柳原三佳のブログ

交通事故・死因究明問題などを追及する柳原三佳からの情報発信。あるときはジャーナリスト、あるときはノンフィクション作家、でも、1日の大半はお料理と芝刈りが大好きな「主婦」してま~す!

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丸谷事件(和歌山)のご遺族からのメッセージ

 12月9日、国家公安委員長が、「現在約10%にとどまる解剖率について『50%を目指す』と述べ、来年1月から法医学者などの有識者で構成する研究会を立ち上げて、死因究明制度の改革に本格的に着手すると発表しました。

 こうした流れを受け、先ほど、和歌山の丸谷さんから下記のようなメールが届きました。
 (丸谷さんの事件については、昨年私が執筆した記事をご参照ください。「「週刊現代~変死体事件簿」(丸谷事件)
 死亡確認もされぬうちに「自殺」と断定され、「検視」すら行われずに葬られてしまう現実……。
 こんなことが許されてよいはずがありません。
 丸谷さん、引き続き頑張って訴えていきましょうね! 私も頑張ります。

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柳原三佳 さま

 私は以前 柳原三佳さんに執筆して頂いた 丸谷康政の母です。
 息子は 10年前 「自殺」と処理され 「未解決事件」です。
 少し前になるのですが 2009.11.28 犯罪被害者週間全国大会に参加させて頂き 被害者としての意見を発言させて頂きました。

 主人と私で 「15分」との事
 康政の事件やその後の10年の経過を「15分」で分かってもらうには難しいものでしたが、このようなチャンスを頂けるのもわずかな人。
 息子の事件が いつか解明される事を、また息子の「生命」が せめて 未来に生かせて頂けたらと願って ありがたい気持ちで参加させて頂きました。
 以下の文を聞いて頂き 主人は事件の原因や康政の書いた作文を朗読しました。

 柳原様には 大変おせわになりました。
 息子の事件を多くの人に知って頂け 少しでも明確な死因究明がされる世の中になりますように祈っています。
 これからも 被害者の目から見た事実から 安全な社会に世の中が修正されますように ご活躍お願いします。
死者は大きな力を持っていると実感しています。

<和歌山から参りました 丸谷康政の母です。息子が殺されて10年余り どんなに月日が流れても 脳に焼きついた苦しみ悲しみは 情動記憶となって 薄れることはございません。
 息子の事件に関わる警察官たちは ICUで「生きたい!」と最後の力を振り絞っている息子を 生きてる内に”自殺”で処理し 死後 検視も司法解剖もしませんでした。

 この10年は 多くの心を痛めて下さる警察官たちも居ることをしりましたが 残念ながら捜査という現場は 人手不足、資金不足、能力不足と理由を付けて CTや MRIを造ってる先進国”日本”であるにも関わらず 死因究明して 真実を追究するシステムも 姿勢も 未熟なもので 多くの犯罪が 見逃されてる事を知ると”時効”という 逃げ道まで必要なのでしょうか?

 皆様もご存知だと思いますが、千葉大学の岩瀬博太郎教授と柳原三佳さんが書かれた「焼かれる前に語れ」(WAVE出版)という本を一度読んでみてください。息子を始め 事件,事故に関わらず 多くの被害者家族は 手しおにかけて 生み育てた「生命」と 引き換えなければならなかったものって一体 何だったのか「ウソ」や「誤魔化しのない事実」を探し求めて 必死で生きています。
 捜査に関わる方々は 「傷つくから 言わないほうが良い」というようなやさしさを履き違えた物の考え方は 絶対しないでください。私達にとって いずれ分かる事実は 第2 第3の被害となっています。

 先日 日本で27年ぶりに 諸外国の人たちが集まり 第13回国際犯罪被害者学会が開かれ 「被害者は支援を受け 自身の資質を向上させ やがて社会に 貢献させていく事が望ましい」と聞きました。それを聞いて 私は 死者も又 死因究明を人間の最後の医療と位置付け「医学的、科学的、社会的」に分析され 解明されその情報は国民全てが共有され 安全な社会に生かされるように「死者の命を 未来につなげて行ってほしいものだ」と 思いました。

 息子の事件はまだ解明されていませんが ここまで来れたエネルギーは 息子「丸谷 康政」の悔しさ、悲しみと、常識を見失うことなく 生きて来られた 皆様の努力 そのものです。
 ありがとうございました。心より感謝申し上げます。>

 
  1. 2009/12/11(金) 14:03:33|
  2. ミカの日記

プロフィール

柳原三佳

Author:柳原三佳
<ジャーナリスト・ノンフィクション作家>
交通事故、司法問題等をテーマに執筆や講演活動を行う。「週刊朝日」などに連載した告発ルポをきっかけに自賠責制度の大改定につながったことも。2004年からは死因究明問題の取材にも力を入れ、犯罪捜査の根幹に一石を投じてきた。著書に「家族のもとへ、あなたを帰す ~東日本大震災 歯科医師たちの身元究明」「遺品~あなたを失った代わりに」「巻子の言霊~愛と命を紡いだある夫婦の物語」「交通事故被害者は二度泣かされる」「自動車保険の落とし穴」「死因究明~葬られた真実」「焼かれる前に語れ」「交通事故鑑定人」「示談交渉人裏ファイル」「裁判官を信じるな」など多数。」「巻子の言霊~愛と命を紡いだある夫婦の物語」は、NHKでドキュメンタリードラマ化された。「実父を医療過誤で亡くし、自らも医療過誤被害を受けた経験があり、現在は医療問題にも精力的に取り組んでいる。千葉県在住。自宅の裏庭に、「古民家(長屋門)」を移築し、スローライフも楽しんでいる。
■柳原三佳のHP http://www.mika-y.com/

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