柳原三佳のブログ

交通事故・死因究明問題などを追及する柳原三佳からの情報発信。あるときはジャーナリスト、あるときはノンフィクション作家、でも、1日の大半はお料理と芝刈りが大好きな「主婦」してま~す!

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理不尽な判決を受けて……

 交通事故の裁判を闘っていた原告の吉長光代さんという女性から、昨日私のもとに届いたメールです。
 高裁まで戦いましたが、敗訴だったそうです。

 長文ですが、ご本人の了承を得てここに掲載します。
 お読みいただければ、私の解説文など不要だと思います。
 同じ苦しみを味わったことのある方なら、彼女の今の思い、きっとわかっていただけるのではないでしょうか。

*************************************************

柳原 三佳 様

今日は高知白バイ事故が起きた日。
片岡晴彦さんのブログを見たら、献花に行かれたご様子でした。
事故とほぼ同時刻に行かれ、手を合わされたようです。
果たして私だったら出来るでしょうか?
あれから5年。
国賠訴訟の判決、本当に気になります。
間違った白バイ隊員の行動を庇うために証拠を捏造してまで無実の人に罪を着せた恐るべき国家作用。
大きな大きな深い罪に関わった総ての人々が彼に土下座をしたって、この5年間は元に戻らないのですから。


そう、私も同じです。事故形態も、判決も、そっくりですよね。
地裁に続き高裁の判決、本当に開いた口が塞がりませんでした。
事故現場が最徐行看板が設置された公園駐車場内であることなど、
あれほど写真や映像を取り付けたのに「本件道路」として最徐行義務には一切触れず。
7.2mの対面通行通路に右側通行を主張し、対向車が来たらジグザグ蛇行運転するという常識からかけ離れたモラルにも一切触れず。
実況見分調書と原図の整合性が全くないことにも一切触れず。
勿論、警察の杜撰な捜査・検察の横暴極まりない居直りにも一切触れず。

辻褄を合わせようともしない捜査・裁定・判決。
彼らがそんな知能すらも持ちあわせていない事はこの世の大きな悲劇です。

この怪奇現象事故には、一体何の作用が施されたのでしょうか?

城東警察交通捜査課、羽田野進・迎正次郎が作成した相手方説明の全く整合性のない見取り図にはご覧のとおり、何処にも座標が見当たりません。
異議を唱えても聞く耳も持たずに調書を勝手な作文で片付け怒鳴りつけて押印を強要。
人身事故なのに診断書を受け取らずに追い返す。
これは事故のカウントを上げない為?それとも検察に送検する書類を作成するのが面倒だから?それとも、この事故に不正な何かが潜んでいるから?

上申書を持って上司を呼んでほしいと言えば迎が血相を変えて飛んできて私を激しく恫喝(驚きました。警察署内で不正捜査をした警官に恫喝されるなんて)
渋々出てきた警部三船は上申書も受け取らない。捜査はやり直すと言いながら話は聞かない。
「あの場所は我々が取り締まる場所ではないけれど110番通報されては放っておいては可哀想だから行ってあげたのだ」
公園内の事故は警察のサービスですか?
警視庁広報課公聴係の通達すら無視。

後に上床交通課長の耳に入り、その言い訳が、

*おじいさんと女の人だから揉めないと思った。
*当日は具合が悪そうだったから早く帰してあげたかった。
*診断書は保険会社とのやり取りに必要だからお金がかかると思って可哀想だから受け取らなかった。

これがプロの警察官の言葉とは思えませんよね。

弁護士を伴って疑問を質せば居直るだけ。

*小さな事故はきちんと捜査しなくても良いというルールがある。
*右と書いても左と読む。
*忙しいから一つ一つの事故にまともな捜査など無理。
*弁護士会から23条照会があっても答えるのは任意(つまり返事なんかしないということ)

検察はもっと酷かった。中條交通部副部長はふてぶてしくもこう言いました。録音しているのに。

*この事故に貴方の供述は必要がないと警察が判断した。検察もそう判断する。その理由は言う必要がない。
*この図は間違っているけれど我々は正しいと判断する。この説明を理解しない貴方はおかしい。(つまり、狂人扱い)

正当な理由なくして検察審査会も通らず。(これは警察OBによると権力で阻止が可能だそうです)
ただ、当たり前の捜査をすればそれで良いだけの筈なのに、何故こうも私を八方塞に追い込むのか、理解できるわけがありません。


民事裁判は互いの出した証拠を精査し、その信憑性を問うもの。
私は弁護士からそう説明されました。だからこそ訴訟に踏み切ったのです。
滅茶苦茶な理論に基づいた整合性ゼロの現場見取り図。私の車の最終停止位置は、あんな場所ではありません。
警察・検察の杜撰な捜査とあってはならない言い逃れや居直りを録音した証拠。
超ベテラン交通事故チェアマンに依る調査書と元県警科捜研OB作成の鑑定書。
こちらが用意した電話帳何冊分もの証拠に対し、相手方は都合の悪いことには一切答えず。

そして証拠調べで相手方は

*普段からスピードメーターなど見たことがない(5回も言った)
*怪我をしたことを憶えていない(警察にも届けていない)
*10人が10人右側を走り、対向が来たら左に停まって待ち、また右を走る。
*気がついたら目の前に車が見えた(調書では9.7m手前で発見し急ブレーキを踏んだことになっている)


という事は、実況見分調書は全く出鱈目だと認めているのと同じです。
そして相手方保険会社の東京海上日動は、「契約者のスピード大と推察す」という理由で車両保険を支払っています。
最徐行の看板が車両の通行部分の至る所に設置されている、公園の駐車場内で、ですよ。
私は停止して待っていただけです。
これだけ公園の中であるという証拠があって、相手方の滅茶苦茶な理論があって、それなのに・・・・・・?


