柳原三佳のブログ

交通事故・死因究明問題などを追及する柳原三佳からの情報発信。あるときはジャーナリスト、あるときはノンフィクション作家、でも、1日の大半はお料理と芝刈りが大好きな「主婦」してま~す!

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損保会社・払い渋りの「手口」



 全国的に猛暑が続いていますね。
 我が家の愛犬は、短足のミニチュアダックスなので、暑い日は地面の熱がダイレクトにお腹に跳ね返ってくるので、日中は外へ出してやることもできません。
 今も、ひんやりしたフローリングの上におなかをペッタリとくっつけて、いびきをかいてすやすや寝ています。

 さて、私のもとには相変わらず全国各地の事故当事者から、たくさんの体験談が寄せられています。
 今日は、東京都のあきさんから届いたメールをご紹介します。
「事故の”被害者”だけでなく、保険会社の手口の”被害者”にもならないよう、自動車保険会社の手口を少しでもたくさんの人に知ってもらいたいと思っています」
 とのことです。

 あきさんのメールを読み、本当におっしゃる通りだと思いました。
 力のない弱者が大勢、泣き寝入りを強いられているのです。
 中には、自分が騙されていることにすら、気づかないままに……。
 読んでみてください。

********************************************

 はじめまして。
 昨年、交通事故にあい、インターネットで検索していたところ、交通事故や司法問題等をテーマにし、ジャーナリストとして活躍していらっしゃる柳原さんのホームページにたどり着きました。
 
 交通事故にあったのは、昨年11月のことで、現在も通院中です。
 そして、保険会社にまる投げ状態で謝罪にすら訪れない不誠実極まりない加害者の態度と、加害者側の損保の理不尽な対応とに苦しんでおります。
 とは言っても、柳原さんが今までに取り上げてきたような大きな死傷事故ではなく、小さな衝突事故なんですが・・・。
 それが、なぜ、ここまで長く尾を引いているかと云うと・・・。

 その発端は、加害者側の保険会社の対応です。

 事故後、加害者側の保険会社から電話があり、
『今回の事故は、通常、過失割合が、【被害者】20:【加害者】80の事故なんですが、こちら側に信号を見落としたという著しい過失がありますので、10%修正し、10:90の事故になります。』 と言う説明を受けた。
 その時は、私は、損保側の言っていることを鵜呑みにするだけで、疑うこともなく、ただ単に『著しい過失があると10%の修正になるんですか?』と、損保側が言ったことを復唱するかのように確認しただけでしたが、私の問いかけに対し損保側は『そうです。』と明言しました。

 初めは、損保側の巧みな話術で、信用してしまったけど、事故の過失割合について何の知識もない私でも、よく考えてみると、私は青信号で直進している所に信号を見落として接触してきて、基本過失割合が20:80なんて絶対に納得がいかないと思い、『20:80の過失割合の根拠となる事例を送ってください』と依頼しました。

 10日ほど経って、別冊判例タイムス 事故類型のコピーが送られてきました。
 判例タイムズは、見開きになっていて、右側のページに事故類型別の過失割合、左側のページにはその事故類型の解説が記載されていると言うことは、保険会社の人間なら、当然知っていると思います。
 損保が送っていたのは、右のページのみ。
 なぜなら、左側の解説には、今回の私の事故とは違う信号の状況が明記されているからです。
 事故状況の解説の書いてある左側のページを省き、右側のページだけを送ってきたのです。
 つまり、今回の事故が、20:80ではないにもかかわらず、基本過失割合を20:80にしなければならい(20:80にでっち上げなければならない)にため、解説ページを送ることができなかったのです。
(軽微な衝突事故だったので、すぐに解決すると思い、事例を送らなければならないなんて、きっと損保にとっては想定外だったのだと思います。)

 いかにも善人ぶって10%の修正をしているけど、基本過失割合を偽って提示するあくどいやり方です。

 柳原さんは、沢山の大きな交通死傷事故を取材してきていますが、今回のような小さな事故でも、このようなあくどい手口を知らずに、相手方保険会社を信じ(うまい言葉で丸めこまれ)示談してしまう人、保険 会社の対応に納得がいかなくても、反論できず泣き寝入りせざるを得ない人は、沢山いると思います。

 裁判を起こさなければ適正な補償が得られない今の自動車保険制度や損保の対応に疑問を感じています。
 私の場合、未だに通院中とはいえ、重篤な症状ではなかったため、おかしいと疑問に感じたことに対し、図書館やインターネットを利用し、いろいろ調べ、損保の偽りの過失割合を指摘することができました(指摘し、損保も間違いは認めましたが、基本過失割合を10:90にしたら、今度は著しい過失による10%の修正を認めなくなり、未だ解決には至っていません)が、被害者の中には、重大な損傷を負い、調べることすらできない人も、少なくないはずです。

 高速道路のETCによる1000円通行や無料化などの政策によって、これから、休日の高速道路や観光地の交通量はますます増え、それに伴い、交通事故も増えていくことと思います。
 そうなると、保険会社の出し渋りは、ますますひどくなっていくと予想されます。

 人身事故の被害者なんて、一生のうちに何回あるかです。
 不慣れな事故の素人を食い物にする保険会社のやり方は、全く許すことができません。

 私は、もっともっと身近な小さな事故から、このような損保の汚いやり方を公表し、被害者が立ち向かえる世論を作り上げていく必要性を感じています。

 今回の私の事故は、交通事故としてはちっぽけなものかもしれませんが、損保の出し渋り・被害者いじめ、被害者の泣き寝入りという点では、大きな問題だと思っています。
 記事として取り上げていただき、交通事故被害者の方々の問題解決の糸口となり、間接的ではありますが、お力添えいただければ、幸いでございます。
  1. 2010/07/27(火) 14:46:53|
  2. ミカの日記

プロフィール

柳原三佳

Author:柳原三佳
<ジャーナリスト・ノンフィクション作家>
交通事故、司法問題等をテーマに執筆や講演活動を行う。「週刊朝日」などに連載した告発ルポをきっかけに自賠責制度の大改定につながったことも。2004年からは死因究明問題の取材にも力を入れ、犯罪捜査の根幹に一石を投じてきた。著書に「家族のもとへ、あなたを帰す ~東日本大震災 歯科医師たちの身元究明」「遺品~あなたを失った代わりに」「巻子の言霊~愛と命を紡いだある夫婦の物語」「交通事故被害者は二度泣かされる」「自動車保険の落とし穴」「死因究明~葬られた真実」「焼かれる前に語れ」「交通事故鑑定人」「示談交渉人裏ファイル」「裁判官を信じるな」など多数。」「巻子の言霊~愛と命を紡いだある夫婦の物語」は、NHKでドキュメンタリードラマ化された。「実父を医療過誤で亡くし、自らも医療過誤被害を受けた経験があり、現在は医療問題にも精力的に取り組んでいる。千葉県在住。自宅の裏庭に、「古民家(長屋門)」を移築し、スローライフも楽しんでいる。
■柳原三佳のHP http://www.mika-y.com/

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