがありますか」と気遣い、「だでい(ダディ)をあいしています どうぞよろしくね」と語りかける。

 しかし昨年、巻子さんが突然こう言った。「ゆきおさんといっしょにしにたいの」。意識はあるのに動けない。体が治らないことも知っている。幸郎さんは「やり残していることがあるから、俺に付き合ってくれ」と答えるのが精いっぱいだった。

 「やり残したこと」。2人が生きる意味を問い続け、事故を恨んだ。背中を押したのは、巻子さんの「にほんいちあいしています」の言葉だった。妻は自分といつも「いっしょに」いることを望んでいると気付いた。「事故を経てたどり着いた夫婦の生き様を伝える。それを2人の生きる力に変えたい」。幸郎さんの考えに、巻子さんは2回、まばたきをして応じた。

 幸郎さんは妻の言葉を全て冊子「巻子の言霊(ことだま)集」に記してきた。6月には富山県射水市内で大学生を前に初めて講演した。7日も同県南砺市の自動車教習所で演壇に立つ。夫婦二人三脚の語り部人生が始まった。

毎日新聞 2011年7月2日 大阪夕刊
  1. 2011/07/02(土) 20:29:11|
  2. ミカの日記

『巻子の言霊』を読んで……被害者家族からのメール

6月26日に行われた「交通事故被害者家族ネットワーク」の設立集会には、遠方からも被害者のご家族が参加されました。
 昨日、そのお一人から下記のメールをいただきました。
 山形県酒田市にお住まいの、渡部富也さんです。
 私は早速、このメールを『巻子の言霊』の主人公である、富山の松尾さんご夫妻にお送りしました。
 松尾さんのご主人からは、早速、「今日巻子に読んで聴かせました。ありがとうございました」というメールが届きました。
 山形と富山……、遠く離れたそれぞれの場所で、懸命に闘っている被害者とご家族がいらっしゃるのだということを感じました。
 渡部さんの息子さんの事故については、今年1月、『河北新報』で取り上げられたそうです。
 その記事も合わせて、ご紹介します。
 渡部さん、温かいメールをありがとうございました。

***************************************
 
柳原三佳様

 家族ネットワーク設立記念会お疲れ様でした。
『巻子の言霊』は、昨年発売と共に購入し読みました。
 突然に起きる事故、私の息子も4年2カ月前に交通事故に遭い遷延性意識障害になりました。
 事故日から今日まで理不尽さに苛まれそれでも前向きにやってきました。
 ちょうど去年の今頃裁判所より和解案が提示される時期でした。
『巻子の言霊』は、途中涙しながらも一気に読み終え、命の値段の章には感慨漑深いものがありました。加害者に対する何とも言えない思い、裁判所には一度も顔を出さない。「加害者天国日本」、まさしくこの言葉がぴったりです。

 終章の桜に「巻子が生きている今はそれだけで幸せなんです」と締めくくっています。
 松尾さんがこの本で一番伝えたいことはこの言葉ではないでしょうか?
 愛する人が不自由な体になってもお互いが支え合っています。
 私も息子が事故に遭い手術中の時はとにかく命だけは助かってほしいの一念でした。
 今は問いかけるとうなずくまでになりました。
 生きている……それだけで幸せです。

****************************************

(4)寄る辺<下>/新天地で「在宅」決意 

 昨年11月末の午後。仙台市太白区の東北療護センターを訪ねると、酒田市の渡部拓哉さん(19)が車椅子でテラスを散歩しようとしていた。両親の富也さん(48)と真美子さん(45)も一緒だ。
 真美子さんがジャージーを着せようとすると、拓哉さんは手をバタバタさせて嫌がった。好きなアニメ「ドラゴンボール」のチラシを渡されても放り投げ、「あー」と声を上げた。

 拓哉さんは高校1年だった2007年5月、自転車で帰宅途中に乗用車にはねられた。その日の朝は、今にも雨が降りそうな曇り空だった。
 雨がっぱを持たせ、「気をつけて行ってこい」と学校に送り出した富也さんに、拓哉さんは背中越しに軽く手を挙げて応えた。次に息子を見たのは、救急車のストレッチャーの上で身動き一つしない姿だった。

