柳原三佳のブログ

交通事故・死因究明問題などを追及する柳原三佳からの情報発信。あるときはジャーナリスト、あるときはノンフィクション作家、でも、1日の大半はお料理と芝刈りが大好きな「主婦」してま~す!

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何を根拠に?

 先ほど、このニュースを見て絶句しました。
 私はこの事件の裁判を傍聴していませんが、この記事内容が事実だとするなら、私は被告の弁護人に、
「何を根拠に、被害者が居眠り運転だったと言えるのですか?」
 と問いたいです。
 酩酊運転の車が信号待ちの車に追突し、多重衝突のすえ被害者の車が炎上した事故をかつて取材しました。その事故でも、被告人側は、「亡くなった被害者は、先に前車に衝突して亡くなっていた」という主張を展開しました。
 そのことにより、刑事裁判は長期化し、ご遺族を深く傷つけました。
 泥酔運転で追突し、大事故を起こしたことは事実です。それを反省するどころか、被害者に根拠のない罪をなすりつけるとは……。
 同様の事件を、私は今も数多く取材しています。
 被害を受けた人に、根拠のない過失をなすりつけたり、ときには鑑定結果を捏造してまで事実を捻じ曲げる……。
 もし、そういう主張をするのならば、誰もが納得する「証拠」を示すべきでしょう。

■<福岡3児死亡事故>「大上さんは居眠り運転」…弁護人主張
10月2日19時49分配信 毎日新聞

 福岡市東区の「海の中道大橋」で昨年8月に起きた3児死亡事故で、危険運転致死傷とひき逃げの罪に問われた元市職員、今林大(ふとし)被告(23)に対する第8回公判が2日、福岡地裁(川口宰護裁判長)であった。被告の弁護人は、被害者の大上哲央(あきお)さん(34)が事故時に居眠り運転をしていたと主張した。検察の論告求刑は11月6日、弁護人の最終弁論は同20日。
 弁護人は▽被害車両の事故時の速度は時速30キロ台と異常に低速だった▽事故後、欄干に衝突・転落するまでの約40メートルの間、回避行動を取っていない▽大上さんの検察官調書と公判での証人尋問(今年9月)の内容に大きな食い違いがある――などと指摘。被告に有利となる情状面の主張として「大上さんは事故時に意識を失っており、原因は居眠り運転」と意見陳述した。
 検察側は「運転時、酒は飲んでいないし、眠かったこともない」とする大上さんの検察官調書の一部を朗読した。【石川淳一】
  1. 2007/10/02(火) 21:54:09|
  2. ミカの日記

プロフィール

柳原三佳

Author:柳原三佳
<ジャーナリスト・ノンフィクション作家>
交通事故、司法問題等をテーマに執筆や講演活動を行う。「週刊朝日」などに連載した告発ルポをきっかけに自賠責制度の大改定につながったことも。2004年からは死因究明問題の取材にも力を入れ、犯罪捜査の根幹に一石を投じてきた。著書に「家族のもとへ、あなたを帰す ~東日本大震災 歯科医師たちの身元究明」「遺品~あなたを失った代わりに」「巻子の言霊~愛と命を紡いだある夫婦の物語」「交通事故被害者は二度泣かされる」「自動車保険の落とし穴」「死因究明~葬られた真実」「焼かれる前に語れ」「交通事故鑑定人」「示談交渉人裏ファイル」「裁判官を信じるな」など多数。」「巻子の言霊~愛と命を紡いだある夫婦の物語」は、NHKでドキュメンタリードラマ化された。「実父を医療過誤で亡くし、自らも医療過誤被害を受けた経験があり、現在は医療問題にも精力的に取り組んでいる。千葉県在住。自宅の裏庭に、「古民家(長屋門)」を移築し、スローライフも楽しんでいる。
■柳原三佳のHP http://www.mika-y.com/

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