柳原三佳のブログ

交通事故・死因究明問題などを追及する柳原三佳からの情報発信。あるときはジャーナリスト、あるときはノンフィクション作家、でも、1日の大半はお料理と芝刈りが大好きな「主婦」してま~す!

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北海道・前田敏章さんからのお知らせ

いつもお世話いただいています。

◎白倉美紗さん交通死事件(前回報告2006-7-15)の第6回(判決)公判報告

7月27日、札幌地裁岩見沢支部での第6回(判決)公判で岡部豪裁判長は被告に禁錮3年執行猶予5年という不公正極まりない判決を下しました。
何より真実を求め、事実に即して公正に裁いて欲しいことを願った美紗さんのご両親始めご家族の最低限の願いすら踏みにじり、さらには不可解極まりない速度認定(78.8キロ以上)ですが、制限速度を30キロ近く超過した危険運転の責任を不問にする一方で、命を失った美紗さんの注意が足りなかったかのようにいう言語道断の判決でした。

加えて、なぜか被害者も望まない公判前整理手続き適用となり、被害者遺族を蚊帳の外に置き、裁判所と検察そして被告および被告弁護士による「争点整理」がおよそ4か月に渡ってじっくり行われた挙げ句の、たった2か月の加害者のための「茶番的裁判」の結幕でした。
そこには昨年4月施行の「犯罪被害者等基本法」にいう、「犯罪被害者等の視点に立った施策を講じ、その権利利益の保護が図られる社会の実現に向け・・・」
(前文)や「(犯罪被害者等が)刑事に関する手続への参加の機会を拡充するための制度の整備等必要な施策を講じるものとする」(第18条)の理念は霧散し、残るは刑事司法に対する限りない不信ばかりです。

白倉さんの記者会見の内容などは後日として、とりあえず地元TVの動画ニュースと北海道新聞の速報記事を貼り付けます。

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札幌テレビ放送

http://www.stv.ne.jp/news/index.html
(動画ニュースは8月2日まで見られます)

真実は明らかにならなかった」と両親は怒りをあらわにしました。3年前、南幌
町で女子中学生がトラックにはねられ死亡した事故で、業務上過失致死の罪に問われた運転手に対し、裁判所は執行猶予つきの有罪判決を言い渡しました。

南幌町の白倉博幸さんと妻の裕美子さんです。きょうも娘の遺骨を胸に抱え裁判所を訪れました。
(白倉裕美子さん)「ただ力不足な部分もあったので、美紗にごめね、と…」
2003年9月。白倉さんの長女・美紗さんは自転車で学校へ向かう途中、トラックにはねられ死亡しました。警察は当初「美紗さんが道路に飛び出した」のが原因としてトラックの運転手に過失はなかったという判断を示しました。
(白倉裕美子さん)「だからどこでぶつかったのよ!」「美紗は悪くない」―。娘を失った白倉さんは自分たちで調査を進めながら警察に再捜査を要請しました。
その結果、去年トラックの運転手はスピードの出しすぎや前方不注意という業務上過失致死の罪で起訴されました。白倉さんの執念でした。1回目の裁判で運転手は過失を認めました。しかし、裁判では美紗さんとの衝突地点や運転手が出していたスピード、そして、どの時点で運転手が危険を認識したか、という部分が争われてきました。きょうの判決で裁判所は争点となっていた「衝突地点」や「危険認識の場所」について検察の主張に近いデータを採用しました。しかしスピードについては「暴走」とまではいえないとしたほか、判決理由について「不十分ながらも被告人なりの謝罪がみえる」として運転手に執行猶予つきの有罪判決を言い渡しました。
(拝野記者)「きょうの判決で裁判長が不十分ながらも被告人なりの謝罪がみえる、と判決理由を述べると母親は、何を言っているのと叫び怒りをあらわにしました」
(白倉裕美子さん)「私たちの考えとはほど遠い考えをもった裁判官だと思った」両親の執念が実を結ぶ形で開かれた一連の裁判。しかし、両親が納得できない部分が、なお残る結果となりました。「娘の死の無念を晴らしたい」ー両親は、今後先週起こした民事裁判のなかで真実を明らかにしていきたいと話しています。

(2006年7月27日(木)「どさんこワイド180」)

