今日は東京高裁へ「下川事件」判決の傍聴に行ってきました。
民主党の細律夫川議員が、昨年、実況見分調書の早期開示の必要性を訴え、国会質問で取り上げてくださった、あの事件です。
(私のHPで「スーパーモーニング」の動画も紹介しています)
10年以上前に熊本で起こったツーリング中のバイク青年の死亡事故。
加害者の女性が地元の警察官の婚約者ということが影響を与えたのかどうか、この事件は、非常にずさんな初動捜査で偏った処理をされてしまいました。
今回の裁判で、下川さんの遺族は熊本県警を訴えていたのですが、結果的に、棄却されました。
熊本県警の初動捜査は、決して十分なものだとは言えないけれど、誰かをかばおうとか、そうした不法行為はなかったと裁判所は判断したのです。
その「事件」が起こったのは、判決のあっけない言い渡しの直後でした。
原告席にいた遺族(お父さん)が、突然立ち上がり、「恥を知れ!」と大声をあげながら、なんと、胸ポケットから取り出した数珠を、裁判官に向かって投げつけたのです。
数珠は中央に座っていた裁判長の額に、かすめるように当たりました。
続いてお父さんは、自分の靴を脱いだかと思うと、再度裁判官に投げつけました。
これは少しのところで外れたのですが、その瞬間、法廷は騒然となりました。
普段はあんなに紳士的な下川さんが……。
私にはにわかに信じられませんでした。
もちろん、こうした行為は、法廷の中で許されることではありません。
しかし、下川さん(お父さん)は、その場で取り押さえられることも、逮捕されることもありませんでした。
なぜなのでしょう……。
数珠を投げつけられた裁判官の髪は乱れ、私が見た限りでは、顔はひきつっていました。
はたして、裁判官の中に、この事件の証拠をしっかり検証したという自信はあったのでしょうか。
下川さんが、これまでどれほど緻密な立証をされてきたか、私はずっと取材をさせていただき、その御苦労をよく知っていました。
それを裁判官は、ほとんど検証もせずに無視した、それも事実です。
うまい言葉が見当たりませんが、これが警察を相手にした裁判の現実なのですね。
今日は、これまでの交通事故取材の「総集編」を目の当たりにした、そんな感じです。
- 2009/03/26(木) 21:58:30|
- ミカの日記
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