柳原三佳のブログ

交通事故・死因究明問題などを追及する柳原三佳からの情報発信。あるときはジャーナリスト、あるときはノンフィクション作家、でも、1日の大半はお料理と芝刈りが大好きな「主婦」してま~す!

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北海道・前田敏章さんからのお知らせ

 いつもお世話いただいています。
 ◎白倉美紗さん交通死事件(前回報告2006-6-25(その2))の第4回公判報告です。

 札幌地裁岩見沢支部での第4回公判は7月6日、約3時間にわたって被告人質問が行われました。
 裁判所の対応は今回も改善されず、1名しかいない記者のために7席は空席のまま。16席は抽選となり、私たち札幌方面からの支援遺族8人は互いに譲りあい審理を注視しました。

 被告人質問では、第1回公判同様、何らの反省もなく、自己保身の言い逃れの供述を繰り返す被告の姿が浮き彫りにされました。こんな不実の男の言い分のためにこれだけの時間を費やす意味があるのだろうか。 そして、物証に基づく厳正な初動捜査がなされていれば、加害者にここまで言い逃れの余地を残すことがあり得たのだろうかという思いと、白倉さんご一家の無念を改めて強く感じました。
 法廷内に怒りとともに、半ば呆れ果てたという空気が漂っているように感じたのは私だけではないと思います。

 やりとりの中での象徴的な被告人発言(ほんの一部)を紹介します。
★美紗さんが自転車で出てきた位置について、当初はわからないと供述していた
にも拘わらず変えたのは「記憶にはないが、(2年3か月後)起訴されてから写
真や図面を見て、いろいろな人の協力のもと、詳しい人の話も聞いて、(こうだ
ろうと)判断した」と公判対策のつじつま合わせをしたことを吐露。

★検察に遺族に謝罪するように言われ電話をした後の2年間、一切連絡がないこ
とについて「裁判で事故状況が明らかになれば謝りに行く」と開き直り。
(被告は鑑定結果の時速95キロ以上を否認し、70キロの速度と主張していますが、
仮に70キロであっても死に至らしめた危険運転に変わりはないはずです)

★事件後、会社には直ぐ電話をしているのに救急車も呼ばず、警察へも連絡をし
なかったことについて、「事故状況がわからなかったから」と全く不可解な言い
訳。

★会社の社長が事件当時、美紗さんの遺骨の前で「お前の飛び出しが原因」と暴
言を吐いたことに、その発言は「仕方ない」と調書で供述しながら、「言葉は思
い出せないが、後で遺族に謝った。しかし社長には世話になっているので、自ら
詫びてくれとは言っていない」と理解不能の言い訳。

などなど。

※次回以降の予定は、
 第5回 7/13:遺族の意見陳述(3人で計60分)が行われ、論告求刑、最終
弁論で結審(抽選が12:45分に行われます。)
 第6回 7/27:判決

です。よろしくお願いします。

ご遺族は、今回も美紗さんの遺骨と遺影を抱きかかえて見守っていました。以下
は、白倉さんからの7月7日のメールです。
++++++++++++++++++++++++++++++++++++
毎回、岩見沢まで来て頂いてのご支援に感謝しています。
まだ体調が完全回復していないためか、すぐに疲れてしまい、
裁判後から翌日は、ほとんど寝たきりのため、なかなかメール出来ずすみません。

6日に行われた被告人質問ですが、正直、何と言っていいのかわかりません。
怒りも通り越し、呆れるという感情でもなく、無念さが強いです・・・
「実況見分調書は警察官のでっち上げ、起訴後に事件内容を周りの人と相談して
否認した。」
という、被告が作り上げた物語の為に、こんなにも長い時間振り回されてきたのか・・・と。
こんな人間に美紗は殺されてしまったのかと。
うまく感情を言葉に出来ない内容の被告人質問でした。

ともかく来週13日は、意見陳述で思いを訴えようと思っています。
13日で結審し、27日判決ですが、
皆さんのご支援、引き続きよろしくお願いいたします。
++++++++++++++++++++++

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前田 敏章 tmaeda@asahi.email.ne.jp
http://www.ne.jp/asahi/remember/chihiro/
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  1. 2006/07/09(日) 00:51:23|
  2. 前田敏章さん(北海道)情報

プロフィール

柳原三佳

Author:柳原三佳
<ジャーナリスト・ノンフィクション作家>
交通事故、司法問題等をテーマに執筆や講演活動を行う。「週刊朝日」などに連載した告発ルポをきっかけに自賠責制度の大改定につながったことも。2004年からは死因究明問題の取材にも力を入れ、犯罪捜査の根幹に一石を投じてきた。著書に「家族のもとへ、あなたを帰す ~東日本大震災 歯科医師たちの身元究明」「遺品~あなたを失った代わりに」「巻子の言霊~愛と命を紡いだある夫婦の物語」「交通事故被害者は二度泣かされる」「自動車保険の落とし穴」「死因究明~葬られた真実」「焼かれる前に語れ」「交通事故鑑定人」「示談交渉人裏ファイル」「裁判官を信じるな」など多数。」「巻子の言霊~愛と命を紡いだある夫婦の物語」は、NHKでドキュメンタリードラマ化された。「実父を医療過誤で亡くし、自らも医療過誤被害を受けた経験があり、現在は医療問題にも精力的に取り組んでいる。千葉県在住。自宅の裏庭に、「古民家(長屋門)」を移築し、スローライフも楽しんでいる。
■柳原三佳のHP http://www.mika-y.com/

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