東京地裁民事第27部小西慶一裁判官の判決は、相手方の滅茶苦茶な理論を擁護するものばかり。
右側を走ることが奇異とは言い難い・(公園内を通行する車両が)左側通行をしている証拠とは言い難い
この項目は狂っているとしか思えません。交通事故を裁く裁判官がキープレフトを知らないなんて!?

そして私が自身の主張をごり押しする為に捜査機関に再捜査を強要したかの行。
最終的には位置関係が最終停止位置とは違う位置で撮られた写真1枚を取り上げ、私が直進車を妨害したという独断と偏見の判断。

その写真に写っている位置こそが大きな疑問だったのです。
通路を2台の破損車両が塞いでいたのだから何らかの交通整理が行われないはずはなく、周りには一つも部品が落ちていない。
そして見取り図に記載された停止位置とも全く合致しない。
その件を再三城東警察に質問しても回答を避けるだけ。
今回の判決も、ものの見事に右へ倣え、です。

高裁には3人の裁判官がいる。より深い審議がなされるはずだ。そんな期待を持って控訴に臨みましたが・・・・・。

東京高裁第1民事部
田川直之裁判長・そして始関正光・石垣陽介裁判官が出した結論は、たった4枚と数行の検証の欠片もない薄っぺらな判決でした。


私が出した証拠に一つでも触れてしまえば話が別の方向に進んでしまう。だから、総て無視しただけです。
判決は元県警科捜研OB鑑定人の書いた「空走距離を考慮に入れていない」という項目に的が絞ってあるだけでした。
緊急時に踏むブレーキに空走距離が最大限生かされたら、必ず事故が起こります。
高齢者教習で何故反応遅れに力を入れるかと言えば、危険回避能力が何より大切だからです。
当時82歳だった相手方。
「見ていなかった、見えなかった」という事故直後の発言が、何故こんなことになってしまったのでしょうか。

長い闘いでした。
まったくの理不尽ばかりに八方塞にされ、警察・検察・裁判所から袋叩きに遭いました。

この5年8ヶ月。
車が、身体が、心が、夫婦関係が、粉々に砕けました。
それを何としても人に見せないでいたいと満身創痍で頑張った自分は、もう何処にもいません。
正に力尽きた、と言うのが本音です。

不正・捏造・冤罪。
分かっていて何故、彼らはそこまでの行動を恥じないのでしょうか。もしも自分だったら、同じ事をされて黙って従うのでしょうか。
一般人の身体や生活や尊厳など、彼らにとっては鼻をかんだティッシュ程度のものでしかないのでしょうか。

高知白バイ事件は報道をかなり気にして見ていましたが、程度は違っても中身は同じです。
片岡さんが、ご家族が、そしてバスに乗っていた子供達が、総ての尊厳を簡単に奪われた。
事実をありのままに言ったのに、国家作用が真実を塗り替えたのですから。
それでも彼は事故現場に献花に行った。ブログを見て、さめざめと泣きました。
彼が収監される日の報道が、ありありと瞼に浮かんでしまったからです。
彼の無実を信じている人々が沢山いること。
無実の彼が国家作用の餌食にされたこと。
絶対に風化させてはならないと思います。

国家作用の中で内部告発をすると相当な制裁が待ち構えているようですね。
内部告発をしたら全員昇給というシステムを導入したら、社会が変わる気がしますが。
国家作用に絡む嘘と秘密と偽装工作にかかるお金こそが財政最大の損失であることなど、
国民の大半が知っているのに是正できない。こうした現実で更に国民を苦しめておきながら。

さっきツイッターに呟きました。
「真実を追究しなければならない職に誰よりも誇りを強く持って間違いを正してほしい」と。

こんな現実がきっと明日も明後日も、日本の何処かで起こるのでしょうね。
最高裁に上告しても棄却されるだけなので、もうこの件は自爆テロでもしたいくらい悔しいけれど、泣き寝入りの強要でピリオドです。

城東警察上床交通課長の居直りや東京地検交通部中條副部長の苦しい言い逃れの実態を
何とか公開できる機会があればと思います。
正しい捜査をすべき人間のあるまじき生の声を国民全員に聴いてほしいと思います。
生きている限り、ごく身近に起こる交通事故。
こんな風に捜査・裁定がなされる危険を沢山の人に知ってほしいと思います。

本当に本当に、人生最大の憤りを経験しました。
本当に本当に、疲れ果てました。
  1. 2011/03/04(金) 22:15:42|
  2. ミカの日記

プロフィール

柳原三佳

Author:柳原三佳
<ジャーナリスト・ノンフィクション作家>
交通事故、司法問題等をテーマに執筆や講演活動を行う。「週刊朝日」などに連載した告発ルポをきっかけに自賠責制度の大改定につながったことも。2004年からは死因究明問題の取材にも力を入れ、犯罪捜査の根幹に一石を投じてきた。著書に「家族のもとへ、あなたを帰す ~東日本大震災 歯科医師たちの身元究明」「遺品~あなたを失った代わりに」「巻子の言霊~愛と命を紡いだある夫婦の物語」「交通事故被害者は二度泣かされる」「自動車保険の落とし穴」「死因究明~葬られた真実」「焼かれる前に語れ」「交通事故鑑定人」「示談交渉人裏ファイル」「裁判官を信じるな」など多数。」「巻子の言霊~愛と命を紡いだある夫婦の物語」は、NHKでドキュメンタリードラマ化された。「実父を医療過誤で亡くし、自らも医療過誤被害を受けた経験があり、現在は医療問題にも精力的に取り組んでいる。千葉県在住。自宅の裏庭に、「古民家(長屋門)」を移築し、スローライフも楽しんでいる。
■柳原三佳のHP http://www.mika-y.com/

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