柳原三佳のブログ

交通事故・死因究明問題などを追及する柳原三佳からの情報発信。あるときはジャーナリスト、あるときはノンフィクション作家、でも、1日の大半はお料理と芝刈りが大好きな「主婦」してま~す!

スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。
  1. --/--/--(--) --:--:--|
  2. スポンサー広告

横浜地裁で無罪判決

 一昨日、横浜地裁でおこなわれていた交通事故裁判で、無罪判決が下されました。
 冤罪を訴えていたドライバーの方から連絡をいただいていたのですが、この事件も、捜査側にかなり強引なやり方があったようです。
 31日が控訴期限。検察ははたして、控訴に踏み切るのでしょうか……。

■死亡事故「犯罪の証明ない」地裁判決

 横浜市神奈川区で2008年にあった交通死亡事故で、自動車運転過失致死罪に問われた同区の会社役員の男性(49)の判決が17日、横浜地裁であった。佐脇有紀裁判官は「犯罪の証明がない」として、検察側の立証不十分を理由に、無罪(求刑・禁錮1年2月)を言い渡した。

 判決などによると、08年9月25日午前4時20分頃、同区三ツ沢下町の国道1号で、脇道から左折してきた男性の乗用車を避けようとした軽乗用車が対向車線にはみ出し、トラックと衝突し、軽乗用車の男性(当時55歳)が死亡した。横浜地検は09年12月、男性を在宅起訴した。

 公判では、男性の乗用車が左折した時点での軽乗用車との車間距離などが争点となった。検察側は、軽乗用車の後ろを走っていた車の運転手の証言などから、車間距離は75メートル以内と主張。男性が安全確認を怠ったため、軽乗用車に衝突回避のための急ハンドルを切らせ、事故につながったとした。

 一方、男性の弁護側は、軽乗用車が約120メートル離れた地点を走行していたとしたうえで、男性は安全を確認し、注意義務を尽くしていたと主張した。

 判決は、後続車の運転手が、自身の車と軽乗用車との車間距離を「約175メートル」と証言したことと、まだ暗い時間帯に事故が起きたことから、「(さらに前にいた乗用車との)位置関係を正確に把握できるとは考えにくい」とし、「被告の車が軽乗用車の進路を妨害したとは言えない」と判断した。

 また検察側は、制限速度50キロの道路を、軽乗用車が時速約85キロで走行していたとし、「交通量の少ない時間帯であることからすれば、制限速度を約35キロ超過する車両が走行してくることは容易に予見可能」と主張。しかし、判決は「予見困難で、被告が速度超過の軽乗用車をよけるべきとはいえず、安全確認義務があったことは認め得ない」とした。

 閉廷後、男性は「無罪判決に晴れ晴れした」と語った。男性の弁護人は「警察は、捜査段階から誰かを犯人に仕立てなければいけないという無理があった。交通犯罪について厳罰化しているといっても、むちゃが許されるものではない」と批判。検察に対しても、「警察が出してきた証拠をもっと精査していれば、起訴しなかったはずだ」と指摘した。横浜地検の加藤朋寛・次席検事は「判決内容を検討し、適切に対応したい」と述べた。

(2011年5月18日 読売新聞)
  1. 2011/05/19(木) 17:21:02|
  2. ミカの日記

プロフィール

柳原三佳

Author:柳原三佳
<ジャーナリスト・ノンフィクション作家>
交通事故、司法問題等をテーマに執筆や講演活動を行う。「週刊朝日」などに連載した告発ルポをきっかけに自賠責制度の大改定につながったことも。2004年からは死因究明問題の取材にも力を入れ、犯罪捜査の根幹に一石を投じてきた。著書に「家族のもとへ、あなたを帰す ~東日本大震災 歯科医師たちの身元究明」「遺品~あなたを失った代わりに」「巻子の言霊~愛と命を紡いだある夫婦の物語」「交通事故被害者は二度泣かされる」「自動車保険の落とし穴」「死因究明~葬られた真実」「焼かれる前に語れ」「交通事故鑑定人」「示談交渉人裏ファイル」「裁判官を信じるな」など多数。」「巻子の言霊~愛と命を紡いだある夫婦の物語」は、NHKでドキュメンタリードラマ化された。「実父を医療過誤で亡くし、自らも医療過誤被害を受けた経験があり、現在は医療問題にも精力的に取り組んでいる。千葉県在住。自宅の裏庭に、「古民家(長屋門)」を移築し、スローライフも楽しんでいる。
■柳原三佳のHP http://www.mika-y.com/

最近の記事

カテゴリー

月別アーカイブ

ブロとも申請フォーム

この人とブロともになる

ブログ内検索

リンク

このブログをリンクに追加する

上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。