柳原三佳のブログ

交通事故・死因究明問題などを追及する柳原三佳からの情報発信。あるときはジャーナリスト、あるときはノンフィクション作家、でも、1日の大半はお料理と芝刈りが大好きな「主婦」してま~す!

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ジャーナリストの黒木昭雄さんの訃報……。「司法解剖」は?

 すでにニュースで大きく報じられていますが、元警察官のジャーナリスト・黒木昭雄さんがお亡くなりになりました。
 私はジャーナリストの仲間たちと一緒に数回お食事をしたことがある程度のお付き合いでしたが、大きなショックを受けています。
「自殺の可能性が高い」と報じられていますが、報道によれば「事件性」も視野に入れているとのこと。
 でも、司法解剖は行われていないようです。

 これまで私は、死因究明問題を取材し続けてきました。そして、「自殺と判断されたけれど、本当に自殺だったのだろうか?」と疑問を抱きながら、長い年月苦しんでいるご遺族の話を数多く聞いてきました。

■死因究明問題(柳原三佳のHP)←このページの下のほうに「週刊現代」に執筆した連載、『変死体事件簿』をアップしています!)

 また、諸外国の死因究明制度を取材し、解剖もせず、血液や尿の薬毒物検査もせずに短時間で「自殺」と判断してしまう国は、日本くらいなのだということを知りました。

 オーストラリア(ビクトリア州)では、解剖をした後、自殺と断定されるまでには少なくとも数カ月を要するといった話も聞いています。
 ほかにも、私が取材した国々では、遺体から採取した血液や尿は、数年間フリーザーで保管する義務もあるのです。万一、後になって疑わしい問題が出てきたとき、再検査できるように、です。

 たとえ、現場の状況や周辺の状況に、自殺を思わせる要素が数々認められたとしても、それをもって判断してよいのでしょうか? 
 やはり、司法解剖を行い、法医学の専門家によって各種検査を行う必要があるのではないでしょうか。
 薬毒物や体内での出血、骨折……、それは外から見ただけではわからないのではないでしょうか?

 実際に、練炭自殺を巡っては、結婚詐欺女性の連続殺人疑惑で問題になっており、解剖(薬毒物検査)の必要性が叫ばれているところです。
 それなのに、なぜ千葉県警は、司法解剖の手続きを取ろうとしないのでしょうか。

 私は3年前、千葉大学法医学教室の岩瀬博太郎教授とともに『焼かれる前に語れ』(WAVE出版)という本を書かせていただきましたが、まさに、「焼かれる前に語れ」です。
 お骨になってしまったら、何も語れないのです。
 
 ご冥福をお祈りしつつ、同じ千葉県民として、今何をすべきか、なにができるのか……、複雑な思いでいます。 

■警察ジャーナリスト黒木昭雄氏が変死…車内後部座席に練炭

スポーツ報知 11月3日(水)8時0分配信

 2日午前11時10分ごろ、元警察官でジャーナリストの黒木昭雄氏(52)が千葉県市原市今富の寺に止まっていた自動車の中で死亡しているのを家族が発見した。千葉県警市原署は車内後部座席には練炭があったことから、自殺の可能性が高いとみているが、事件と事故の両面から捜査をしている。

 警察組織に厳しい批判を浴びせ続けてきた黒木氏が突然、世を去った。市原署によると、所有するステーションワゴンタイプの助手席でぐったりしている黒木氏を家族が見つけ、午前11時6分に119番通報した。救急隊員が到着した時には、すでに亡くなっていたという。後部座席には練炭や練炭の燃えかすがあった。

 黒木氏は1日に簡易ブログ「ツイッター」で、岩手県内で発生した殺人事件について書き込んでいた。08年7月に同県内で17歳の女性が殺害され、容疑者が行方不明となっている同事件について、黒木氏は「ほかに容疑者がいる」と指摘。警察庁や岩手県警を批判していた。事務所によると、1日に「仕事の打ち合わせに行く」と家族に言い残して以降、行方が分からなくなり、家族が捜していたという。

 同署は後部座席に練炭があったことから、自殺の可能性が高いとみているが、事件と事故の両面から捜査をしている。

 黒木氏は元警視庁巡査部長で99年に退職。その後は、警察組織内部の問題や事件、防犯などをテーマに執筆活動を続け、テレビ出演や著作も多い。世田谷一家殺人事件(2000年)、秋田児童連続殺害事件(06年)なども現場に足を運び、取材してきた。参院選出馬の打診を受けたこともある。今年8月には、市原市内に探偵事務所を開業。「人生最後の仕事」とホームページにつづり、新たな活動に意欲をみせていた。

 親交のあった週刊朝日の山口一臣編集長は「警察の裏金問題など権力の腐敗を果敢に追及してきたジャーナリストでした」と悼んだ。

 ◆「岩手県警との確執がすごい」

 週刊誌記事を巡るトラブルで黒木氏と対立したことのある同じ警察OBの作家・北芝健氏も、突然の訃報(ふほう)に驚いた。「彼と岩手県警との確執がすごいもので、『兵糧攻めにあっている』ともらしていると聞いていた。家族を養わなければいけないし、神経に負担がかかることが重なったのではないか」と話した。

 北芝氏は2007年、黒木氏に名誉棄損で損害賠償請求の訴訟を東京地裁に起こされて、敗訴している。「ケンカを売られて3度くらい殴り合いになりかけたが、いざとなるとケンカ度胸がなくなってしまうのが彼の性格だった。僕を訴えたのはその悔しさがあったのだと思う。いざこざはあったが、仏様になったからにはご冥福をお祈りします」と話した。

  .最終更新:11月3日(水)8時0分
  1. 2010/11/03(水) 17:57:40|
  2. ミカの日記

プロフィール

柳原三佳

Author:柳原三佳
<ジャーナリスト・ノンフィクション作家>
交通事故、司法問題等をテーマに執筆や講演活動を行う。「週刊朝日」などに連載した告発ルポをきっかけに自賠責制度の大改定につながったことも。2004年からは死因究明問題の取材にも力を入れ、犯罪捜査の根幹に一石を投じてきた。著書に「家族のもとへ、あなたを帰す ~東日本大震災 歯科医師たちの身元究明」「遺品~あなたを失った代わりに」「巻子の言霊~愛と命を紡いだある夫婦の物語」「交通事故被害者は二度泣かされる」「自動車保険の落とし穴」「死因究明~葬られた真実」「焼かれる前に語れ」「交通事故鑑定人」「示談交渉人裏ファイル」「裁判官を信じるな」など多数。」「巻子の言霊~愛と命を紡いだある夫婦の物語」は、NHKでドキュメンタリードラマ化された。「実父を医療過誤で亡くし、自らも医療過誤被害を受けた経験があり、現在は医療問題にも精力的に取り組んでいる。千葉県在住。自宅の裏庭に、「古民家(長屋門)」を移築し、スローライフも楽しんでいる。
■柳原三佳のHP http://www.mika-y.com/

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