柳原三佳のブログ

交通事故・死因究明問題などを追及する柳原三佳からの情報発信。あるときはジャーナリスト、あるときはノンフィクション作家、でも、1日の大半はお料理と芝刈りが大好きな「主婦」してま~す!

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『巻子の言霊』を読んで……

昨日は、立派な真鯛と活きた車エビなど、新鮮な海の幸のプレゼントが届き、もう大喜び!
 真鯛は三枚におろして、お刺身、昆布ジメ、潮汁、そして鯛飯と、4種類のお料理に。
 車エビは、そのままお刺身で食べ、昆布ジメも作ってみました。
 エビの頭や殻は、ミキサーで細かくして、小麦粉と塩少々を入れて混ぜ、それを油で揚げると、美味しいエビせんべいの出来上がり!!
 もう、まったく捨てるところなく、まさに頭からしっぽまで、堪能しました~~。
 今夜は鯛の昆布ジメと車エビの昆布ジメが、いい感じで仕上がっていることでしょう。
 う~ん、楽しみ楽しみ!!

 さて、昨日告知しました新刊『巻子の言霊』(6月末発売予定)http://www.mika-y.com/img/makiko.pdf、さっそく事前予約のメールを下さった方、本当にありがとうございます。
 とっても嬉しかったです!
 ちゃんとお名前を書いて、サインして、お送りしますね!

 今日は、もうお一人、事前に原稿を読んでくださった方(40代男性)の貴重な感想メッセージをご紹介させていただきます。
 読んでいただければお分かりになると思いますが、この方も、大切な人が、事故で大変な障害を負われているのです。
 そして、今回の本に出てくる様々な問題が、決して特別ではなく、例外なく被害者を苦しめている制度的な問題であることも、ご理解いただけると思います。

 この国は、なぜ弱者がここまで苦しめられるのでしょう……。
 個々の弱者に視点を当て、改善していくべきことが山積みのような気がします。

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<『 巻子の言霊 ~愛と命を紡いだある夫婦の物語~』 を読んで……>

戴きましたファイル。顔をしわくちゃにして拝読させていただきました。

ご夫妻の思いが自分の境遇と重なって、読み進むうちに涙が止まらなくなるのに気が付きました。

 私も刑事裁判の陳述で申しましたが、「生きている自分の妻の身辺整理をする気持ち」、これを適切に言い表すほど語彙が豊かではありませんので「言い表せない」という安っぽい表現になってしまうのが悔しいです。
 この気持ちを前向きに捉える、「過去の大部分を清算してスペースを設け、妻の介護でここへ迎え入れてやるんだ」くらいの気持ちにならないといけないと気付きました。
女性の方は衣類を多くお持ちの方も多いと思います。うちの妻もクローゼットに多数の衣類が収納されていましたが、片っ端から処分しました。
 入院で体格も変わっていますし、娘も体格が違って着れません。そうなれば、実用的な観点からはドライに切って捨てるしかあ りません。心を切り裂く思いでしたが、やらなくてはならないことでした。
 婦人物のブランドバッグなどは「しっかり活用してやってくれ」と願うような気持で娘に渡しました。娘も、何かを感じながら使ってくれているようです。

 巻子さんのご主人の心の中に、今すぐ許すとは言えないまでも加害者男性と両親の誠意を一部では認めつつあるような記述と感じました。私も、加害者が被害者の状況を理解したうえで謝罪の働きかけがあれば相手との関係もここまで酷くならなかったのかも、と一部で思うところもあります。

 奥様のまばたきから言葉を紡ぎ出されるお姿は、あまりにもいろんな感情が交錯して言葉にならずただただ涙するばかりでした。
 うちの妻は「声を出す、泣く、笑う、迷惑そうな表情をする、首を振る、僅か数センチ程度ながら左手を動かす」事が実際にできますので、意識さえ戻ってくれれば・・・と思っているところです。

 最後の、「あちらの世界に行ってもずっと一緒」という気持ちは、痛いほど分かります。
 世の中には「僅か数千万円程度」の保険金欲しさに妻を殺害する輩もいますが、愛する人を破壊されてその人権回復のために賠償を勝ち取る人もいます。
 被害者が「金」を口にするのは許されるべきなんじゃないでしょうか。
 どうも「金の事を口にするのはあさましい」という風土が正当な賠償を妨げているような気がしてなりません。

 医療難民を生み出す制度が早く修正されることを望みます。私ももう少しで病院ジプシーになるかもしれませんから不安です。
「セーフティネットがあれば社会生活は安心」なのでしょうが、医療の制度疲労が進み、重病になったら死ぬしかない、というのも医療技術先進国としてはみっともなく情けない話ですね。
 私も事故直後、これから治療に入ると言う時に主治医から「治療を開始して奥さんの命を救っても、本当に良いんですね?」と念を押されたのを覚えています。そのくらい制度疲労が進んでいるんですね。

 小学校のころから読書感想文は苦手と言う生活を続けていましたので今になって苦労していますが、「健常者」でなくなった人に対してはこの国はとんでもなく冷たい仕打ちをする、と言うことを痛感させられました。
 それがどのような経緯によるものであっても。そして、そのことを多くの健常者は知らないんですよね。

 明日は身体障害者療護施設の訪問見学に行きます。胃ろうの人を受け入れてくれる可能性のある、貴重な施設です。 6月末には自賠責と労災の症状固定を予定、被害者請求、成年後見人の申し立て、地元への転院などこれからまた忙しくなりそうです。
 それでも、妻を身近に置いてやりたい気持ちもあり、忙しい中にも頑張ろうという気持ちが湧いてきます。

 弱気になったら、負けたら、妻の事故を無駄にしてしまう、家庭を破壊されたのに泣き寝入りになってしまう。
こんなことだけは全人生を賭けて阻止しなくてはいけません、絶対に負けてはいけません。
『巻子の言霊』を拝読し終わった今、私はそんな思いで一杯です。

 いつも柳原さんのメール、ブログ、電話などにお力を頂いております。ありがとうございます。
今後もますますご活躍ください。
  1. 2010/05/19(水) 19:59:38|
  2. ミカの日記

プロフィール

柳原三佳

Author:柳原三佳
<ジャーナリスト・ノンフィクション作家>
交通事故、司法問題等をテーマに執筆や講演活動を行う。「週刊朝日」などに連載した告発ルポをきっかけに自賠責制度の大改定につながったことも。2004年からは死因究明問題の取材にも力を入れ、犯罪捜査の根幹に一石を投じてきた。著書に「家族のもとへ、あなたを帰す ~東日本大震災 歯科医師たちの身元究明」「遺品~あなたを失った代わりに」「巻子の言霊~愛と命を紡いだある夫婦の物語」「交通事故被害者は二度泣かされる」「自動車保険の落とし穴」「死因究明~葬られた真実」「焼かれる前に語れ」「交通事故鑑定人」「示談交渉人裏ファイル」「裁判官を信じるな」など多数。」「巻子の言霊~愛と命を紡いだある夫婦の物語」は、NHKでドキュメンタリードラマ化された。「実父を医療過誤で亡くし、自らも医療過誤被害を受けた経験があり、現在は医療問題にも精力的に取り組んでいる。千葉県在住。自宅の裏庭に、「古民家(長屋門)」を移築し、スローライフも楽しんでいる。
■柳原三佳のHP http://www.mika-y.com/

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