柳原三佳のブログ

交通事故・死因究明問題などを追及する柳原三佳からの情報発信。あるときはジャーナリスト、あるときはノンフィクション作家、でも、1日の大半はお料理と芝刈りが大好きな「主婦」してま~す!

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北海道・前田敏章さんからのお知らせ

いつもお世話いただいています。2件の報告とお願いです

1 長谷部拓磨君交通死事件

ご支援をいただいている長谷部拓磨君交通死事件(前回報告2006-5-17)ですが、5月22日第3回公判が行われました。
この日の法廷は、裁判官より今後の審理についての提案があり、7分ほどで終了。
次回第4回公判は

  6月26日(月)10:00~ 札幌地裁8階5号

となりました。

今後の審理について裁判所の提案の主旨は

「裁判所は前方不注視の存在が争点と考えている。その点で先ず検察側に
①衝突地点を含む位置関係と前方不注視がなければ回避出来たかどうか
②鑑定書の信用性
の2点について確かめたい。それがかみ合った議論の前提になると考える。その上で弁護側からの意見も聞きたい。新たな証拠提出がなければ、次回は予定通り遺族の意見陳述を行う」

というものです。(私の理解が正しければ)

予断を許しませんが、正念場に来ていると思います。長谷部さんが再三にわたって強く指摘し訴えてきている杜撰捜査の結果が招いた混乱であり、検察側は原点に立ち返って捜査のやり直しをすることなしに公正な裁きはできないということです。
このまま曖昧な起訴事実のまま、前方不注視が否定され、被告が免罪されるということ許してはならないと思います。長谷部さんは、再捜査をさせるためのとりくみの決意を固めています。支援をよろしくお願いします。

またこの日検察側からは、被告が免許再取得後の平成17年6月に、あろうことか携帯電話使用で道交法違反の処分を受けていることの証拠が追加提出されました。

傍聴支援に参加された方本当にありがとうございました。

2 高橋真理子さん交通死事件
  前回報告2006-2-25の、高橋さんのとりくみが報道されました。

室蘭の高橋雅志さん利子さんご夫妻は、娘さんが高速道路でキツネの飛び出しが原因で後続車にはねられた事件で、犠牲を無にしたくないと道路公団にも責任と対策を求めるとりくみを行っていますが、2月末のメディアでの取り上げに続き、このほど北海道新聞が以下の記事で高橋さんの思いを伝えました。
この記事は先日5月13日に行われた北海道交通事故被害者の会の会員交流会での高橋さんの発表がきっかけだったそうです。

2006/05/20
北海道新聞

キツネ防止策、生かせず
旧道路公団、89年に作成済みだった
 

 高速道路に飛び出したキツネの侵入防止策が争点になっている死亡交通事故の民事訴訟で、旧日本道路公団(現・東日本高速道路)が事故の十二年前に防止策を研究してまとめたものの、対策に生かしていなかったことが、旧公団が提出した準備書面などで分かった。原告代理人の青野渉弁護士(札幌)は「生かされていれば、事故は起きなかった可能性が高い」と話し、東日本高速道路は「裁判の中で、こちらの主張を述べる」(道支社広報)としている。

 事故は二○○一年十月、苫小牧市の道央道で、札幌市北区の看護師高橋真理子さん=当時(34)=の乗用車が中央分離帯に衝突。後続車が突っ込んで、その衝撃で高橋さんが頭を強く打って死亡した。すぐ後ろの車の運転者が、道路を右から左に横切ったキツネを目撃していた。高橋さんが直後にブレーキを踏むか、ハンドルを切るかしたため、車がスピンした。

 訴訟は、室蘭市内に住む両親の雅志さん(65)、利子さん(61)が旧道路公団と追突した運転者に、合わせて九千五百万円の損害賠償を求めている。

 十二年前の一九八九年に、旧公団が発行していたのは「高速道路と野生動物-人と動物の共存を目指して-」と題する資料(B5判、百十九ページ)。大学教授ら六人でつくる調査委員会が侵入防止策などを掲げた。

 キツネなど地面を掘る動物向けの柵の留意点として、「(柵の)接地面のコンクリート化が必要」「有刺鉄線型フェンスは中型以下の動物に対して、侵入防止の役をまったく果たさない」などと図を添えて指摘。事前計画段階での十分な検討、施工対策、事後の検証、改善といった検討サイクルの大切さも強調した。

 ところが、青野弁護士によると、少なくとも高橋さんの事故の現場付近はその前、動物が容易に出入りできる有刺鉄線があっただけだった。翌年に約九千万円かけて金網型フェンスに改修されたが、地面を掘る動物の対策はまったくとられていない。事前調査、事後の検証なども一切行われていないことも、被告側の準備書面で判明した。

 事故があった道央道の苫小牧東-苫小牧西インターチェンジ間では、車にひかれて死んだキツネの数が九九年二十五匹、二○○○年三十四匹、○一年六十九匹、○二年五十三匹を数え、これらの措置が効果をあげていないことを示している。

 東日本高速道路は裁判を理由にコメントを控えているが、母親の利子さんは「こうした調査・研究があったことにショックを受けている。その成果をなぜ実施してくれなかったのか。本当に悔しい」と話している。

<写真:高橋真理子さんの死亡事故の12年前に、動物侵入対策をまとめていた旧日本道路公団の資料のコピー>
  1. 2006/05/24(水) 15:57:17|
  2. 前田敏章さん(北海道)情報

プロフィール

柳原三佳

Author:柳原三佳
<ジャーナリスト・ノンフィクション作家>
交通事故、司法問題等をテーマに執筆や講演活動を行う。「週刊朝日」などに連載した告発ルポをきっかけに自賠責制度の大改定につながったことも。2004年からは死因究明問題の取材にも力を入れ、犯罪捜査の根幹に一石を投じてきた。著書に「家族のもとへ、あなたを帰す ~東日本大震災 歯科医師たちの身元究明」「遺品~あなたを失った代わりに」「巻子の言霊~愛と命を紡いだある夫婦の物語」「交通事故被害者は二度泣かされる」「自動車保険の落とし穴」「死因究明~葬られた真実」「焼かれる前に語れ」「交通事故鑑定人」「示談交渉人裏ファイル」「裁判官を信じるな」など多数。」「巻子の言霊~愛と命を紡いだある夫婦の物語」は、NHKでドキュメンタリードラマ化された。「実父を医療過誤で亡くし、自らも医療過誤被害を受けた経験があり、現在は医療問題にも精力的に取り組んでいる。千葉県在住。自宅の裏庭に、「古民家(長屋門)」を移築し、スローライフも楽しんでいる。
■柳原三佳のHP http://www.mika-y.com/

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