柳原三佳のブログ

交通事故・死因究明問題などを追及する柳原三佳からの情報発信。あるときはジャーナリスト、あるときはノンフィクション作家、でも、1日の大半はお料理と芝刈りが大好きな「主婦」してま~す!

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『巻子の言霊』松尾幸郎さんからのメッセージ

 富山にお住まいの松尾幸郎さんから、メッセージが届きました。
 
『巻子の言霊』という本は、実在の人物、しかも、インタビューが思うようにできない、重い障害と闘っておられる被害者が主人公でした。

 そして、本を執筆するきっかけとなったのは、ご主人の、損保会社や司法・行政などに対する、大きな疑問や当事者としての理不尽な体験が端緒でした。

 この本をまとめるのは、とても難しかったことを思い出します。

 それだけに、松尾さんから頂いたメッセージがうれしくて……。


 あまりに嬉しく、またすばらしいお手紙だったので、お二人のお写真とともに、ブログにアップさせていただきます!

ご本人・幸郎さん


― ご縁に感謝 ―

貴女に初めてお会いしたのは、今日と同じように夏の暑い日だったと記憶しております。

4年前のことでしたね。



20年ぶりに日本に帰ってきて、生まれ故郷の富山で老後を過ごそうとして数年も経たない内に、巻子が自

動車事故に遭い、今まで、いくつかの人生の修羅場も、何とか乗り越えてきた、この私に、しかも70歳と

いう、この老骨に、またもや、今度はこれまでの人生の中で、全く未経験の、生死に拘わる、最悪の自動車

事故にぶつかる事となりました。

それからの苦闘は今も続いております。



週刊朝日に、貴女が自動車事故被害者の記事を書いておられました。

私はその当時、対人対物無制限という保険に疑問をもっておりました。

なぜなら、私らがNew Yorkに行った1981年以前には、そのような保険は日本にはありませんでした。又、

米国でも、そのような保険はありませんので、私の頭では、保険というものは、かならず限度額が、あるも

のだと思っておりました。貴女の記事をみて私は、止むに止まれず手紙しました。



貴女は、直ぐに連絡をくださり、4年前の暑い夏に、わざわざ、お二人の、

やはり同じ自動車事故の被害者の方々と、一緒に富山に来られました。

そして巻子を見舞ってくださった。

巻子はLet’s Chatを使って、貴方に挨拶しました:



( こんにちわ よくきて くださいました )



それから貴女との交流がはじまり、電話やEmailを頻繁に交換した事を今も鮮明に覚えております。



世界に冠たる日本の医療制度、(と私も信じておりましたが)次の病院に転院することも容易ではなく、門

前払いを受けました。



そして次に、裁判が始まると、これまた被害者に対しては理不尽な

裁判の進み方に、私としては、全くの四面楚歌..........

周りに相談相手になる子供等もいないので、孤軍奮闘でした。



その時に出会えた貴女は、正に( 地獄に仏 )の存在でした。



その頃から私は、いつしか、対人対物無制限保険の裏に潜むところの、被害者に対して不利、不当になって

いる裁判の仕組みを、絶対に世に訴えなければ、これからの被害者も救われないという気持ちが沸々と湧き

上がってきました。



20年以上、理不尽に不幸を背負わされた多くの自動車事故被害を受けた方々を取材し、 それぞれの問題

を追求されてこられた貴女が、私らのことを書きましょうと言われたときは、私は本当に、心からうれしく

思いました。



同じ思いを共有し、私の気持ちを代弁して頂ける方は、貴女しかいないと確信しました。二年前に、巻子の

事故と同じ7月1日に(巻子の言霊)が講談社から刊行されました。そしてその本が元になり、来月、9月

2日 NHKのBS Premium ChannelでDocumentary Dramaが全国放映されます。



今年の7月で丸6年が過ぎました。毎日毎日が勝負でした。いや、いまもその勝負は続いております。けな

気にも、といいましょうか、愚直にも、といいましょうか、私は今も、ほぼ毎日巻子のそばで半日を過ごし

ております。

巻子の辛さを、傍にいて共有してやれば、すこしでも本人の辛さが軽くなるのではないかという思いからで

す。巻子の傍にいれば、私も心が休まるのであります。



私は今、76歳、巻子は68歳です。どちらが先にあの世に行くかわかりません。いずれにせよ、



散る桜 

残る桜も 

散る桜



ですよね。



貴女方とのご縁に、改めて感謝します。



2012年8月3日                

                     松尾幸郎


文字2
巻子さんが会話補助器『レッツ・チャット』で語られた言葉

ご本人・巻子さん
お元気なころの巻子さん
  1. 2012/08/04(土) 12:55:36|
  2. ミカの日記
  3. | コメント:5
<<本日発売『FLASH』(光文社)に、亀岡事件の記事執筆 | ホーム | 危険運転罪、厳罰化目指し法制審議会に諮問へ>>

