柳原三佳のブログ

交通事故・死因究明問題などを追及する柳原三佳からの情報発信。あるときはジャーナリスト、あるときはノンフィクション作家、でも、1日の大半はお料理と芝刈りが大好きな「主婦」してま~す!

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『家族のもとへ、あなたを帰す』への感想文

 すっかり秋ですね。
 昨日の体育の日は、私たちの結婚記念日。早いもので27年が経ちました。
 1985年に結婚し、その後、四半世紀以上が経過したわけですが、本当にあっという間ですね。
 ここまでお互い健康で過ごせたことに感謝して、これからも良い時間を、少しでも長く共有できればいいなあと思っています。

 さて、今日は新刊『家族のもとへ、あなたを帰す』(柳原三佳著)に寄せられた感想メッセージから、第3章「泥まみれのカルテ」に深いかかわりのある2通をご紹介したいと思います。

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 まず一通目は、本書の第三章に登場される佐々木憲一郎先生の同級生の方から寄せられたものです。

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初めまして、菊池由美子と申します。
岩手県釜石市出身です。
この度「家族のもとへ、あなたを帰す」を拝読させていただきました。

私は、第3章に登場する佐々木憲一郎の同級生です。
幼稚園から中学まで一緒でした。

今年8月に帰郷し飲み会をした時に憲一郎から柳原さんの本の話を聞きました。
去年の8月にも飲み会で彼には会っています。
その時「遺体の検案をしている」と言っていましたが、私には歯医者さんが遺体をどうするのだろう?と理解していませんでした。

本を読んで初めて歯によって遺体の身元が判明されているという事実を知りました。
彼は自分も被災して辛い中、自分の患者さん達や知人達の遺体と向き合って自分のやるべき仕事をしっかり行っていたんだなと涙が出てきました。

鵜住居は津波の被害が大きく、私の叔父2人も鵜住居で亡くなっています。
もしかしたら彼に歯科所見をとってもらったのかもしれませんね。

たくさんの歯科医達の影の力によって多くのご遺体が家族のもとに帰ることができたことを知り、感謝の気持ちでいっぱいです。
今回の震災で培った経験と問題点を次に活かして欲しいと願います。

また、まだ発見されていないご遺体も1日も早く発見され家族のもとに帰れることを祈っております。

ありがとうございました。

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 菊池さん、こちらこそ、温かいメッセージ、本当にありがとうございます。
 ご親族も鵜住居でお亡くなりになったのですね。
 本当に悲しく、大変な思いをされたことと思います。 

 この写真は、9月21~23日、岩手県の盛岡市で開催された生命のメッセージ展にご家族でご来場くださった佐々木先生と一緒に撮らせていただいた1枚です。
 本を読んでくださった方はお分かりだと思いますが、右側に立っておられる奥様のとっさの機転で、壊滅状態となった歯科医院の中で多数のカルテが守られたのです。
 抱っこされているお子さんは、震災の時、まだおなかの中に宿ったばかりの小さな命でした。
 
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 この日、メッセージ展会場で偶然、佐々木先生と出会われた交通事故のご遺族・Mさんからは、こんなメッセージをいただきました。

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我が家で購読している地元紙には、今も震災行方不明者で身元確認された方のお名前が載せられております。
大切な家族を失う悲惨さはわかるつもりですが、中でも遺体が戻らない家族はさらに辛い現実だと思っておりましたので、記事を見ては少しほっとすることもあります。

ただ、どんな方法で確認されたのかは勿論わかりませんし、その事について深く考えたことはありませんでした。

『家族のもとへ、あなたを帰す』を読ませていただき、歯科医師達の想像を絶する並々ならぬご尽力があったことを初めて知りました。
私には想像すら出来ないことでした。
歯科カルテや情報データなどの重要性も初めて知りました。

それにしても日航機の墜落から学ぶことはたくさんあったのに、法整備などほとんど進んでいなかった、教訓が活かされていないのは残念に思いました。

「死者の人権」「いのちの尊厳」が守られていないと感じる社会ですが、使命感を持って必死に作業に当たられた歯科医師達がいたと知り、本当にすごいことだと、そして当事者でなくても感謝の気持ちでいっぱいになりました。

特に佐々木先生は岩手でご紹介いただきましたので、あの日の先生とご家族を思いながら第3章は何度も読ませていただきました。
佐々木先生ご自身が被災された中で、関係するたくさんの方々の身元確認作業はどんなに辛く悲しく残酷だったかと思うと涙が出ました。
軽々しく言えませんが、本当に頭が下がります。
過酷な作業の中で、先生ご自身が体調を崩されませんようにと願うばかりです。よろしくお伝え下さい。

三佳さんの取材も本当にご苦労様でした。
大変なご努力があったと思います。
歯科医師達の行動がや三佳さんが伝えたかった事が活かされなければならないと強く思いました。
多くの人々にも広く知って欲しいと思いますし、何よりも国は迅速に本当にしっかりと対応して欲しいと思いました。

貴重なご本を読ませていただきありがとうございました。
今後のご活躍も期待しております。

季節の変わり目です。ご自愛下さい。

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Mさん、貴重なメッセージをありがとうございました。
大変深く読み込んでいただき、感謝いたします。

この本を、ぜひ多くの方に読んでいただければ幸いです。
  1. 2012/10/09(火) 19:03:18|
  2. ミカの日記

プロフィール

柳原三佳

Author:柳原三佳
<ジャーナリスト・ノンフィクション作家>
交通事故、司法問題等をテーマに執筆や講演活動を行う。「週刊朝日」などに連載した告発ルポをきっかけに自賠責制度の大改定につながったことも。2004年からは死因究明問題の取材にも力を入れ、犯罪捜査の根幹に一石を投じてきた。著書に「家族のもとへ、あなたを帰す ~東日本大震災 歯科医師たちの身元究明」「遺品~あなたを失った代わりに」「巻子の言霊~愛と命を紡いだある夫婦の物語」「交通事故被害者は二度泣かされる」「自動車保険の落とし穴」「死因究明~葬られた真実」「焼かれる前に語れ」「交通事故鑑定人」「示談交渉人裏ファイル」「裁判官を信じるな」など多数。」「巻子の言霊~愛と命を紡いだある夫婦の物語」は、NHKでドキュメンタリードラマ化された。「実父を医療過誤で亡くし、自らも医療過誤被害を受けた経験があり、現在は医療問題にも精力的に取り組んでいる。千葉県在住。自宅の裏庭に、「古民家(長屋門)」を移築し、スローライフも楽しんでいる。
■柳原三佳のHP http://www.mika-y.com/

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