<生活支援が中心>
 リハビリのかいあって、拓哉さんは左の腕と脚が動くようになった。遷延(せんえん)性意識障害と呼ばれる状態の範囲は広い。動きや発声が全くない人もいれば、ある程度回復した拓哉さんのような人もいる。
 身長179センチの拓哉さんは力も強い。富也さんは「ベッドの柵を縛っておかないと、持ち上げて落としてしまうんです」と明かし、拓哉さんの爪で手や腕、顔にできたひっかき傷を見せた。「意思を伝えられないのがもどかしくて、暴れるんでしょうね」
 看護師たちはどう対応しているのか。看護師長の早川洋子さん(44)は「力に対して力、ではこちらも胸が痛む。『大丈夫、怖くないんだよ』と声をかけながら接してしています」と話す。
 東北療護センターの看護師は、センターに隣接する広南病院から派遣されている。独立行政法人自動車事故対策機構から運営を委託されていて、原則的に1人の患者を入院から退院まで2、3人のチームで受け持つ。
 センターに来るまで、看護師たちは病気やけがをして間もない患者に接している。治療というより、患者の生活支援が中心となるセンターの仕事に戸惑う人もいる。
 その気持ちも分かる早川さんは「センターではじっくり患者に向き合い、変化をつぶさに感じられる。やりがいは大きい」と考えている。

<入院期間に制限>
 療護センターの入院期間は原則的に3年間。拓哉さんも、遅くとも今秋には退院しなければならない。全国に4カ所のみで期間にも制限のあるセンターは、一時的な「避難場所」にすぎない。
 「拓哉君みたいな人は酒田にいません」。在宅介護の相談をした渡部さん夫婦に、酒田市の病院職員はこう言って突き放した。地元では医療や介護の選択肢があまりに少ない。住み慣れた土地を離れ、仙台市に引っ越す決断をした。
 仙台で通院リハビリが可能な病院が見つかり、在宅介護する決心もついた。病院に近い泉区内に土地を得て、住宅の新築工事が昨年末に始まった。長女が大学受験を迎える来春までは富也さんが長女と酒田にとどまり、真美子さんと拓哉さんが仙台で暮らす。
 仙台に親しい知人はいない。二重生活に当然、不安はある。
 「最初は大変だろうけど、拓哉にとって大事なのはこれからだから」
 「寄る辺」を離れる一家。真美子さんは、祈りにも似た回復への期待を抱きながら在宅での生活を始める。

(2011/01/12
http://blog.kahoku.co.jp/inochi/2011/01/post-14.html
  1. 2011/07/01(金) 18:45:48|
  2. ミカの日記

プロフィール

柳原三佳

Author:柳原三佳
<ジャーナリスト・ノンフィクション作家>
交通事故、司法問題等をテーマに執筆や講演活動を行う。「週刊朝日」などに連載した告発ルポをきっかけに自賠責制度の大改定につながったことも。2004年からは死因究明問題の取材にも力を入れ、犯罪捜査の根幹に一石を投じてきた。著書に「家族のもとへ、あなたを帰す ~東日本大震災 歯科医師たちの身元究明」「遺品~あなたを失った代わりに」「巻子の言霊~愛と命を紡いだある夫婦の物語」「交通事故被害者は二度泣かされる」「自動車保険の落とし穴」「死因究明~葬られた真実」「焼かれる前に語れ」「交通事故鑑定人」「示談交渉人裏ファイル」「裁判官を信じるな」など多数。」「巻子の言霊~愛と命を紡いだある夫婦の物語」は、NHKでドキュメンタリードラマ化された。「実父を医療過誤で亡くし、自らも医療過誤被害を受けた経験があり、現在は医療問題にも精力的に取り組んでいる。千葉県在住。自宅の裏庭に、「古民家(長屋門)」を移築し、スローライフも楽しんでいる。
■柳原三佳のHP http://www.mika-y.com/

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