コメント

名古屋の西川さんから頂いたメッセージを転記します!

『巻子の言霊』を読ませて頂きました。涙が止まりませんでした。誰にでも訪れる死という瞬間をどのように考えていけばいいのか…本当に考えさせられました。松尾さんご夫婦のご苦労を、頑張って下さいと軽い言葉でしか伝えれないもどかしさ。本当に情けないです。私がテレビを観てご飯を食べて日常の生活をしている時にでも、事故の被害者の方は生活全てが事故を一瞬も忘れる事が出来ない生活を送っている…。それを思うと胸が潰れそうな程です。私は被害者の方の気持ちになる事は出来ませんが、せめて理不尽な法律や心ない補償制度の改正に対してはお手伝い出来るのではと考えています。三佳さんにはいつも本当にお世話になっております。ありがとうございます。微力ながら、私も名古屋で頑張っていこうと思っています。
  1. 2012/08/05(日) 14:11:48 |
  2. URL |
  3. 柳原三佳 #k9MHGdfk
  4. [ 編集]

テレビでたまたま見ました。私の主人もパーキンソン病になり18年たちます。現在55歳です。旭先生の話もお聞きしました。今日中田書店で本を購入いたしました。どんなに知的に優れていても人間として素敵でも小さな低められた人として扱われます。哀しかったです。お大事に。
  1. 2012/10/15(月) 22:31:37 |
  2. URL |
  3. #-
  4. [ 編集]

私も毎日神通川を眺めながら難病のパーキンソン病の主人と18年になります。いつも桜は楽しみですね。私は福光ですからこの美しさや立山の美しさはわかりませんでした。お元気で。
  1. 2012/10/15(月) 22:50:32 |
  2. URL |
  3. 吉田直美 #RxTwqIRs
  4. [ 編集]

松尾さんへ

松尾さんが県立大学で講演されている様子を偶々テレビで拝見しました。闘っておられますね。毎夕呉羽山で繰り広げられる黄昏に感動しながら現実と向き合っています。どうぞお元気で。
  1. 2013/06/13(木) 11:55:30 |
  2. URL |
  3. 吉田直美 #-
  4. [ 編集]

ご紹介します。

日本語の起源

言霊百神

Kototama 100 deities

有難うございます。コト
  1. 2013/12/13(金) 21:38:03 |
  2. URL |
  3. コトタマ #-
  4. [ 編集]

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プロフィール

柳原三佳

Author:柳原三佳
<ジャーナリスト・ノンフィクション作家>
交通事故、司法問題等をテーマに執筆や講演活動を行う。「週刊朝日」などに連載した告発ルポをきっかけに自賠責制度の大改定につながったことも。2004年からは死因究明問題の取材にも力を入れ、犯罪捜査の根幹に一石を投じてきた。著書に「家族のもとへ、あなたを帰す ~東日本大震災 歯科医師たちの身元究明」「遺品~あなたを失った代わりに」「巻子の言霊~愛と命を紡いだある夫婦の物語」「交通事故被害者は二度泣かされる」「自動車保険の落とし穴」「死因究明~葬られた真実」「焼かれる前に語れ」「交通事故鑑定人」「示談交渉人裏ファイル」「裁判官を信じるな」など多数。」「巻子の言霊~愛と命を紡いだある夫婦の物語」は、NHKでドキュメンタリードラマ化された。「実父を医療過誤で亡くし、自らも医療過誤被害を受けた経験があり、現在は医療問題にも精力的に取り組んでいる。千葉県在住。自宅の裏庭に、「古民家(長屋門)」を移築し、スローライフも楽しんでいる。
■柳原三佳のHP http://www.mika-y.com/

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