柳原三佳のブログ

交通事故・死因究明問題などを追及する柳原三佳からの情報発信。あるときはジャーナリスト、あるときはノンフィクション作家、でも、1日の大半はお料理と芝刈りが大好きな「主婦」してま~す!

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福岡県警・死因見逃し問題

 昨夜、福岡から戻りました。
 久々に風邪をひいてしまいましたが、週末は松山で講演です。それまでになんとか治さなければと、今朝はちょっと贅沢をして、福岡空港で買い求めた「ふぐのたたき」を主人と一緒に食べました。お酒なしで食べるのは、ちょっともったいない気もしましたが……。

 さて、今朝の「読売新聞」に下記の記事が大きく出ています。
 実は、昨日の福岡県警取材は、下記の事件についてだったのです。
 近々、この事件の詳細については、某誌で報じる予定です。
 交通事故も変死事件も、初動捜査がいかに大切であるか? まさに根本に横たわる問題は同じです。
 今回の事件では、アメリカ人のご遺族だからこそ、痛烈に感じられた日本の死因究明制度に対する疑問がありました。
 2時間にわたる福岡県警捜査一課とのやりとりも交えながら、私なりに疑問点をまとめてみたいと思っています。

■検視は「病死」、解剖で「脳挫傷」判明…急死の米男性

 福岡市中央区の自宅マンションで2004年、急死した米国男性の死因について、福岡県警中央署が側頭部にこぶがあったのに当初は司法解剖せず、検視だけで「病死」と判断し、遺族の要望による解剖で「頭部打撲による脳挫傷」と判明したことがわかった。

 解剖を受けて、県警は「転倒による事故死」と判断を変更。遺族は納得せず、解剖鑑定書などを見せた法医学者から「他殺の疑いがある」との回答も得て、30日に県警本部を訪れて再捜査を求める。大相撲・時津風部屋の力士急死事件などでも問題となった検視・解剖のあり方がまた問われそうだ。

 死亡したのは、マシュー・レイシーさん(当時41歳)。1988年に初来日、ビジネスに役立てるため、当時は市内で日本語を専門的に学んでいた。県警によると、04年8月17日、マンション6階自室のベッドの上で、裸で倒れて死んでいるのを友人らが見つけた。

 県警は実況見分などから侵入者や争った跡はないと判断。過敏性腸症候群で通院し、隣の台所の床に排せつ物がわずかに点在していたことから、警察医の見解も聞いて、死因を「下痢と脱水症状などによる病死」として、遺族にも説明した。死亡したのは8月11日ごろとされた。

 検視では、左側頭部に鶏卵大のこぶを確認していたが、「軽度」として司法解剖しなかった。

 しかし、遺族は「急死は不自然」などと、県警に承諾解剖?を依頼。遺体発見2日後に解剖が行われ、こぶを中心に長さ約20センチの亀裂骨折と脳挫傷が見つかり、「平らで重量のある物体との衝突」による頭部打撲が死因とわかった。

 県警は手続きを司法解剖に切り替え、現場検証なども実施。台所の床がコンクリートにカーペットを敷いただけだったことなどから、「台所で転倒して床に頭を強打、ベッドに移動後に死亡した」と結論付けた。

 一方、遺族は、床に血痕がなく、玄関の鍵もかかっていないことから疑問を持った。「真相を知りたい」と、解剖鑑定書や捜査資料の開示を請求した。だが、公開制度が確立していないこともあって、福岡地検に閲覧が認められたのは3年後の昨年7月だった。

 遺族は、接写撮影した頭部の写真などを含む鑑定書などを、上野正彦・元東京都監察医務院長やニューヨーク市の監察医に送付。2人とも〈1〉転倒でこれほどの重傷を負うことは考えにくい〈2〉耳や鼻から出血があり、移動すれば血痕が残る〈3〉三半規管付近の強打で、平衡感覚を失って歩けないはず――とし、「ベッドが死亡場所と推測され、他殺の疑いがある」と指摘した。

 上野氏は本紙の取材に同様の見方を示し、「私見だが、事件の可能性が否定しきれない」とした。

 県警は「一連の捜査手順は適正。現場の状況などを総合的に検証して事件性なしと判断し、遺族にも説明している」としている。

 ◆「真相解明を」あす再捜査要求◆

 「警察の捜査は結論ありきとしか思えない」。マシューさんの兄チャールズさん(46)は「解剖に消極的な対応は、アメリカでは考えられない」と話し、日本の死因究明制度の不備を強く感じている。

 名古屋市で英語講師をしているチャールズさんが弟の死を知ったのは、帰省中のニューヨークの実家でだった。福岡県警中央署員が国際電話をかけてきて、「下痢と脱水による病死」と説明した。しかし、チャールズさんは「腸を患っていたとはいえ、急死は不自然」と思い、「解剖をお願いしたい」と県警に伝えたという。

 後日、弟の部屋を訪れると、ベッド上の遺体の頭の周辺にのみ、大きな赤黒いしみがあり、「寝ている時に誰かに襲われたのでは」と感じた。米国では解剖結果が原則として公開されている。日本では、解剖鑑定書などの裁判前の公開は原則として禁止され、事件性がないとされる場合でも公開は特例的だ。チャールズさんは「真相解明は困難かもしれないが、しっかりと死因を調べてほしい」と話す。
  1. 2008/01/29(火) 13:14:56|
  2. ミカの日記

プロフィール

柳原三佳

Author:柳原三佳
<ジャーナリスト・ノンフィクション作家>
交通事故、司法問題等をテーマに執筆や講演活動を行う。「週刊朝日」などに連載した告発ルポをきっかけに自賠責制度の大改定につながったことも。2004年からは死因究明問題の取材にも力を入れ、犯罪捜査の根幹に一石を投じてきた。著書に「家族のもとへ、あなたを帰す ~東日本大震災 歯科医師たちの身元究明」「遺品~あなたを失った代わりに」「巻子の言霊~愛と命を紡いだある夫婦の物語」「交通事故被害者は二度泣かされる」「自動車保険の落とし穴」「死因究明~葬られた真実」「焼かれる前に語れ」「交通事故鑑定人」「示談交渉人裏ファイル」「裁判官を信じるな」など多数。」「巻子の言霊~愛と命を紡いだある夫婦の物語」は、NHKでドキュメンタリードラマ化された。「実父を医療過誤で亡くし、自らも医療過誤被害を受けた経験があり、現在は医療問題にも精力的に取り組んでいる。千葉県在住。自宅の裏庭に、「古民家(長屋門)」を移築し、スローライフも楽しんでいる。
■柳原三佳のHP http://www.mika-y.com/

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