柳原三佳のブログ

交通事故・死因究明問題などを追及する柳原三佳からの情報発信。あるときはジャーナリスト、あるときはノンフィクション作家、でも、1日の大半はお料理と芝刈りが大好きな「主婦」してま~す!

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「危険運転致死傷幇助」を問う初の裁判

 昨日は私の誕生日でした。
 珍しく主人が早く帰ってきてくれたので、中華料理の食べ放題&飲み放題に行ってきました。
 ほどほどにしておこうと思いつつ、美味しくって、つい食べ過ぎてしまうんですよね~~。
 今日はこころなしか、一回り体が大きくなってしまったような気がします!!

 そうそう、今日、8月23日付の「日本経済新聞」2面に、新刊『遺品~あなたを失った代わりに』の広告が出ました!
 日経新聞お読みの方、気づいてくださったかしら?

 話は変わって……、明後日に注目の裁判が開かれます。
 「危険運転致死傷幇助」
 詳しくは、私が4月に「週刊朝日」に書いた記事(下記)をご覧ください。

 この事故のご遺族は、こうおっしゃっています。

「もし危険運転致死傷ほう助が決まれば、これまで他人のような顔をしていた飲酒運転の同乗者が、我が身を気にして『飲酒運転するな』と言ってくれる、そんな人を増やしたい・・・そう思います。」

 裁判の結果に注目していきたいと思います。



■熊谷8人死傷事故・同乗者に対する刑事裁判控訴審
場所:東京高等裁判所  第10刑事部
日時・場所:8月25日 午後1時30分から
傍聴券の抽選:午後1時までに抽選券を3番交付所で交付
事件名:危険運転致死傷幇助 平成23年(う)第521号

「週刊朝日」(2011.4.11号)

■遺族が告発した「パワハラ」 飲酒死亡事故、同乗者に初の実刑判決  取材・文/柳原三佳

(リード)
泥酔運転で死傷事故を起こした車の同乗者に、「危険運転致死傷幇助(ほうじょ)罪」で懲役2年の実刑判決--。2月14日、さいたま地裁で言い渡された判決は、その罪名自体が全国初、しかも被害者参加制度、裁判員裁判ということもあって大きな注目を集めた。ハンドルを握っていない同乗者が、なぜ実刑になったのか。そこには遺族が告発した「パワハラ」が隠れていた。

(本文) 
 泥酔、そして暴走運転の果ての事故だった。
 08年2月17日の夜。玉川清受刑者(35)は、ゴルフ仲間らとともに6時間にわたって飲酒の上、車を運転し、100キロを超す速度で中央線を突破し、対向車線の2台の車に衝突。2人を死亡させ、7人がけがを負う大事故を引き起こした。
 逮捕された玉川受刑者の血液からは1ミリリットルあたり2・2ミリグラムという高濃度のアルコールが検出された。その後、危険運転致死傷罪で起訴され、09年12月、懲役16年の実刑判決が確定している。
 酒を提供した店主も、酒類提供罪で全国初の有罪判決(懲役2年執行猶予5年)を受けている。
 しかし、この事故で両親を失い、兄弟が重傷を負った小沢克則さん(34)と樹里さん(30)夫妻は、運転者と酒の提供者だけが罰せられることにどうしても納得がいかなかった。玉川受刑者の刑事裁判で、次のようなことが明らかになってきたためだ。
 玉川受刑者らは飲酒後、親分的存在である同僚の飲食店手伝い・大島巧被告(48)と、無職・関口淳一被告(46)とともにキャバクラを訪れたが、
 「泥酔していて、他の客に迷惑がかかる」
 と入店を拒否された。彼らは2軒目のキャバクラが開くまでの時間つぶしでドライブをすることに。事故はそのわずか30分後に起きている。
 樹里さんは語る。
 「玉川の刑事裁判を傍聴してわかったのですが、彼と同乗者との間には、明らかな上下関係がありました。泥酔して入店を断られた後、玉川は『ひと回りしましょうか』と2人にお伺いを立て、彼らは『そうしようか』と答えています。また、同乗者の2人はお金も持参せず、キャバクラの費用も玉川に出させようと計画していたのです。それを知った私たちは、先輩である同乗者の2人こそが、事故の黒幕に思えてきたのです」
 その時点で、両被告は道交法違反(飲酒運転同乗)で書類送検されていたが、彼らの“パワハラ”によって危険運転が強いられたとすれば、他の罪にあたるのではないか……。
 そこで、小沢さん夫妻らは大島被告と関口被告を告訴、告発したいと考えた。何人もの弁護士に相談して「無理だ」と言われたが、協力してくれる弁護士を探し、「危険運転致死傷罪の共同正犯」で両被告の告訴、告発を行った。それを受理した検察も1年以上検討を重ね、結果的に「危険運転致死傷幇助」の罪名で起訴を決めたのだった。
 さいたま地裁の田村真裁判長は、判決理由で、両被告が、飲酒運転を制止する義務がありながら黙認したことで玉川受刑者の「犯行が容易になった」と指摘し、実刑判決を言い渡した。
 小沢さん夫妻は語る。
 「私たちはとにかく、『飲酒運転をしない、させない環境づくり』を目指して、頑張っていきたいと思っています」
 判決後、両被告はいずれも控訴。司法の判断は東京高裁に引き継がれることになった。 
     *
 やなぎはら・みか ジャーナリスト。交通事故、保険制度、司法問題などを取材。著書に『自動車保険の落とし穴』『巻子の言霊』『死因究明』『交通事故被害者は二度泣かされる』など
 
 
  1. 2011/08/23(火) 16:11:35|
  2. ミカの日記

プロフィール

柳原三佳

Author:柳原三佳
<ジャーナリスト・ノンフィクション作家>
交通事故、司法問題等をテーマに執筆や講演活動を行う。「週刊朝日」などに連載した告発ルポをきっかけに自賠責制度の大改定につながったことも。2004年からは死因究明問題の取材にも力を入れ、犯罪捜査の根幹に一石を投じてきた。著書に「家族のもとへ、あなたを帰す ~東日本大震災 歯科医師たちの身元究明」「遺品~あなたを失った代わりに」「巻子の言霊~愛と命を紡いだある夫婦の物語」「交通事故被害者は二度泣かされる」「自動車保険の落とし穴」「死因究明~葬られた真実」「焼かれる前に語れ」「交通事故鑑定人」「示談交渉人裏ファイル」「裁判官を信じるな」など多数。」「巻子の言霊~愛と命を紡いだある夫婦の物語」は、NHKでドキュメンタリードラマ化された。「実父を医療過誤で亡くし、自らも医療過誤被害を受けた経験があり、現在は医療問題にも精力的に取り組んでいる。千葉県在住。自宅の裏庭に、「古民家(長屋門)」を移築し、スローライフも楽しんでいる。
■柳原三佳のHP http://www.mika-y.com/

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