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北海道新聞 2006/07/27 20:13

時速78キロ暴走と言えぬ
猶予判決に両親無念 札幌地裁  

 自転車の女子中学生をトラックではね死亡させたとして、業務上過失致死罪に問われた元運転手荒川周一被告(46)に、札幌地裁岩見沢支部(岡部豪裁判長)は27日、禁固3年、執行猶予5年(求刑禁固3年)を言い渡した。被害者の白倉美紗さん=当時(14)=の両親は娘の遺骨を持ち傍聴、判決後に父親の博幸さん(35)は「一緒に判決を聞いた美紗も悔しいと思っているだろう」と無念さをあらわにした。
制限速度50キロの現場でどれだけの速度が出ていたかが争点となっていた。岡部裁判長は、時速95キロ以上との検察側主張を「科学的根拠に欠ける」として退け、78・8キロ以上だったと判断。その上で「被告の過失は重いが、暴走とまでは言えない」と判決理由を述べた。
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白倉さんからの報告のメールが届きました。以下です。

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判決公判を終えたわけですが、執行猶予判決に至った判決文が何より納得できず、
即日検事に控訴をお願いしました。
横断を終え、反対車線で美紗をはねたことを認定しながら「トラックが反対車線
に行ったことは、不運だった」の一言で
被告の過失を問いませんでした。
速度認定も、裁判官による再計算で出されたのですが、根拠のない摩擦係数を裁判官の独断で勝手に採用し
科学的根拠のない数値を多々用い、鑑定士の鑑定を否定しました。
電柱を折損したときのトラックの衝突速度を0kmとするなど、信じられない速度認定です。
証拠や供述がある事実までを否定し、裁判官の憶測で述べられた判決文。司法の信頼は完全に失墜です。
「制限速度28.8km以上超過は、被告の供述速度の範囲内であるから、暴走とは言えない」という
言葉には、馬鹿じゃないかと思いました。法定速度は何の為にあるのか、では何
km以上で暴走なのでしょうか。
ただの一度も謝罪も焼香もなかった被告が、裁判になり初めて謝罪の言葉を口に出したのですが
それを「事故直後から不十分ながら謝罪を行っている」とした事も、裁判官の良識を疑います。

公判前整理手続きで、重要部分は全て決められることや、裁判官と被告とは
手続き中から接触があることからも、話の中で、執行猶予判決を初めから決めていて
それに合うようこじつけた判決文が作られたように思えてなりません。
様々な部分から、公判前整理手続きには意見をしていき、制度を変えなければ
日本の裁判制度は大変な事になると思います。
「不公平」な裁判が横行する事になるでしょう。

検察の控訴を期待するしかありませんが、今まで応援頂いた皆様には本当に
感謝を申し上げます。
皆さんの支援は、本当に自分たちにとって大きな力です。ありがとうございました。
それから、これからもよろしくお願いいたします。

これからも、事件の真相解明と公判前整理手続きについては、引き続き頑張っていくと

決めています。絶対に諦めません!!
美紗が横断を終え、反対車線で事件にあったことだけでも明らかになったことは
私たちの今後の活動に、大きな力を与えてくれます。やっぱり、美紗は飛び出していませんでした!!

  7月28日白倉博幸 裕美子
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なおその後の各社の報道なども以下のページに追加しました。

http://www.ne.jp/asahi/remember/chihiro/shirakurahoudou.htm#shirakura060727

また、この「報告とお願い」メールに、多くの方から励ましをいただいています。
感謝申し上げます。
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前田 敏章 tmaeda@asahi.email.ne.jp
http://www.ne.jp/asahi/remember/chihiro/
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  1. 2006/07/28(金) 07:11:54|
  2. 前田敏章さん(北海道)情報

プロフィール

柳原三佳

Author:柳原三佳
<ジャーナリスト・ノンフィクション作家>
交通事故、司法問題等をテーマに執筆や講演活動を行う。「週刊朝日」などに連載した告発ルポをきっかけに自賠責制度の大改定につながったことも。2004年からは死因究明問題の取材にも力を入れ、犯罪捜査の根幹に一石を投じてきた。著書に「家族のもとへ、あなたを帰す ~東日本大震災 歯科医師たちの身元究明」「遺品~あなたを失った代わりに」「巻子の言霊~愛と命を紡いだある夫婦の物語」「交通事故被害者は二度泣かされる」「自動車保険の落とし穴」「死因究明~葬られた真実」「焼かれる前に語れ」「交通事故鑑定人」「示談交渉人裏ファイル」「裁判官を信じるな」など多数。」「巻子の言霊~愛と命を紡いだある夫婦の物語」は、NHKでドキュメンタリードラマ化された。「実父を医療過誤で亡くし、自らも医療過誤被害を受けた経験があり、現在は医療問題にも精力的に取り組んでいる。千葉県在住。自宅の裏庭に、「古民家(長屋門)」を移築し、スローライフも楽しんでいる。
■柳原三佳のHP http://www.mika-y.com/

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