柳原三佳のブログ

交通事故・死因究明問題などを追及する柳原三佳からの情報発信。あるときはジャーナリスト、あるときはノンフィクション作家、でも、1日の大半はお料理と芝刈りが大好きな「主婦」してま~す!

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運転未熟な若者の事故

 12月26日、東京で悲惨な事故が発生しました。
 20歳の男性が運転する車が歩道に突っ込み、小学生の男の子が命を奪われたのです。
 加害者の車には、19~20歳の同乗者が3名乗っていたそうです。
 なぜこんな事故が起こるのか? 運転未熟な初心者が、いったいどんな運転をしていたのか?
 
 私はこのニュースを見ながら、父方のおじいちゃんが、運転免許を取ったばかりの孫たちに口を酸っぱくして言っていた言葉を思い出しました。

「初心者のうちは、絶対に若者同士で車に乗らないように。3~4人が同乗すると、ついつい気が大きくなり、上手く見せようとして無理な運転をしてしまうから、それだけは守るように」

 何度もそう言われました。

 このおじいちゃんは、70歳を超えてからも車の運転が得意で、ある新聞で「三度の飯より車が好き」というタイトルで紹介されたこともある人でした。
 そんなおじいちゃんは、孫たちが免許を取ると、必ず助手席に乗り、運転をチェックしてくれました。
 初心者のうちはゆっくりと走っていて、後ろのトラックにあおられたりすることもありましたが、
「気にせんでいい、事故を起こさんようにゆっくり走れ」
 そう言ってくれました。

「初心者のうちは、若者同士で同乗するな」という言いつけは、私なりに守ったつもりですが、若者の起こした一方的な交通事故の報道を目にするたびに、あの時のおじいちゃんの警告はとても重要なものだったと思えるのです。

 私が今年出版した『巻子の言霊』という本で取り上げた交通事故の加害者も、免許を取ってまもない19歳の男性でした。
 被害者の夫である松尾幸郎さんは、これからハンドルを握る若者に、車を運転するということの重みを伝えていきたいとおっしゃっています。

 26日の夜に起こった、歩道を歩いていた被害者にとっては、まさに不可抗力の事故。
 被害者とその家族の人生を狂わせた20歳の男性。
 このニュースを見ながら、私は本当に心が痛みました。

 偶然ですが、12月26日は、医療過誤で亡くなった私の父の命日でもあります。
 被害者の水島光偉君の命日は、父の命日と同じ……。
 心よりご冥福をお祈りしたいと思います。

 
■交通事故 歩道に車、1人死亡1人重体 東京・田園調布
毎日新聞 12月26日(日)23時48分配信

 26日午後9時45分ごろ、東京都大田区田園調布本町の都道(中原街道)交差点付近で、乗用車が歩道に乗り上げ歩行者4人をはねる事故があり、このうち栃木県下野市川中子、会社員、水島亮さん(36)の長男で小学3年、光偉(みつより)君(9)が頭を強く打ち、搬送先の病院で死亡した。いとこで幼稚園の男児(6)=埼玉県在住=も意識不明の重体。一緒にいた祖父母の男性(68)と女性(67)も全身を強く打ち重傷を負った。

【写真特集】乗用車は大破、現場には多くの遺留品が…

 男児2人は祖父母の長男と次男の子供たちで、冬休みを利用し、孫だけで現場近くの祖父母宅に遊びに来ていたという。

 車の後部座席に同乗していた少年(19)と男性(20)も弾みで車外に飛び出すなどして頭などに軽傷を負った。

 警視庁田園調布署は乗用車を運転していた大田区東雪谷3、会社員、宮田智裕容疑者(20)を自動車運転過失傷害容疑で現行犯逮捕した。現場には急ブレーキをかけたとみられる痕があり、田園調布署は宮田容疑者がスピードを出し過ぎ、車線変更などでハンドル操作を誤った可能性があるとみている。飲酒は検知されなかった。宮田容疑者は「事故を起こしたのは間違いない」と供述しており、容疑を同致死傷に切り替え、詳しい事故原因を調べる。

 東京消防庁などは当初、亡くなったのは一緒にいた6歳男児としていたが、田園調布署が確認したところ光偉君だったと判明した。また、6歳男児の年齢が一時5歳と訂正されるなど情報が混乱した。

 田園調布署と東京消防庁によると、乗用車には宮田容疑者のほか19~20歳の男性3人が乗っていた。車は宮田容疑者の家族の所有だった。中原街道を川崎方面に向かって直進中に歩道に乗り上げたとみられ、重傷の女性は約10メートルもはね飛ばされたという。現場の制限速度は50キロだった。

 現場は東急東横線多摩川駅の南東600メートルほどの住宅街を通る直線道路。歩行者をはねた車は、歩道に乗り上げた後、マンションの生け垣に衝突。ボンネットが押しつぶされて後部も大破し、周囲には割れた窓ガラスが散乱していた。

 近くに住む主婦(58)は「大きな音を聞いて出てみると、小さな男の子が車の脇で、おでこから血を流し、別の子が心臓マッサージを受けていた」と話していた。【前谷宏、小泉大士、市川明代】

  1. 2010/12/29(水) 13:40:05|
  2. ミカの日記

プロフィール

柳原三佳

Author:柳原三佳
<ジャーナリスト・ノンフィクション作家>
交通事故、司法問題等をテーマに執筆や講演活動を行う。「週刊朝日」などに連載した告発ルポをきっかけに自賠責制度の大改定につながったことも。2004年からは死因究明問題の取材にも力を入れ、犯罪捜査の根幹に一石を投じてきた。著書に「家族のもとへ、あなたを帰す ~東日本大震災 歯科医師たちの身元究明」「遺品~あなたを失った代わりに」「巻子の言霊~愛と命を紡いだある夫婦の物語」「交通事故被害者は二度泣かされる」「自動車保険の落とし穴」「死因究明~葬られた真実」「焼かれる前に語れ」「交通事故鑑定人」「示談交渉人裏ファイル」「裁判官を信じるな」など多数。」「巻子の言霊~愛と命を紡いだある夫婦の物語」は、NHKでドキュメンタリードラマ化された。「実父を医療過誤で亡くし、自らも医療過誤被害を受けた経験があり、現在は医療問題にも精力的に取り組んでいる。千葉県在住。自宅の裏庭に、「古民家(長屋門)」を移築し、スローライフも楽しんでいる。
■柳原三佳のHP http://www.mika-y.com/

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